(English)
Today I met one Japanese cyclist on the road. We run to same direction, so we run with from here.
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昨日、次の日の朝飯にと思って買ったパンを、夜中ポリポリと食べてしまったため、朝食は、町の食堂ですませることに。朝7時前から開いている食堂を見つけ、オムレツとサモサをオーダー。ちなみに、ウガンダにもサモサがあったのだが、ケニアよりおいしくないんですけど・・・これは、この店のサモサがたまたまハズレだった、って思いたい。
そんな朝飯を食べつつ、店でつけっぱなしになっていたテレビのアルジャジーラチャンネルをボーっと眺めていたら、金正日が死んだというニュースが流れてきた。おおお、病弱な状態とは聞いていたが、ついに亡くなってしまいましたか・・・ああ、金正日体制の北朝鮮を、この目で見ておきたかったんだけどなぁ・・・時代はどんどん変わっていきますな。オイラがゆっくり地球を走っている間にも、世界は大きくうねっている。
さて、興味を惹かれてしまったニュース、なんとなく見続けてしまい、出発が朝8時過ぎになってしまった。今日は、130km先のジンジャという町まで走るつもりなのに。いつもより1時間以上も遅い出発で、辿り着くのかオイラ・・・
という想いがあり、いつもより力を入れてペダルをこぐ。幸いなことに、道は真っ直ぐ。緩やかなアップダウンが続くだけで、非常に走りやすい。道の両脇には、広大な田んぼが広がっているウガンダ道、稲植えなのか、農作業に励むウガンダの人たちを見ながら、ひた走り。
がんばって走ったおかげで、午前中だけで60km弱走ることができた。いいペースだ。これなら、日が暮れる前にジンジャに辿り着けるぞ、と、途中寄った町で、昼飯をサクッと済ませ、午後の走りを開始。
走り始めたら、早速子供たちが寄ってくる。道端で子供たちが黄色い声援を贈ってくれるのは、ここウガンダも同じ。なんかケニアほど、カチンとくる子供がいないのは、いい感じだな、と思いながら走っていたら・・・
道路の先に、子供たちが集まっているのが見えた。そんな子供たち、どうやら、中心にいるチャリダーに群がっているようだ。自転車にオルトリーブのバッグをぶら下げているのが見える。近づいてみると・・・ん、そのチャリダーは東洋人みたい。一人の子供の手を握ってひねり上げていた、日本人っぽい男の人。自転車を止め、彼が、子供たちと戯れ(?)ているのを見ていたら、その男の人が、オイラに気づき、「日本人ですか?」と日本語で声をかけてきた。
おお、やっぱり日本人チャリダーだったのねん。
アフリカ縦断中という、リョウさん。ケープタウンから自転車だけで走ってきたという。スタートはオイラと同じケープタウン。7月に出発したリョウさんに対し、オイラは4月に出発だったワケでして。うむむ、この3ヶ月の差は・・・と思って聞いてみると、リョウさんはそんなに寄り道をしていないんですよ。南アから真っ直ぐ北上してナミビアに入って、ボツワナ、ザンビア、マラウイ、タンザニア、ケニアを走るという王道ルートで、走ってきているリョウさん。オイラみたいに、東へ西へとフラフラしていない。
ただ、そうだとするとちょっとスローペースじゃないんですか?と思うオイラ。そう、子供好きなリョウさんは、子供たちを見つける度に、立ち止まって、子供と絡みながら走っているというのです。いやぁ、それは、スローペースになるのもうなずける。オイラは、基本的に、自転車止めないもんな。追ってくる自転車乗りの子供たちとは併走しながら、絡むけど、道脇で走り寄ってきて手を振ってくれる子供たちには、手を振り返して、挨拶するくらい。立ち止まって、自転車をペタペタ触ってくる子供に腹を立て、手を握ってひねり上げるなんて、オイラはそこまで深く絡まない。アフリカ、それをやっていたら、ちょっと走っては、すぐ立ち止まらなくちゃいけなくて・・・延々時間がかかっちゃうんだもん。
とりあえず、二人ともカンパラ目指して走っている最中だということで、向かう方向は一緒。一緒に走りますか、と、どちらが言うまでもなく、なんとなく、自然な流れで、ペアランが始まった。
スピードの遅いオイラを前にして、後からついてきてくれるリョウさん。途中、子供たちと絡みたいかもしれないのに、ジンジャを目指してひた走りするオイラの後を、止まりもせずついてくれるリョウさん。すんませんねぇ、合わせてもらっちゃって。
さて、そんな感じで、二人で並んで、しばらく走っていたら、雲行きが怪しくなり、熱帯性気候区特有の、突然のスコールが始まった。慌てて、通り沿いの民家の軒下に退避させてもらうことにした、オイラたち。二台の自転車が珍しいとみえ、オイラたちが雨宿りしている軒下に、子供たちが集まってくる。そんな子供たちに、優しい笑顔で接するリョウさん。カメラを取り出し、子供たちの自然な笑顔を切り取る。そして、なにげなく取り出したビスケットをごく自然に、子供たちに分け与えている。そんな姿を見ていると、ああ、なんか、この人は素敵なアフリカ旅をしてきたんだろうな、って思わされた。なんかね、人との間にあまり壁を作らない接し方が、いいなって思って。うらやましいなっていうか、なんかそんな感情も、ちょっと心に芽生えたりして。
しばらくして、雨はあがったのですが、雨宿りでだいぶ時間がとられてしまい、ジンジャまでまだ40kmほどあるのに、時刻はもう15時半。まぁ、急げば日暮れギリギリには辿り着きそうではあったのですが・・・二人とも、無理してまで走りこむタイプではなく、雨宿りポイントから4kmほど走ったところにあった、イガンガという町で、今日の走りは終了することに。
たぶん、合わせてくれているんだろうけど、なんとなく、ペースが近いっていうのはいいですな。ここで、「ジンジャまでがんばって走りましょう!」って言われたら、オイラはちとしんどかった。
町の入り口にあったゲストハウスが、まぁ、いい感じだったので、ここにチェックイン。いつもは、一人で自転車を押しながら部屋に入るのだが・・・今日は、もう一人いる。自転車を押しながら、部屋に入るリョウさんを客観的に見て、なんか不思議な感覚に襲われた。ああ、荷物をいっぱい積んだ自転車で、宿に入るって、傍から見ると、ちょっと違和感のある光景なんだなって、改めて認識しちゃって。
安かったので、それぞれのシングル部屋をとることにして、それぞれの部屋に自転車と荷物をいれた後、一緒に、町歩きをすることに。ただねぇ、町を歩きつつも、あまり町は見ていなかったなぁ・・・歩きながら話した、お互いのアフリカ自転車旅の話に夢中になっちゃって、ね。
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