Ethiopian public bus
エチオピア公共バスに初挑戦・・・したケド、この道は自転車で走ればよかったかも

2012.1.31 / Ethiopia(Mekele~Weldiya) 本日 自転車0km走行 : Total 36729km走行
天気:晴
朝飯→サンドイッチ 昼飯→パスタ 夕飯→シュローワット / 宿→バスターミナル前の名前が読めないHotel(50ブル)

(English)
 Today I got on public bus. I had to get up early in the morning...



 朝4時半起床。なぜそんなに朝が早いのかって?エチオピアのバスは、朝6時に出発することになっていて、そのバスに乗るのに、朝5時のバスターミナルの開門に並ばなければならないからなのです。

 なぜ、そんな朝が早いんだ、エチオピア

 謎です。以前共産主義だった時期の名残(仕事を早く終わらせ、あとはのんびりするという労働者の権利の尊重)で、という話もあるのだが、定かではありません。とにかく、朝早くにバスターミナルに行かねばならないってのが、エチオピアのルール。今日出発するというユースケくんとともに、まだ暗い中宿を出てバスターミナルへ向かう。バスターミナルは目の前なので、バスターミナルの方へ歩いていこうとしたら・・・「どこへ行くんだ」と呼び止められた。「僕はラリベラで、彼はアクスムです」と答えると、「ウォルディア行きのバスはこっちだ」と、そのお兄ちゃんが言う。そう、オイラは次に、ラリベラってところに行きたいんだけど、メケレからラリベラへ直接行くバスはなくて、ラリベラに行くには、ウォルディアって町行きのバスに乗らねばならないのだ。

 オイラとは逆方向に行くユースケくんとはここでお別れ。またの再会を願って固く握手。

 で、オイラが案内されたのは、バンタイプのミニバス。あれ?もっと大型バスだと聞いていたのに・・・まぁ、値段も想定していた額だったし、いいか、と。で、自転車をたたんで、載せてもらおうと思っていたのだが、そのまま乗せてもらったほうが、手っ取り早そうだったので、そのまま、ミニバスの天井の荷物置き場に乗せてもらう。で、オイラの後2人くらい人を集めたところで、バスがいっぱいになったので、早くも出発。あれ~、まだ6時前なんですけど・・・出発は6時って聞いていたんですけど・・・なんだか、エチオピアのバスシステムがイマイチ分からないのだが、まぁ、だまされている感じはないので、いいとしよう。

 バスは真っ暗な中進む。しばらくすると空が明るくなってきた。で、目の前に展開される風景に驚かされた。絶景じゃないですか・・・オイラ好みのとんがって切り立った山々が連なっている。その山道をバスはぐんぐん登り、峠からの眺めはめっちゃ素敵。

 ああ、この風景は自転車で走りながら見たかった・・・

 とは思ったものの、ここの道は正直、自転車だとメッチャしんどそう。アップダウンが激しい峠越えの連続。ヘアピンカーブが続くツヅラ折の道を登ったり降りたりの繰り返し。

 う~ん、自転車で走りながらこの景色を見たいとは思ったものの、じゃぁ、バスを降りて走るか?と言われると、躊躇してしまう。のぼりだけバスに乗っけてくれないかな・・・なんて思ったりしたものの、それだと、きっとこの峠の絶景が物足りなく感じちゃうはず・・・って、いや、バスに乗りながら見て、絶景だって思っているんだから、自転車で上らなくても、ここは絶景のはず・・・なんてことをオイラが頭の中でグルグル考えている間に、バスはぐんぐん進んでいく。

 メケレからマイチェウという町までこの絶景ロードは続いた。そして、マイチェウからわき道を降り、平坦な道に出て、風景が普通になった。と、コボという町に到着したところで、朝飯タイムとなったようで、バスが止まってみんな降りていく。オイラもつられて降りたものの、いつまで朝飯時間が取れるのか分からず、食っている途中に置いていかれるのではないかと、朝食オーダーを躊躇してマゴマゴしていた。そんなオイラに、運転手のおじさんが、「なんだ、ゆっくり飯を食え。食い終わるまで待っててやるから」と、優しく教えてくれるではないですか。ふ~、こういう一言をかけてくれるだけで、安心するもんなんだよな。なんか、エチオピアの人たちは親切な人が多いよなぁ。うわさではめんどくさく絡んでくる人たちばかりだって聞いていたのに・・・ぜんぜん違う。

 そうそう、うわさに聞いていたのと違うといえば、エチオピアバス、悪霊が入り込むからという理由で、バスの窓は絶対に開けないといううわさを聞いていたのですが、普通に窓、開けてました、オイラの斜め後ろのエチオピア人。

 そんなこんなで、あっという間に、ウォルディアに到着。まだ11時前だったので、このまま一気にラリベラまで行ってしまいたいと思い、そのままバスターミナルに行ってみたところ・・・ちょうど、ラリベラ行きのミニバスが出発するところじゃないですか。ん?この時間でもバスに乗れる可能性はあるのか?そう、実は、朝早く出発する決まりになっているのは、大型の公共バスのみ。バンタイプのミニバスは、結構不定期な時間に、バスターミナルから出発することもあるらしいのだ。もちろん、大型の公共バス目当てに、人が朝の早い時間に集まってくるわけだから、その人たちを乗せる目的で、朝早くに出発するミニバスが多いというのが事実ではあるのだが・・・朝早くじゃないとバスに乗れないというのは、ウソ。ミニバスであれば、適当な時間でも乗れる。ただし、ミニバスは、長距離を走らないことが多いので、刻みながらの移動になる可能性が高くなるので、注意しなければならないのだが。そうか、それで、今朝、乗ったミニバスが6時前に出発しちゃったのも合点がいった。ミニバスは、正規バスじゃないから、その辺アバウトなんだな。人が集まったら出発しちゃえばいいってワケなんだ。

 で、昼の時間にラリベラに向けて出発するそのミニバスに「乗せて」と頼んだのだが、もう、フルでこれ以上乗せられないとのこと。そして、おそらくこのバスが、今日最後のラリベラ行きとなるので、ラリベラに行きたいなら、明日の朝、また早くにバスターミナルに来い、と。

 まぁ、エチオピアバス移動、面倒なのは間違いない。

 が、オイラは別に急いでいないし、逆に、間間で時間が取れたほうが、日記とかかけるから好都合だったりする。ここはイライラせずに、おとなしく待つことにしよう。ということで、無理にヒッチハイクするでもなく、今日は特に用事もない町ウォルディアで一泊することにしたオイラであった。