(English)
Today I did rafting. It was first time to do rafting in this trip.
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ラフティング・・・ゴムボートに乗って激流の川を下るアトラクション。これ、ここまでの旅で何度も挑戦する場所があったのですが、なんか、タイミングとか、気分が合わず、今まで未体験のまま。6人くらいで協力しながら、ゴムボートをこぐラフティング、人数が集まらないと、ゴムボートを出してくれないとか、そういうことがありまして。
で、やりたいと思っていつつも、やっていないラフティング。このままやらないでおくのは、心がムズムズしっぱなしということで、アフリカのどこかでやってみようと、密かに心に思っていたんですよ。で、アフリカで、有名なラフティングポイントと言えば、ビクトリアフォールズか、ナイルの源流のホワイトナイル。ビクトリアフォールズの時は、散々悩んだ挙句、やらなかったんですよねぇ・・・今考えると、あそこでやっておいてもよかったのに、と思うのだが、なんとなく、ビクトリアフォールズではお金をあまり使いたくない気分で。アトラクション系は全てスルーして通り抜けちゃったんですよ。
んでもって、やってきたココ、ジンジャは、もう一つのアフリカでのラフティングポイントであるホワイトナイルがあるところ。今のオイラの気分は、非常にラフティングに前向きなテンション。ということで、昨日、到着したと同時に、ラフティングの申し込みをしておいたんです。残念ながら、リョウさんは、ラフティングには興味がないようで、一人で参加申し込み。
で、ラフティング当日の今日、天気もよく、ラフティング日和。今日の参加者は全部で12人。意外と多いな、と思ったら、7人は、デンマークから来たというご家族団体さん。ということで、今日のラフティングチームは、デンマークチームの7人と、その他の5人という2チームでやることに。
まず、宿に参加者が皆集合して、本日の注意事項の説明を聞く。その後、自分にあったサイズのライフジャケットとヘルメットを借りて、車に乗り込む。ここで、朝食が配られ、車に乗りながら、くるくる巻きのオムレツにかぶりつく。ん、美味い。
ラフティングのスタートポイントは、ジンジャから13kmほどナイル川を下ったところ。ちょっと前まではもうちょっと上流のブジャガリ滝のあたりから始めていたらしいのだが、今、ダムができたため、ポイントがもっと下流にズレてしまったとのこと。途中から未舗装道になる川沿いの道をガタゴト揺れながら走り、辿り着いたスタートポイント。車の後ろに詰まれたゴムボートが下ろされる。オイラたちはその間に着替え。ずぶ濡れになるため、基本的に水着を着用。そして、日焼け防止のため、日焼け止めクリームをたっぷり塗っておく。で、一人一本、オールを渡され、いざ、川に浮かべられたゴムボートへ。ちなみに、チームその他のゴムボートは、ケニアに長年住んでいるという年配の(たぶん)アメリカ人のお父さんと、ケニア生まれでケニア育ちの二人の息子青年、それから、ウガンダにボランティアに来ているというスイス人と、オイラ、さらに、インストラクター兼キャプテンであるインド人のブービーで、合わせて6人。
さて、乗り込んだボートでは、しばらくの間、流れが緩やかなところで、漕ぐ練習。皆の息が合ったところで、漕ぐ練習は一旦お休みして、次は、ボートが転覆した場合を想定して、川へ飛び込み、ひっくり返ったボートを立て直し、再びボートに戻るという練習。このボートに戻るというのが、なかなかオイラには難しくて。浮かんでいるゴムボートの横ひもに捕まり、勢いと腕の力で、一気にゴムボート内に這い上がるのだが・・・これができない。他の皆さんは、ぐいぐい這い上がってくるのだが・・・オイラは、先に上った誰かに引っ張り上げてもらう始末。う~ん、これ、腕力の問題なのかなぁ・・・そういえば、なんか、オイラ以外のみんなは、腕っ節めっちゃ強そうなメンバーだもんな・・・
