(English)
Today I stayed at Addis Ababa.
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一昨日、昨日、今日と、ひたすらオモバレー日記を執筆。そういえば、最近、文章の書き方がなんとなく変わってきた。以前は、思ったことをそのまま一気に綴って書き上げていたのだが、最近は、まず、出来事やその時の心情をラフにまず綴るようにしているのだ。これは、とりあえず、あったことを忘れないようにするため、という意味合いもあるのだが、実は、それ以上の意味がある。
それはどういう意味なのかというと・・・ラフに綴った後、一旦、日記書きを中断し、しばらく他のことをする。すると、他のことをしているうちに、頭の中で、書きたいことが自然と構成されてくる。で、不思議なことに、この時、構成されてくる文章というのは、最初に、その日の原稿を書くために立ち上げた愛用のテキストエディター<秀丸>の前では思い浮かばなかったことだったりするのだ。思いを一気に書き上げるのとは、違った文章が書きあがる。で、この、一旦頭の中で寝かせた文章の方が、読み返した時、オイラの記憶により近いものになっていたりする。さらに、文章化できなかった、あいまいな思い出を思い出すためのフックにもなっているのが興味深い。
一方、それでいて、どこか自分で書いた文章ではないような文章になっているのにも驚かされる。別に創作したワケではなく、自分の思い出に基づく文章ではあるのだが、なんか、降ってきたとしか思えないような、文章が書きあがったりするのが面白いのだ。例えば、今回の南部周遊日記も、最終日の日記の締め、あんなふうに<生きる>ということについて書くだなんて、最初は思ってもみなかった。<生きる>ってことをなんとなく感じたので、最初ラフに<生きることについて考えた>とは、書いておいたのだが。それが、しばらく別のことをしていたら、あんなふうな文章が浮かんできたのだ。きっと深層心理的には考えていたことではあったんだろうけどね。う~ん、この感じを例えてみるならば・・・キーワードを餌として書いておいた釣り糸を、深層心理の湖にたらして、時間を置いて待っていると、文章が釣れるっていうか、なんかそんな感じ。
この方法、一見時間がかかるようなのだが、文章構成中は、別の作業をしているだけなので、実質的に文章を書いている時間というのは変わらない。いや、むしろ、頭に浮かんだ文章を<秀丸>に書き写すだけの作業となるので、時間的には短縮されている気がする。
さてさて、そんな感じで、日記書きのため基本的には宿にこもっていた本日、<別の作業>としてやっていたのは、まぁ、例によって食べ歩きなワケですよ。で、タイトゥホテルの近くのお店はいろいろ巡り、だいたい、オイラが好きな味の料理を出してくれる店というのが分かった今、定番なお食事ルートというのが出来上がってしまいまして。今日は、その定番ルートのご紹介。
まず、朝起きて、ピアッザにあるエチオピア航空のオフィス方面に歩く。Dejazmach Jote 通りを通ってエチオピア航空のオフィスに向かうと、オフィスのちょっと手前に、看板を出していないが、地元の人たちで賑わっているカフェがある。平日は7時半くらいから開いている。で、ココのピザパンを食べるために、入店。ここのピザパン、冷えていてもおいしいのだが、焼きたてでホカホカだと、そりゃもう、ほっぺたが落ちるほどウマイ。で、オーダーするのは、ピザパン2つと、ドーナツ(これもウマイ)1つと、マキアート。これで、今日一日をハッピー気分で迎えられることになります。ちなみに、この店、ピザパンを焼いていない日も多い、ドーナツが置いてない日もある、そして、マキアートもない日もたまにあるっていう、だいぶ気まぐれな感じなのがちと残念。そんな日は、別のお店にいくことになるのだが・・・他の店では、ここで、ピザパンを食べた後のテンションにはなれないのデス。
あ~、そうそう、ここで一つ思い出したことが。エチオピアのカフェ、コーヒー以外に、パイナップルティーとか、オレンジティーとかあるんです。普通に考えれば、パイナップルフレーバーな紅茶とか、オレンジフレーバーな紅茶を想像するでしょ。が、違うんです。エチオピアのカフェでは。なんと、温めたパイナップルジュースとか、温めたオレンジジュースが出てくるんですよ。シミエントレッキングの帰り、寄ったカフェで、ブライアンが紅茶を飲むつもりで、パイナップルティーを頼んでたのですが「こ、これ・・・ただ温めただけのパイナップルジュース?どこがティーやねん」とキレてました。
