Heading to west...but
悩んだ挙句選んだ道・・・でしたが

2011.12.6 / Kenya(Nakuru~Kericho) 本日 自転車107km走行 : Total 35402km走行
天気:晴のち曇のち晴
朝飯→アボガドサンド 昼飯→ピラウ&サモサ 夕飯→ビーフシチュー / 宿→Mwalimu Hotel(650ケニアシリング)

(English)
 Today I decided heading to west. The road to Kericho was tough route.



 結局、次にどちらに向かうかは、昨晩には決められず。朝起きて、気分で決めることに。朝5時過ぎに近くのモスクから聞こえてくるアザーンに起こされ、出発準備。

 さて、走り始めて・・・チョイスした道は、A104。ケニア第3の街、キスムがある方向だ。本当は行きたかった北側に向かうB4道は、やっぱり、峠越えが辛そうなので、パス、と弱気な判断。今日はたまたま天気がいいけど、最近天気がビミョウだし、そもそも、アフリカ道を走るの、もう、疲れてきちゃったもんで・・・早いところ、ウガンダのカンパラに到着して、東アフリカ走りを終了させちゃおう、なんて思ったのですよ。で、比較的平坦そうな、A104を走ることに決めたんですが・・・

 ナクルから出たら、いきなり上り道が続いた。まぁ、ナクルがちょっと盆地っぽい場所にあるため、周囲どこへ抜けるにも、坂を上っていかないといけないのはしょうがない。で、この坂を上りきった後は、確かに平坦な道が続いたので、今日は楽勝だ、と思ったんですが・・・

 50kmくらい行ったところから、峠越えが始まってしまった。延々続く上り坂。一体どこまで上らなきゃならないのぉ、とこの道の事前情報はまったく仕入れていなかったオイラ、進んでも進んでも続く上り坂にウンザリ。2600m近くになったところで、ようやくちょっと下りになり、小さな町に到着した。ここから、A104から離れ、B1という道に入り、ケリチョという町に向かう。そうそう、本日、悩んだ挙句、この道に決定した理由の一つに、適当な間隔でそれなりの町があるということがありまして。こちらのルートを走っていれば、大体一日100kmも走れば、町に着き、宿に泊まることができる。タンザニアから、宿泊まりが当たり前のようになってしまった今、野宿とかテント泊は、できるだけ避けたい心境になってきちゃいまして。別にテント泊が嫌いになったってワケでもないんです。ただ、習慣っていうか、リズムっていうか・・・宿泊が続くと、次もまた宿泊がいいなって思っちゃうという感じ?きっと、テント泊が続くサイクルになれば、次もまたテント泊で、って思うようにはなると思う。

 とにかく、今は宿泊っていう心のサイクルなオイラ、ウガンダまで、宿がありそうなそれなりの町を走り継いでいけそうな、このルートをチョイスして、今日も当然、宿泊だと思っていたのです。

 ・・・が、現実は、なかなか甘くなかった。ナクルから今日の目的地としていたケリチョまでは110km。まぁ、普通の平坦舗装道であれば、楽勝なのだが・・・昼飯後、B1の道に入ったら、道はボロボロだし、ひたすら峠越えが続くしで、相当なスローペースを余儀なくされることに。うむむ、このままでは、今日、ケリチョに到着できないかもしれない・・・宿に泊まれるようにと、この道を選んだのに、テント泊かも・・・最初の2600mの峠を越えた後、一旦下り坂で2100mくらいまで降り、その後、また2300mまで上らされる・・・そんなことの繰り返し。下り坂があるだけいいじゃん、とお思いでしょうが、道が凸凹なひび割れアスファルト道であるため、怖くてスピードが上げられない。車だって、わざわざ脇の未舗装な路肩の方を通るほど、走りづらいアスファルト道なのだ。一応、そんな道をなんとかしなくちゃと思っているのか、途中、あちこちで、道路工事が行われているのだが・・・工事中の道路はもちろん通れないので、迂回ルートを通らなきゃいけない。この迂回ルートが、砂利砂利のめんどくさい道でして。ああ、楽だと思ってチョイスした道が、実はこんなにも大変な道だったとは・・・同じ大変な思いをするのであったら、やっぱり、行きたいと思った北部道を選べばよかったなぁ・・・なんて、後悔が頭をかすめる。

 ま、道は大変なんですが、ここ、素敵な風景が広がっているのが、せめてもの救い。緑豊かな山の中を進んでいく。と、途中から、キレイに整えられた緑の畑が広がり始めた。畑の中で茶摘みにせいを出すおばちゃんたちが見える。そう、この目の前に広がっているのは、茶畑なのだ。今日の目的地であるケリチョは、ケニアにおける、茶の一大産地らしい。チャイにハマッているオイラ。ケリチョに向かったのは、茶の産地で、ケニアティーを飲みたいなぁと思ったってのも一因としてありまして。

 で、最初の茶畑が見え初めてから、16km、ケリチョの町に到着するまで、周囲は見渡す限り、茶畑になっていた。どんだけ広い茶畑やねん・・・と、この広大さにビックリ。

 なんとか、日暮れ寸前に、ケリチョに到着することができ、宿にチェックイン。で、早速食堂に行って、ティーをオーダー。普段なら、香辛料とミルクが入ったマサラティを頼むところなのだが、ここ、本場では、純粋に茶葉の味を堪能できるシンプルなティーを飲んでみたい、と、「ブラックティーで」と頼んでみた・・・が、出てきたのは、お湯とティーバック。え・・・これなら、ケリチョまで来なくても、味わえるんですけど・・・

 取れたものはすぐに加工品にしてしまうらしく・・・茶の産地だからといって、取れたての茶葉でお茶をだしてくれるってワケじゃないみたい。町にあるどのカフェでも同様な感じ。皆さん、ミルクティーに砂糖をぶっこんで飲んでいるのだが、これは、ケニアのどの町に行っても見れる風景・・・こういう場面に出くわすと、町は町なんだなぁって思う。基本的に画一化されているのが、町。その土地特有のものは、町中では見えてこない。その土地のその土地ならではのものは、町中から一歩外へでてみないと、見えてこない。

※追記:
翌日朝、茶畑脇にあったカフェでティーを頼んだら、ティーパックではなく、茶葉を濾して入れた紅茶を出してくれた。