何度かトライしたゴムボート戻り。毎回、オイラは助けられるハメになるのだが・・・オイラを助けるということで、だんだん結束力が増してきたチームその他のメンバー。「グッドチームだ」とキャプテンのブービーにお墨付きをもらい、いざ、本番。川下り開始。
しばらくは、流れが緩やかな川を漕ぎ進む。キャプテンの掛け声で、皆でいっせいに漕ぐ。タイミングを合わせるのがポイント。ピッタリとオールのタイミングが合ったボートは、軽やかに川の水面を進んでいく。
「もうすぐ急流だ」と、ブービー。なにやら注意事項らしいことを話してくれているようなのだが、早口な英語なのと、オイラのテンションが相当あがりまくっているため、注意事項が耳に入ってこない。転覆したらどうするんだ・・・まぁ、その時はその時さ。
「さぁ、漕げ!全力で」
というブービーの合図で、皆懸命にオールを漕ぐ。
「ストップ・・・テイクダウン」
の掛声で、身をかがめてゴムボートのロープにしがみつく。今まで水平だったゴムボートが45度の角度で傾く。ひっくり返るか・・・と思いきや、なんとか襲い掛かる激流の波を乗り越え、ホッとする・・・が、目の前にはまた次の波が!で、ここもなんとか乗り越え、一つ目の急流ポイントを無事突破。なんだ、意外と出来るもんだな、ラフティング、と思ったのだが、ブービーが言うには、これはまだまだ低いグレードの急流らしい。この後、高いグレードの急流が次々と現れるとのこと。で、このラフティング川下り、コースによっては、今のくらいのグレードの急流アタックのみで、ゴールまで行くことができるらしいのだが・・・
オイラ以外の参加者は、皆、世界各国の激流でラフティングをやってきているツワモノたちな<チームその他>のメンバー。当然、グレードの低いコースでなんて、チョイスするワケもなく・・・「ここから先は常に、超激流ポイントで」と、皆さん口をそろえて、ブービーに、リクエストしてるじゃないですか。まぁ、ここは、オイラは従うしかない・・・で、次に挑んだ激流は、先ほどよりグレードの高い、激流。ここでは、見事に、ボートがひっくり返され、川に投げ出されるオイラたち。投げ出された衝撃で、オイラがかぶっていたヘルメットが取れた。慌てて、流されるヘルメットを手でつかむオイラ。いきなり水に入って、混乱するかと思いきや、水中はスキューバで慣れているためか、意外と冷静な自分がいてこんな反応ができるとは・・・まぁ、ボートから落ちたとしても、こんなもんか、まぁ、なんとかなるな、とこの時には思ったのです。
・・・が、次に目の前に見えてきた激流に思わず息を呑んだ。
いやぁ・・・あれは無理でしょ・・・
ものすごい激流が目の前で荒れ狂っている。「右へ寄れ」というブービーの指令で、激流手前で着岸。「一旦降りて、ボートを運んでいく」と。そりゃそうでしょ、ここに突っ込んだら確実に死にますって。と思ったのだが、運んだのはちょっとの距離。この激流を完全にスルーするのかと思いきや、スルーしたのは、一番激しいと思われる激流の上流部のみ。この激しい激流の途中に、再びゴムボートを浮かべ、この激流に突っ込んでいくとのこと。幾分流れが緩やかになっている気もするが・・・いや、気のせいでしょ。ボートを浮かべたココからだって、メチャメチャな流れですがな。
「グレード5、やるんでしょ」とニンマリ顔のブービー。無茶を承知で、突っ込んでいくらしい。覚悟を決めたオイラ、「漕げ!」というブービーの合図で漕ぎ始め、激流へ。すぐに「テイクダウン!」の掛け声がかかり、身をかがめた瞬間、ゴムボートが激流の波に激突。そう、まさに激突という表現がふさわしかった。激流に激突したゴムボートは、90度に傾き、そのままひっくり返って、オイラたちは川へと投げ出された。川の流れが荒れ狂っている水の中、上下左右がまったく分からなくなる。息がすえない、鼻から水が入ってくる・・・と、一瞬パニックになりかけたのだが、この状況、前に一度経験がある、と、ある思い出が頭に浮かび上がった。ガラパゴスで、洗濯機と言われた渦巻きポイントに、ダイビングをした時の状況と似ているのだ。