Walk around Addis to drink and eat everyday
食べ歩きしながら見えてきたエチオピア人気質

2012.1.16 / Ethiopia(Addis Ababa) 本日 自転車0km走行 : Total 36662km走行
天気:曇時々晴 ネット:1
朝飯→オムレツ 昼飯→クットフォー 夕飯→スナック / 宿→Taitu Hotel(155ブル)

(English)
 Today I stayed in Addis Ababa.



 アディスでの朝食、カフェ形式のお店で、オムレツやバーガー的なものを頼み、それと一緒に、飲み物も頼むのだが・・・この、飲み物に、独特のものがあり、面白い。無難にコーヒーを頼めば、まず間違いはないのだが、メニューに<パイナップルティ>とか<ピーナッツティー>とか書かれていると、ついつい冒険したくなっちゃうもんでして。

 で、今日、<ピーナッツティ>なるものを頼んでみた。色はおいしそうな飲み物が運ばれてきたのだが・・・一口飲んで・・・「ん!!?」と。これは、ティーなんかではない。ただの、ピーナッツペーストじゃないですか。うん、ピーナッツペーストをちょっと水分大目にしたようなものでして。このまま飲むのはちとキツイ。砂糖を多めにいれて、飲んでみたら・・・ちょっと味がまろやかになった。で、これ、チビチビ飲んでいたら・・・意外と舌が慣れてきた。ちょっとおいしいかも、・・・なんて、朝食を食べ終わる頃には思えてきちゃったりして。

 そうそう、昨日飲んだ変り種ドリンクも紹介しておかなくっちゃ。昨日の朝飯時、ドリンクメニューに、<Sprice(スプライス)>と書かれているのを発見。ユースケくんが、「これは、コーヒーとティを半々にした飲み物ですよ」というので、興味が惹かれ、オーダーした、このスプライス。運ばれてきた時には、下がティー、上がコーヒーと、見事に二層に分かれていた。で、これに砂糖を入れて、かき混ぜて飲むとのことなので、飲んでみたら・・・う~ん、ビミョウな味。コーヒーも、ティーも、それぞれ別々に飲みたい。一緒にしておいしいものではない・・・と思う。

 さて、まだまだ、食べたいものがあるので、今日も食べ歩きアディス生活。今日は、クットフォーといういわゆる<牛肉のたたき>なエチオピア料理を食べてみたいな、って思ってまして。地球の歩き方に載っている、クットフォー専門店なる店があるところへ、歩いていってみたのですよ。

 ・・・が、地図どおりの場所には、それらしい店なんてない。一応ロンプラにも載っていたので、ロンプラ地図を見ながら歩いてみたのだが、やっぱりない。う~ん、つぶれちゃったのかな・・・と、探すのを諦めるオイラ。とりあえず、お腹は空いてしまっているので、適当なレストランに入って、何か食べることに。しかし、頭はクットフォーモードになっていたオイラ、ひょっとしたらこの辺のレストランでクットフォーが食べられるかも、と、とりあえず入ったエチオピア料理のお店で、「クットフォー食べれますか?」と、店のお姉さんに聞いてみた・・・が、そもそも、お姉さんには、英語が通じなかった。クットフォーどころか、オイラがお腹がすいて何か食べたいということすら伝えることがままならぬ。これは困ったと思っていたら、後ろのテーブルでインジェラ料理を食べていた、エチオピア人のご家族が「どうした?」と英語で声をかけてきてくれた。「実は、お腹が減って何か食べたいんです。できれば、クットフォーを」と、声をかけてきてくれたおじさんに答えたところ、「クットフォーはこの店では食べれないよ。近くに、クットフォーを出す店があるから、連れて行ってやるよ」と言ってくれるじゃないですか。いやいや、お食事の途中にそんな・・・と恐縮するオイラであったが、すでに椅子から立ち上がってしまったおじさん、ついて来いと、オイラの前をスタスタと歩き始め、店の外へ。