さて、お昼。今度は、朝とは反対方向、マハトマ・ガンジー通りの方に向かい、このマハトマ・ガンジー通りを下っていく。地球の歩き方に載っているカステリ・レストランが左手に見えてくるので、そこはスルーし、もうちょっとだけ歩くと、やはり左手に<Old Piazza Pizeria Bar&Restaurant>という看板が見えてくる。ここは、超お気に入りの店。お昼ごはんは、いつもここ。ここは、どの料理もウマイのだが、ピザが絶品なのだ。ラリベラでボランティア活動をしていて、ちょくちょくアディスにやってくるあの藤村さんも太鼓判をおしてましたから。「超高級ホテルのピザはまぁ別として、普通の値段で食べれるピザであれば、この店のピザがアディス一、ウマイ」と。ということは、エチオピア一ウマイ、ピザってことでもあるのですよ、ハイ。で、ここ、どのピザを頼んでもウマイという奇跡のような店でもあるのだが、オイラのお気に入りは、ツナ・ピザ。というのも、エチオピアの料理(アフリカの料理全般にも言えることなのだが)って、そのままだと、塩っけが足りなくて。なので、塩っけがある具材である、ツナが乗っているツナ・ピザだと、塩加減が絶妙になるのです。ま、他のピザの場合、塩を持ってきてもらって、自分で振り掛ければいいだけなんですけどね。さて、ここのピザ、何がうまいかって、とにかく生地の薄さと焼き具合が抜群なんですよ。生地が厚すぎず、薄すぎず。そして、やわらかいけど歯ごたえがあるという絶妙な焼き具合。そして、とろっとろにとろけているモッツアレラ・チーズ。このモッツアレラ・チーズが、ピザ生地にこれでもかっていうくらい乗っているのが、ホントうれしい。これがテーブルに運ばれてくるだけで、顔がにやけちゃう。
そんな絶品ピザを食べた後、お口直しに向かうのが、あの<トモカコーヒー>。マハトマ・ガンジー通りをそのまま下り、最初の十字路で右折して、ジェネラル・ウインゲート通りに入り、でっかい通りであるチャーチルアベニューを渡ったところの右手にある意外と小さなカフェ<トモカコーヒー>。いろんな場所で、マキアートを飲みましたけどね、やっぱり、噂どおり、ここのマキアートが一番ウマイ。なんか、コクが違うんですよ。7ブル払って、一杯のマキアートを入れてもらい、クイっと飲む。ちょっと脂っこいピザを食べた後の口が、めっちゃ喜ぶ。
普通は、ここで、ランチを終わらせるところだと思うのですが・・・オイラの場合は、もう一軒はしごランチ。トモカコーヒーを出て、そのままジェネラル・ウインゲート通りをタイトゥホテルとは逆方向にちょっと歩くと、右手に、果物屋がある。いっつも日よけのカバーで覆われているので、ちょっと入りづらいのだが、中へ入り、テーブルに座り「アボガドジュースを一つ」とオーダーする。そう、ランチの締めは、アボガドジュース。オイラ的には、コーヒー締めより、アボガドジュース締めのほうが口が心地いい。コップにもりもりに入れられたアボガドジュース。ああ、ウマイ。やっぱりこれが、一番ウマイ。エチオピア一ウマイ。いや、これは、世界一ウマイ食べ物(飲み物)かもしれない。
そうそう、南部周遊中にベンジから聞いたのだが、エチオピアでは3種類のアボガドが栽培されているらしい。ジュース用のアボガドっていうのがあって、ジュースにはそのアボガドを使うんだって。他のアボガドと何が違うのかは、イマイチ分からなかったのだが、とにかく、ジュース用はちょっと違うらしい。うむむ、普通のアボガドをミキサーにかければ、この味が出るってワケではないようです。日本に帰ったら、自分で作ろうと思っていたんだけどなぁ・・・まぁ、もっとも、日本ではアボガドは高すぎて、一杯に3つも4つもアボガドを使ってしまうこのジュースは、もったいなくて、飲めないなんてことになりそうだが・・・
今日も、大満足で、フルーツ屋を出る。オイラが店を出るときに小さな女の子を連れたお父さんが店に入ってきた。お父さんが、何を買おうかと、物色している間に、その女の子に対して、まるでそれが当たり前であるように、フルーツ屋のおじちゃんが、一本のバナナをさりげなく渡していた。ニッコリ笑って受け取る女の子。ああ、なんかいい光景だ。エチオピア、こういうのが、心を和ませてくれる。
さて・・・夜なんですが・・・宿にこもって作業することが多いアディス生活。昼間遅い時間にピザを一枚食べちゃうと、夜、そんなにお腹がすかないのですよ。なので、食べないことも多い。今日は食べなかったし。で、食べたとしても、スープとか軽いやつ。タイトゥホテルの隣にあるKGコーナーってレストランが、値段もそこそこで、何を頼んでも味はそこそこ外れなしなんで、そこで、軽食をすませるってのが多いかな(あ、この店のフィッシュ・ゴーラッシュはなかなかウマイ)。
うん、アディスの食べ歩き、エチオピア航空の近くの看板のないカフェでピザパン食べて、Old Piazza Pizeriaでツナピザ食べて、トモカコーヒーでマキアート飲んで、トモカの近くのフルーツ屋でアボガドジュースを飲めば、完璧です。これで、一番おいしいアディスは、満喫したことになるでしょう。後は、お好みで、いろんなお店で、いろんな料理にチャレンジしてみてくだされ。あ、インジェラ料理もお忘れなく。
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