(English)
Today I stayed in Gondar one more night.
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シミエンから戻ってきた時には、興奮冷めやらずな状態だったので、ミニシミエンな<コソイエ>に絶対行きたいって状態だったのだが・・・二日も宿に篭ってたら、なんか気持ちが萎えてきてしまった。やっぱり、行きたいところには、行きたいと思った時、すぐに行っておかないとダメだな。後で、なんて思っちゃうと、だんだん気持ちが薄くなる。一旦休んじゃうと、再び行こうと思うエネルギーレベルに、もって行くパワーがなくなる。
ということで、コソイエには行かないことにした、オイラ。だったら、もう、アディスに戻って、エチオピア南部旅行の準備でも始めた方がいいんじゃないの、とも思ったのだが・・・ゴンダールにもう一泊することにしてしまった。
なぜかって?
まず、宿が快適だったってこと。今泊まっているタララホテル、とにかく安い。バストイレつきで、112ブルなのだ。これ、ゴンダールのほかの宿での、バストイレ共同の部屋より安い。ちなみに、タララホテルでのバストイレ共同な部屋は、一泊75ブル。安かったんで、バストイレ共同部屋でもいいか、と思っていたのだが、バストイレつきの部屋を見せてもらっちゃった時「この部屋はいい」って直感的に思っちゃって。バストイレつきの部屋に泊まることにしたんですが・・・なにがいいかって、部屋が広い。机がおいてあるリビング部屋がひとつあって、隣に、でっかいベッドが置いてある寝室があって、その奥に、バスタブつきのバスとトイレの部屋がある。で、なんといっても気に入ったのが、リビング部屋。ここ、パソコン作業がはかどるんですよ。やっぱり机と椅子があると、作業能率が全然違う。普段はベッドしか置いてないような部屋なんで、ベッドの上に胡坐をかきながら、座って作業することになるんですが・・・これだと、集中力が続かない。が、ここで、机の上にパソコンを広げて日記を書いていると、いい文章が書けるかどうかは別にして、とにかく、集中力は続く。これが、もう一日、ゴンダールで作業をすることにしたっていうのが第一の理由。
で、もうひとつの要因としては、ここ、ゴンダールの<ハベシャカフェ(Habesha cafe)>という喫茶店式レストランの<フィッシュゴーラッシュ>というメニューにドはまりしてしまいまして。シミエンに行く前に、たまたま入った、ハベシャカフェ。何を食べようかと迷った時に、ふと目にした<フィッシュゴーラッシュ>。そういえば、ユースケくんが、「このフィッシュゴーラッシュ、どこに行っても外れがないメニューなんですよ」と言っていたのを思い出し、食べてみることに。で、これが美味かった。魚のフライじゃなくて、魚にエビチリのチリソースをもっと粉っぽくしたような衣をまぶしてあるっていう料理。このソースの部分の味付けが絶妙で。ということで、シミエンから戻ってきて、ずっと夕飯はこれっていうくらいのハマリっぷり。この、フィッシュゴーラッシュが、ゴンダールにもう一日居ようって思うことになった一因。
最後、三つ目の要因は・・・ネット。街中にあるネットカフェのネットがちょっと高いけど、回線スピードが速くて快適で。それにしても、エチオピア、以前旅していた人たちの情報をみていると、「エチオピアではアディス以外では、ネットは使えないと思っていたほうがいい。」って書かれていたのだが・・・急速に近代化が進んでいるのか、アディス以外でも快適にネットが使えます、エチオピア。ここ、ゴンダールはもちろん、メケレでもネットは快適だった。ラリベラは、滞在中ずっとインターネットが不通だったけど・・・一応、ネットカフェみたいなものは町にあったし。
と、まぁ、何もしないけどゴンダールにもう一日滞在延長する理由、ってやつを書き上げてみたが、これ、よくよく考えれば、アディスに戻っても別にいいじゃんって理由ばかり。アディスのタイトゥホテルも、結構落ち着ける宿ではあるし、フィッシュゴーレットは、アディスでも食えるだろうし、ネットもタイトゥホテルであれば、フリーWiFiが使えるし・・・うん、単に、もうちょっと北部に居たかっただけなんです。楽しかった北部旅の余韻に、あと一日だけ浸っていたかったんです。
で、余韻に浸るのは一日で十分。明日にはアディスへ戻ることに。自転車で走りながらもどる・・・ってことも考えたのですが、これまた、ゴンダールでノンビリしているうちに、気力が萎えてしまいまして。結局、バスで戻ることに。で、バスは、エチオピアにしては、快適な移動ができる、というセーラムバスというバスに乗ってみることに。
今までのバス移動日記から分かるように、エチオピアのバス、基本的に朝早くバスターミナルが開門する前に並び、開門とともに、猛ダッシュしてバスの座席を確保するっていう、旅行者にしてみれば、事前にチケットを売るとか、<システム化>をしたら?と首をかしげたくなる方式なのですが(一応、前日にチケットが売られるところもあるらしい。オイラは一度も買ったことがない)、さすがの、エチオピア人も、この方式の非効率性に気づいたのか、<セーラムバス>とか<スカイバス>といったバス会社が、事前にチケットを買え、しかも、座席指定までする、というエチオピアにしては、画期的なバスシステムを導入したのです。
ということで、セーラムバスでチケットを買うと、出発1時間も前から並んで、席取り合戦に参加しなくてもすむんです・・・朝5時半発という早朝出発という点は、他のバスと同じではあるのですが。
で、午後、そのセーラムバスのオフィスに行って、明日出発のチケットをお願いする。375ブル支払ってチケットをもらう。で、このチケットに書かれている出発日が明日で間違いないか、と、日付を確認してみると・・・日付の欄に書かれているのは<3-6-2004>の文字。何?2004年6月3日ってこと?
明日は2011年2月11日なんだけど・・・
いや、これが正しい日付なんです。
この表記が、噂のエチオピア暦による日付なんです。
エチオピアには、エチオピア暦という独自の暦がありまして。西暦とは7年と8ヶ月ほど遅れているエチオピア暦。エチオピアの人はフツーに、この暦に従った日付で生活しているんです。だから、エチオピア人に「何日にね」と日付指定で約束事をする場合には、その日付が、エチオピア暦なのか、西暦なのか確認しておかないと、大変なことになる。まぁ、オイラのような短期旅行者の場合、日付が問題になるようなことは、そうそうめったに出くわさないのですが・・・困るのが、<エチオピア時間>。なんと、<時間>も、エチオピア独特のエチオピア時間なるものがありまして。オイラたちの考える朝の6時が、エチオピア時間では0時になるのですよ。だから、「バスターミナルには何時に着いてなきゃいけない?」というオイラの質問に、バスオフィスのお姉さんは「11時」って答えるんです。この11時、オイラたちの時間感覚で、お昼前の11時って思っちゃいけません。そんな時間にバスターミナルに行ったら、バスはとっくに出発した後。エチオピア時間の11時って、朝5時のこと。エチオピア時間は12時間制だから、夕方の17時って可能性もあるんだけど・・・でも、この場合、バスは朝早く出発なのが前提なので、お姉さんの言う「11時」は、オイラたちの時間感覚でいう「朝5時」。この、時間は、短期旅行者でも、結構戸惑わされることが多い。今のところ、大失敗はないけれど・・・これからも、気をつけなきゃいけない、エチオピアトラップの一つなんです、ハイ。
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