あの時は、超パニクってしまい、アップアップだったのだが、あの経験を思い出したオイラ、落ち着けば、いつかは水面に出るはずだ、と冷静になり、体の力を抜き、流れに身を任せることに。案の定、体ってものは何もしないと浮くものでして(ライフジャケットも着ているし)。水面に顔を出すことができた。ふ~、と息を吸い込んだら、次の瞬間、また新たな波に巻き込まれ、再び、水の中へ。その後も、三度四度と水の中へ引きずり込まれ、ようやく落ち着いた場所に顔を出すことができた頃には、オイラが乗っていたボートが遥か向こうに見える位置に。
カヌーに乗った補助員のお兄さんが助けに来てくれ、オイラをひっぱって、ボートまで戻してくれた。いやぁ、ここは、凄かったなぁ・・・オイラはまだ泳げるし、ダイビングの経験もあるんで、水に慣れているからパニックにならずにすんだけど・・・これ、泳げない人はヤバイです。絶対パニクりますよ、ホントに。
その後、流れが緩やかなポイントになり、くつろぐオイラたち。とそこへ、ボートが近づいてきて、パイナップルの差し入れ。どうやらこれがランチらしい。うむむ、どこかへ寄って陸地で昼飯を食べると思っていたのだが・・・ボートの上で食べるんすか・・・でも、まぁ、ボートの上で食べるパイナップルは、格別に美味かった。
さて、一応腹ごしらえした後は、また急流へ。次々と、激流ポイントに挑み続けるのだが、その度にひっくり返されるオイラたちのゴムボート。そもそも、無理なんでしょ、グレード5の激流を乗り切るっていうのは・・・必ずひっくり返されることになっているんでしょ、ともはや、最後の方は、落ちることを前提に、激流に挑む心境に。
最後の激流でも、見事にひっくり返されたのだが・・・再び6人が戻り乗ったボートの上で、皆でオールをあわせて、「ウ~・・・・ヘイ!」と、掛け声一発。なんか、妙な団結力が芽生えました。ラフティングは、激流の具合もあるけど、それ以上に、一緒にゴムボートに乗るメンバーに、面白さは左右されるものだと思う。一緒に力をあわせて乗り切ったということで、終わったら、必ずある種の団結力が生まれるとは思うんだけど・・・いいメンバーだと、その団結力がハンパないものになる。オイラ的には、今回、この素敵なメンバーと一緒に乗れてよかった。
陸に戻ると、バーベキューが用意されてまして。これは、まぁ、それぞれが自由に食べればいいんだけど・・・やっぱり、同じチームで固まってしまうのですよ。キャプテンのブービーは、スタッフということで、別の席で食べていたんだけど、残りの5人のメンバーは、一緒に席を囲んで、尽きないお話が始まった。当然オイラも自転車旅について、いろいろ突っ込まれまして・・・ああ、こういう時、英語が堪能だったらなぁって、つくづく思う。せっかく心が通じ合っているメンバーなのに、言葉が思っていることの半分も伝えることができない、このもどかしさ。
そうそう、今回掲載の写真たちは、ナイロビで送ってもらったSX230用のハウジングキットを使って、SX230を防水カメラにして撮影したもの。「ラフティングに、カメラを持参するやつなんていないぞ。流されちゃっても自己責任だからな」と言われながらも、持ち込んだカメラ。さすがに、漕いでいる最中は、撮影している余裕なんてなかったんですが・・・いや、実は、漕いでいる最中は、ビデオモードにして、動画録画しっぱなしにしてまして。相当荒いカメラワークなのですが、ボートがひっくり返る瞬間とか、大迫力の臨場感映像が撮れてますんで、そのうちアップされるであろうYouTubeをお楽しみに。いやぁ、それにしても、素晴らしい武器を手に入れたぞ。これからは、バッチリ、水場遊びシーンも、写真&動画でお届けできる!今まで、水遊びに行ったら写真が撮れないからなぁ・・・と躊躇していたんですが、もはや、そんなことで悩まなくてよくなった。今まで以上に、水遊びに気持ちが積極的になれるのが嬉しい。
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