Enter to Uganda
やっとウガンダへ

2011.12.18 / Kenya→Uganda(Webuye~Tororo) 本日 自転車77km走行 : Total 36024km走行
天気:晴時々曇 ネット:1
朝飯→オムレツ 昼飯→ピラウ+サモサ 夕飯→ビーフシチュー / 宿→Blue Mountain Inn(23000ウガンダシリング)

(English)
 Today I entered to Uganda.



 寄り道続きで、このままいつまでも走り続けるのではないか、と自分でも勘違いしてしまいそうだったケニア道も今日でおしまい。あと70kmも走れば、ウガンダとの国境というところまできてしまったのだ。

 これだけいろんな国を陸路で越えてきたというのに、相変わらず<国境を越える>ということは、心を緊張させる。昨日の晩は結構夜遅くまで起きていたというのに、朝、緊張のためか、目覚ましiPodが鳴り始める前に目が覚めた。なんなんでしょうね、この国境越えの緊張感は。今まで大してトラブルにあったワケじゃないので、なんかのトラウマってことでもないんでしょうに。あ、でも、今回は、ひょっとしたらナイロビでの警察事件が尾を引いていて、国境で尋問されるかも、という懸念がチラリと頭をかすめている。賄賂を払って逃れたものの、名前とパスポートナンバーは、しっかりポリスの手帳に書き込まれてしまっていたからだ。

 そんな心配をチラリと抱きながら、西へ行くほど、田舎感が漂いはじめてきたケニア道を走り出す。60kmくらいは順調に走ってきたのだが・・・国境が近くなってきて、道端に、トラックが列をなして停車しているのに出くわした。国境まであと10kmくらいあるのに・・・この列は、国境からずっと続いているのだろう。たぶん、荷物の書類審査とかがあって、トラックは簡単に国境を超えられないのだ。トラックの運ちゃんたちは、待ち慣れているのか、皆、思い思いのことをしがら、すごしている。近くの川から水を汲んできて、トラックの清掃を始めるおじちゃん、ドアを開けっ放しにして風通しをよくして、昼寝をするおにいちゃん・・・そして、そんな待ちの運ちゃんたちをターゲットにして、物売りの子供たちが、バナナや、軽食を売り歩いている。

 そんなトラックの待ち行列を横目に、自転車はスルリスルリと前に進む。ちょうどお昼だったので、昼飯を食べに、食堂へ入ることに。最後のケニア飯となるので・・・今回の昼飯食堂は、結構吟味しましたよ。4軒くらい悩んで、一番よさそうなところに入り、オイラの中でケニア昼飯の定番となっていたピラウとサモサとジュースのクレストをオーダー。で、運ばれてきた昼飯、ここは大当たりでした。100ケニアシリングのピラウなのに、山盛りのピラウに肉が乗っていて、さらにスープとフルーツサラダつき。大満足で、最後のケニア飯を堪能。

 さて、その食堂の目の前が銀行だったんで、両替しておこうと、食後に立ち寄ったのだが・・・日曜日だったため、窓口が開いておらず。ガードマンのおじさんに聞いたら、「今日は、国境で両替商に両替してもらうしかないかな」と言われまして。なるべく両替商のおじさんには係わり合いたくなかったのだが・・・しょうがない。

 国境に到着し、まずは、ケニア側のイミグレに入って出国手続き・・・と思ったら、早速両替商のおじさんが近づいてきた。レートを聞いたら、まぁまぁだったので、替えてもらうことに。マラウイ・タンザニア間での失敗を繰り返さないようにと、複数の人が集まらないうちに、手早く両替。今回は、何事もなく、両替完了。

 ケニアの出国手続きも、尋問されるかも・・・というのは杞憂に終わり、あっけないほどすんなり通過できてしまった。そして、ウガンダへ。ちょうど、国境に当たるところに、ウガンダの国境警備隊らしき人たちが居て、そのおばちゃん警備隊に声をかけられた。「自転車かい?自転車なら、このトラックの列じゃなくて、左側に曲がっていくと、バイク用のイミグレオフィスがあるから、そっちへ行って手続きね」と。おお、ありがたいアドバイス、と思ったら、その後に「ところで、私にプレゼントはないの?」と、ニッコリなおばちゃん警備隊。「あはは、残念ながら、ありません」と、こちらも、ニッコリ笑顔で返す。

 ウガンダのイミグレも、すんなり通過でき、無事、アフリカ12カ国目、ウガンダに入国。いやぁ、当初の予定だと、ケニアはサクッと抜けて、11月中にはウガンダに入っているつもりだったんだけどなぁ・・・ようやくウガンダだ。ああ、ケニア、長かったなぁ・・・そして、いろんなことがあったなぁ・・・

 なんて、ケニアに対する回顧シーンを頭に浮かべながら、ウガンダ道を走り始めたのだが・・・暑い。ここ、国境付近は、高度1200mを下回るくらい下がった場所にありまして。1500mは越えないと、昼間走るのはツライんですよ、赤道直下のアフリカ道。

 ということで、今日は暑さでバテバテとなったため、国境から10kmほど走ったところにあるトロロという町で休むことに。緑の平原の中にポッコリ盛り上がっている小高い丘の麓に広がるトロロ。ゴミゴミした町でして。ケニア西側は田舎だな、と思っていたのですが、ウガンダはさらに田舎な感じになった。田舎特有のゆるい空気が流れていて・・・宿も、なんかいい加減な感じで、入り口は開いているのに、受付に誰もいなくてチェックインができなくて困ったりとかして。そんなこんなで宿探しに苦戦したのだが、なんとかよさそうな宿を見つけ、チェックイン。25000ウガンダシリングのところを23000ウガンダシリングにまけてもらう。それにしても、ウガンダに入ってまた、金の桁が増えた。23000、一聞するとメッチャ高い!と思うのだが、よくよく計算すると安い・・・と思いきや、ん、よくよく計算したら、そんなには安くないのか、一泊800円強だ。しまった、もうちょっと安い宿を探したほうがよかったか・・・ま、いいか。毎回、お金の単位に慣れるまで、この手のちょっとした失敗はつきものなんです、ハイ。