Arrived at Addis Ababa
到着したアディスで早速噂のインジェラを

2012.1.11 / Ethiopia(Addis Ababa) 本日 自転車9km走行 : Total 36662km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→卵サンド 昼飯→テガビノ 夕飯→パスタ / 宿→Taitu Hotel(155ブル)

(English)
 Today I arrived at Addis Ababa. I ate Injera which is Etiiopian traditional food.



 マキアートの飲みすぎで、眠れないといいつつも、朝方になったら、さすがに睡魔に勝てず、ウトウトしてしまったオイラ。ハッと起きてみたら、店員さんも寝ているではないですか。うむむ、24時間オープンのこの喫茶店。従業員さんは大変そうです。

 さて、朝、明るくなったところで、空港の外に出て、自転車で走る準備を。いやぁ、寒い。カンパラとは大違い。若干震えながらたたんだ自転車をのばしたところで・・・後部が固定できなくなっていることに気づいた。よくよく見てみると・・・なんと、後部を固定するための、ヒンジが折れてしまっているではないですか。なんてこった・・・この間、ナイロビで交換したばかりだというのに。しょうがないので、また紐でくくりつけるという対処策でごまかすことにして、なんとか後部を固定する。

 他には特に問題はなかったファニーバニーに、荷物を装着し、走り始める。と、なんだか変な違和感が・・・そう、ここ、エチオピアは右側通行なのだ。他のアフリカ諸国は基本的に日本と同じ、左側通行だったため、久々の右側通行に、若干戸惑う。

 そして、見えてきた看板に書かれた文字が・・・読めない。そう、エチオピアは、一応英語も通じるらしいのだが、公用語はアムハラ語という、アラビア語に近い(と思う)言語を使う国なのだ。違う言語に遭遇すると、一気に異国感がますのが、旅情ってもんでして。ケニア、ウガンダの隣の国、ちょっとしか離れていないのに・・・なんか別の世界へやってきた感じがする。

 街は、首都だけあって、人や車が多い。まだ朝早いというのに、せわしない感じがする。ここでも、ハイエースの乗り合いバスが、ビュンビュン走っている。これだけ書くと、なんかケニアのナイロビやウガンダのカンパラと同じような街なの?って思うかもしれないのだが・・・なんか、ここ、アディスアババは、ナイロビやカンパラとは、全然雰囲気が違う。ナイロビやカンパラよりも、古臭いというか、洗練されていないというか、貧しい雰囲気が街を包んでいる気がする。

 さて、次第に登りになっていく坂を走りながら向かうのは、ピアッサ地区。ここにある、タイトゥホテルという宿がお目当ての宿。で、たどり着いたら・・・思っていたより、立派なホテルでビックリ。ひょっとしたら宿代メッチャ高いのでは・・・と思って、恐る恐るレセプションのお姉さんに聞いたところ、安い部屋で8ドルくらいからあるという。おお、それくらいなら、泊まれるぞ、と、ここに泊まることにしたのですが・・・あいにく、ただ今満室とのこと。昼の12時には、チェックアウトで出て行く人がいると思うから、それまで待っていて、と言われ、待たされることに。

 しばらくボーと待っていたのだが、お腹がすいてきた。ちょうど、この宿にはレストランが併設されている。自転車をレセプション脇に止めさせてもらい、レストランで食事をすることに。メニューを見せてもらって目に入ってきたのは<インジェラ>の文字。

 インジェラ・・・エチオピアの主食なのだが、見てくれは雑巾のようで、味は、腐った牛乳を拭いた雑巾の味、と噂されている悪評高い、食べ物。できれば、そんな食べ物は食べたくないのだが、聞いた話によると、地方に行くと、インジェラしか食べられないらしく、エチオピアを旅するなら、インジェラは克服しなければならない関門らしいのだ。

 後回しにしてもしょうがないしな・・・まず、インジェラ、挑戦してみよう、と、インジェラをオーダー。で、出てきたインジェラを、恐る恐る口に運ぶ・・・「ん?結構美味いんじゃね?」そして、もう一口。「イケるじゃん、インジェラ」

 悪評で聞いていた味とは大違いのインジェラ。見た目は別に雑巾ってわけでもない。普通にパンケーキっぽい。味は、発酵食品なだけあって、酸味はあるが、決して牛乳を拭いた雑巾の味ではない。酸味も、思ったより強くなく、いい感じ。で、このインジェラ、付け合せのワットと呼ばれる、シチュー状のものを挟んだり、つけたりしながら食べるのだが、このワットが、結構辛い。つまり、インジェラにワットを絡めて食べると、すっぱ辛い食べ物になる。すっぱ辛いというと・・・思い出すのが、ペルーのセビッチェ。すっぱいものも、辛いものも大丈夫なオイラなのだが、なぜかすっぱ辛いセビッチェは苦手。むむむ、このインジェラ料理も、合わせ技でくると、苦手になってしまうかも・・・という恐れが頭をかすめながら、ワットを挟んだインジェラを食べてみる・・・すると・・・

 「美味い!」

 このワットってやつ、基本作り方はカレーと同じみたいなんですよ。じっくり炒めたタマネギをベースにして、香辛料で味を膨らませ、野菜や肉をあわせていく・・・カレー好きなオイラが、嫌いなワケがない。ま、正直なところを言うと、この素晴らしい味のワットとなら、お米かチャパティとあわせて食べたいところではあるのですが・・・インジェラとの組み合わせも悪くない。

 おお、よかった、これでエチオピア旅、問題なしだ、と思ったのですが・・・ちょっとインジェラ、量が多すぎ。広げるとおそらく直径80cmくらいの円形になると思われるほどの大きさのインジェラ、一人で食べるには、ちと大きすぎじゃねすか?