Kerio Valley view from Tugen Hills
ここはこうして楽しめばいいんです

2011.12.11 / Kenya(Kabarnet) 本日 自転車0km走行 : Total 35650km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→スパニッシュオムレツ 昼飯→ビーフ+チャパティ 夕飯→ビーフカレー / 宿→Sinkoro Hotel(700ケニアシリング)

(English)
 I stayed in Kabarnet. I could see how wanderful scene from top of hill.



 昨日、強盗未遂事件なんて体験しちゃったもんだからか、手持ちの現金を盗まれる夢を見た。ああ、なんか寝覚めが悪い。こんなときには、腹を満たして、気分をよくしよう、と思って、宿に併設されているレストランへ。そうそう、この宿、部屋に泊まると、200シリング追加で朝食が頼めるってことで、本日分は朝食つきで頼んでおいたのです。が、これがちょっと問題を引き起こすことに・・・

 実は、この宿、部屋は一泊800シリングなんですけど、昨日、二泊するからってことで、まけてもらい、一泊700シリングで泊めてもらうことになりまして。で、一食分の朝食を食べるってことで、200シリング追加して、計1600シリングをチェックイン時に支払ったのですよ。で、レストランへ行き、部屋番号を告げて朝食をもらおうとすると、「あなたの部屋では朝食の用意はしていません」ときた。そんなはずはない、昨日、チェックインする時に、一日目だけ朝食を食べるから、とお願いしたはず、だと言ったのだが・・・「お客さんは1600シリングしか払ってません。これは部屋二泊分の料金です」ときた。いや、確かに正規料金だと、そうなのは分かっているが、オイラはまけてもらって、部屋代を二泊で1400シリングにしてもらったうえで、朝食分200シリングを払ったのだ、と主張するも、もらった領収書には、ただ、支払った額である1600シリングが書かれているだけで、値引き交渉の内容がかかれているわけではなく、証拠にならない。よくない寝起きだった上に、腹が減ってイライラモードなオイラは、「とにかく、昨日昼ごろレセプションに居たおじさんを出してくれ」と。

 しばらくして、おじさんが出てきて、交渉の様子をレストランのウエイターに説明。なんとか理解してもらえて、朝食を無事いただくことに。ふ~、朝食を食べたら、心が落ち着いた。なんか、不機嫌な対応しちゃって、ゴメンナサイね、ウエイターのお兄さん。

 それにしても、昨日の強盗未遂事件といい、今日の朝食用意してなかった事件といい、ビミョーな宿だなぁ・・・ここ。宿の人は、知り合いの日本人観光客に薦めておいてくれって言うけど、こんなことでは、ちょっと薦められませんわ。

 さて、昨日はなすすべがなく、途方にくれてしまったのだが、今日は、なんとしてもケリオバレーを望む、ビューポイントを探したい。ケリチョからわざわざ戻ってきてまでして来たというのに、ただの峠越えだけで終わってしまうのは、納得いかん。とにかく歩いてみようと、昨日よりも足をのばして周囲を散策することに。こうなったら、勘で行ってみようと、それっぽい方向へと進んでみる。しばらく未舗装の山道を歩き、山道を抜けたら、切り立った崖で、眼下には素晴らしい風景が・・・って場所に出るかと思いきや、出たのは、舗装道路。おお、なんだよ、グルグル周って、結局町に続く道にでちゃっただけなのかよ、ってガッカリしながら、その舗装道路を、下っていったら・・・

 目の前に、ビックリするくらいの素晴らしい景色が!

 まさに、見たかった、ケリオ・バレーの姿がそこにはあったのです。トゥゲンヒルからの隆起した峰峰がケリオバレーの谷底まで緩やかなるうねりを作り上げて、延びているこの風景。一日見ていても飽きない豊かな造形は、オイラの心を捉えて離さない。レソトで見たサニパスを彷彿とさせる見事な峠からの風景。そうそう、レソトはちょうど冬の時期だったんで、枯れた木々しかなく、サニパスは茶色な風景だったんですよ。で、サニパスで泊まった宿で、夏のサニパスの緑緑した写真を見て、「ああ、この緑でコーティングされた風景も素敵だ。これも見たかったなぁ」って思っていたんですが・・・ここで、見れるとは。

 ちなみに、この風景、カバルネットからC51をそのまま降りてきたのでは見れません。カバルネットからケリオ・バレーに向かってC51をちょっと降り、二個目の分岐点に、<KAPTIMBOR>と書かれた看板が右手にあるので、その脇道に入り30分ほど、その一本道を歩くと、突然視界が開け、この風景に出くわすことができます。カバルネット、来てみたはいいけど、どうやって楽しめばいいのかわかんねぇ、ってお悩みのアナタ、ここに行けば、丸一日ボ~っとしながら、幸せな気持ちに包まれることができますよ。ここでは、こうやって楽しんでください。超お勧めスポットです。