 慌ててついていくオイラ。5軒ほど離れた場所にある建物に入っていくおじさん。店の看板なんてないのだが・・・後をついて入っていったら、ガレージにテーブルが並べられ、立派なレストランがあった。「ここで、クットフォーが食べれるよ」と言って、レストランの人に「あのジャパニーズはクットフォーが食べたいらしいのでサーブしてやってくれ」と伝えてくれるまでやってくれた。そして、「いい食事をな」と言い残し、さっきのレストランに戻るおじちゃん。ありがと~、おじちゃん。

 さて、こうして食べれることになったクットフォー。レストランの人が焼き方を聞いてきた。どうやら、クットフォー、生、ミディアムレア、ウェルダンの3種類の焼き方を指定できるらしい。ここは、生肉で食べてみたい気があったのだが・・・アフリカで生肉を食べるのは、やっぱりちと、気が引けるところがありまして・・・「ミディアムレアよりもうちょっと焼いた感じで」と頼むことに。

 で、出てきたクットフォー。がっつり味がついている牛肉そぼろって感じ。エチオピア料理らしいピリ辛で、普通に美味い。インジェラに巻いて食べるのだが、ここの店、インジェラもおいしくて、めっちゃ食が進んだ。ふ~、エチオピアのおじちゃんには親切にしてもらったし、おいしいクットフォーは食べれたし、なんか、このレストランの人も感じがいいし、満足だぁ。

 さて、帰り道、道脇で、コーヒーセレモニーっぽくコーヒーを煎れてくれる路上コーヒー屋さんを発見。一杯3ブルだっていうから、ちょっと飲んでいこうと寄ろうとしたところ、どこからともなく、オヤジが現れ、「ま、ま、ここに座って」と席を案内してくれた。お?店の人かな?と思っていたのだが、コーヒーを煎れてくれているおばちゃんとの接し方を見ていると、どうも、ただのお客っぽい。で、オイラとそのオヤジに一杯づつのコーヒーを煎れてくれたおばちゃん。そのコーヒーを飲みながら、隣で、オヤジが機関銃のように話しかけてくる。最初は、ちょっとウザっって思っていたのだが、そのオヤジは、エチオピアのコーヒーの薀蓄について、いろいろ語ってくれたりしていて、よくよく話を聞いていると、なかなか興味深い。

 静かにコーヒーを飲みたかったけど、ま、こういうのもまた楽しいからいいか、と思って、飲み終わってからも、オヤジのマシンガントークに付き合った後、宿に帰ろうと、支払いをしようとすると「6ブルね」と、コーヒーおばちゃん。ん~、一杯3ブルって言ってたから・・・オヤジの飲んでいるコーヒーの分もオイラが支払うと思っているのかい?おばちゃん。これが、噂の<友達づらして、料金を払ってもらう戦法>か?友達のように話していたけど、このオヤジはさっき知り合っただけの人なんだよ、おばちゃん・・・と、説明して、オイラのコーヒー分だけ払おうとも思ったのですが・・・・6ブル(30円)だし、オヤジには、いい話を聞かせてもらったし、ま、いいか、と、6ブル支払うオイラ。

 そうそう、エチオピアに入る前、エチオピア人はウザイっていう話を聞いてたんで、なるべくエチオピア人との接触は避けようって思っていたんです。たしかに、宿の周辺とかには、変な日本語で話しかけてきて、絡もうとする輩もいるし、こんな風に、コーヒー代を支払わせちゃうオヤジがいたりもするんですが・・・ま、あのオヤジも話は面白かったし、なにより、食事の最中に、わざわざ別のレストランに案内してくれるおじちゃんがいたりしたんで・・・そんなに構えることもないじゃんって思い始めたオイラ。エチオピア人、基本的にはフレンドリーで親切な人たちなのだ・・・と思うのですよ、ハイ。