(English)
I arrived at Kitale.
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朝から騒がしいエルドレットの町を走り出す。ここからは緩やかな道が続き、走りやすい・・・かと思いきや、道の状態が悪い。A104という幹線道路に戻ったというのに、道路工事中ばかりの道は、ガタガタ。これだったら、圧倒的に、ケリオバレー道の方が走りやすかったぞ。
そんなガタガタ道にやられてしまったのか、久々に前輪が連続パンク。前輪のタイヤは後輪の使い古したやつを履かせていたんで、もう結構ボロボロ状態。これはそろそろ交換時かな、と、ナイロビで送ってもらったオニューのタイヤを履かせることに。平田さんが「ちょっと早いですが、クリスマスプレゼントを入れておきました」と粋な計らいで、プレゼントしてくれた、シュバルベのマラソンレーサータイヤ。実は、タイヤの強度から言うと、マラソンレーサーよりも、マラソンプラスの方が強い。負担の重い後輪タイヤは、マラソンプラスでも悲鳴をあげがちなので、マラソンレーサーにはちと無理。ということで、レーサーは負担が比較的軽い、前輪に使うことにしたのですよ。早速使わせてもらいました、ありがとうございます、平田さん。
タイヤを交換したら、好調になった走り・・・かと思いきや、今度は、チェーンに違和感が・・・今回は切れる前に気づいたのだが、チェーンを見てみると、チェーンの一箇所のビスが外れそうになってしまっていた。ああ、やっぱり安物チェーンはもちがよくないな。ウガンダのカンパラまで行けば、シマノのチェーンとか手に入るかも、と思って、カンパラまでは、なんとか今のチェーンでがんばってもらおうと思っていたのだが、どうやら無理っぽい。とりあえず、今回、また、チェーンカッターで外れそうな一部を切って、応急処置をしたのだけれど、そろそろ限界。次の町に着いたら、新しいチェーンを買うことにしよう。
しばらく走って、次の町であるキタレに到着。ん?キタレ?A104をまっすぐ、ウガンダ方面に進んだんじゃなかったの?という突込みが聞こえてきそうなのですが・・・ええ、またより道しちゃっているんですよ。途中からB2という脇道に入って、キタレに来ちゃったんです。
なんかですね、ケニアまだまだ走っていたい気分なんですよ。このまま素直にウガンダに行っちゃうのがもったいないっていうか・・・いろいろ虐められているケニアなんですけどね、嫌いになれないっていうか、むしろ、好きって感情が沸いてまして。
何が、ケニア道の魅力なのか・・・それは、自然溢れる高地だってことと、なんだかんだで、飯が安くて美味いってことなのではないかと。
体を動かす自転車走り、とにかく暑いとダメなんですよ。気力も体力も持たない。そこへいくと、ケニアは、2000m近くの高地がずっと続くため、太陽光は強いのだが、冷たい風が吹き、体感温度は比較的低く、走りやすい。そして、ケニアの高地は、風景が抜群によい。同じ高地でも、タンザニアの南部高地は、なんだか退屈だったのだが、ケニアの高地は、走っているとワクワクしてくる。この気持ちの違いはなんなんだろうか?自分でもよく分からないのだが、あえて言うと、ケニアの方が、緑が多いってことなのかなぁ・・・
そして、体を動かす自転車走りにとって、これまた重要なのが、パワーの源となる飯。アフリカ飯、種類があんまりないので、単調な食事となり、楽しみになるはずの飯なのに、またか、と食べ飽きた感を抱いて飯を食べることになることが多かったのですが・・・ケニアは違うんです。まぁ、ケニアもそんなに飯のバリエーションがある訳じゃないんですが、味付けがいいんです。香辛料を駆使した味付けの飯が多く、その香辛料の使い方が店によって違うため、この店では、どんな味付けなんだろう、という楽しみ方ができるのですよ。
ということで、寄れる町には寄って行きながら、ウガンダを目指すことにしたケニア道。キタレも、別に、特にコレが見たいって思ってやってきたわけではないんですけど、やってきました。まぁ、キタレ近くに、エルゴン山というケニア第二の高峰があるというので、それを拝めればいいかな、と。登るんじゃなくて、見るだけで、ね。
が、到着した頃には、すっかり空に雲がかかってしまい、エルゴン山は見れず。ま、見れればいいや程度だったので、そんなに残念でもなく。
それよりも、キタレで見かけた鳥に心を奪われてしまいまして。宿の隣の建物に、コンドルみたいな妙な鳥がチョコンと止まっているのに気づいたオイラ。いや、コンドルってほどかっこよくはなく、コンドルとペリカンのあいの子みたいな怪鳥。で、よくよく見ると、その辺の木の上が彼らの巣になっているのか、町中の木の上に、この怪鳥がたむろっているではないですか。いやぁ、さすがケニア、こんな鳥が町にウヨウヨいるなんて・・・何気なく寄った町でも、興味深いモノを用意してくれるなんて、やるなぁ、と、思わずしばらく見とれていたら、一人のケニアの少年が寄ってきて、
「デンジャラスな鳥だよ、気をつけて」
と忠告してくれた。おお、フレンドリーないい少年だな、って思ったら・・・「教えてあげたから、なんかちょうだい」と。また、ギブミー攻撃で、絡んできたか。う~ん、ケニア、これさえなければ・・・大抵のことは好きという感情が許してしまうケニアなのだが、この国の少年たちのウザさは、ちょっとカチンとくる。
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