Cafe Touba
日に日に伸びゆくレッスン時間

2012.3.3 / Senegal(Dakar(Yoff)) 本日 自転車0km走行 : Total 36747km走行
天気:曇のち晴 ネット:1
朝飯→フランスパン 昼飯→チェブ・ケチャ 夕飯→チェブ・ジェン / 宿→Via Via(11200CFA)

(English)
 Today I learned Djembe.



 今日も10時にジギが宿にやってくる。ということで、いつものように宿のくつろぎスペースで待っていたのだが、遅れているようで、なかなか来ない。そこで、今日は、ポケットから、アサラトを取り出し、待ちながらアサラトの練習を開始。うむ、この楽器、ポケットに入るし、ちょっとした時間にすぐ取り出して遊べるのがいい。そんなオイラを見て、くつろぎスペースの床を掃いていた掃除のお兄さんが、「俺に貸してみろ」と言って、アサラトをプレイし始めた。おお、シェイクがいい感じ。さすがのリズム感、と思って見ていたのだが、玉の扱いがビミョウ。久しぶりにやったからなのか、球捌きがうまくいかないみたいで。「これ、紐がよくないな」と、上手くいかない理由を紐のせいにして、掃除を続けるお兄さん。まぁ、日本で言うと、ケンダマとかお手玉みたいなものですから、このアサラト。子供の頃は名人であっても、大人になってしばらくぶりでやってみたら、意外と出来なくなっちゃっているのに、愕然としちゃうことがあるでしょ。アレと同じ感覚なんだろうなって。

 さて、ジギが登場して、いつものように、海岸へ。昨日からは、ジギはマイジャンベを持参してきていて、隣の土産物屋で借りるジャンベは一台だけ。それを担いで、ムハンマドさんの海の家へ。ちなみに、音がいいジギのマイジャンベをオイラに叩かせてくれる。

 さて、この海の家、練習していると、ムハンマドが、コーヒーを入れてくれるのだが・・・このコーヒーが、カフェトゥバという、セネガル特有のコーヒーでして。普通のコーヒーに生姜とか、クローブとかコショウ(?)とかの香辛料系のものを入れてあるスパイスコーヒーのカフェトゥバ。ケニアのマサラティとはちょっと違うのだが、これがまた、オイラの好み味なのですよ。コーヒー自身も、相当煮詰めてあるエスプレッソ味だし。エチオピアを離れたら、おいしいコーヒーはしばらく飲めないんだろうなぁって思っていたのに、早速、飛んできたセネガルで、おいしいコーヒー、カフェトゥバに出会えてしまうとは。

 ちなみに、カフェトゥバのトゥバとは・・・アラビア語で<幸福>という意味らしい。そして、このコーヒーを飲んでいると、「トゥバ、トゥバ」と、ジギやムハンマドが、海の家の壁にかけられている一つの飾りを指差す。ちょっぴり怪しげな立ち振る舞いの写真が掲げてあるその飾りに写っている人物。この写真の主は、アーマドゥ・バンバという、イスラム教の一派である、ムーリッド教団を創始した教祖とのこと。この人の死後、埋葬され西アフリカ最大のモスクがあるのが、セネガルの中部にある都市<トゥバ>なのだ。ムハンマドは、このムーリッド教団の熱心な信者らしい。しかし、このムーリッド教団の<トゥバ>とカフェトゥバの<トゥバ>が、どう関係しているのかは、ムハンマドのカタコト英語の説明では、よく分からなかった。

 ちなみに、このカフェトゥバ、入れる時に、メッチャ上から注ぎいれる。そして、注ぎいれたコーヒーを再び上からポットに戻す。これを何度も繰り返し、コーヒーの上に泡立ちがある状態で、出てくる。カプチーノに見立てているのだろうか?ミルクを使わずに、泡立ちミルク効果を演出するのが、アフリカっぽい。ちなみに、カフェトゥバ、死ぬほど甘い。が、ジャンベ練習中には、この甘さはちょうどいい。

 さて、今日のジャンベレッスンは・・・タッタタタッという3連パターンを教えてもらうことから始まり、それのバリエーションとして、低音アクセントを最後に入れるパターンの練習、フラム打ちとシングルロールの練習、タッタッタタタッタタタタタッという長めのパターンを教えてもらい、さらに、タタタタタッタッというパターンと、キメのフレーズから3連のリズムパターンに入り込むパターンを教えてもらって、タタッタドッッッタタタタタッッッというパターンのタという高音を二種類の高音で叩き分ける練習をした後、最後に、ドッドタタタドッタッタタというパターンを教えてもらった。

 今日は、昨日よりさらに30分延長し、合計2時間半となったハードなレッスン。フランスパン一個の朝食ではもちませぬ。もう、腹ペコでフラフラ。それにしても、日に日にレッスン時間が延びていくんですけど・・・払うお金は6000CFAのまま。まぁ、オイラ的には全然うれしい。むしろ、一日中ジャンベを叩かせてって感じ。

 で、宿に戻ってきたところで、ジェフリーに遭遇。「どうだった?」と聞いてくるジェフリーに「ジギはいい先生だし、楽しいよ、レッスン」って答えるオイラ。そんなやりとりを聞いていたジギが、おもむろにジャンベを取り出し、ココで叩けと言いだした。練習の成果を見せるというのだ。いやいや・・・急にそんな・・・といいつつ、宿のくつろぎスペースで、ジギと合奏するオイラ。「ほぉ、いいじゃないか」とジェフリー。その後、俺にもちょっと叩かせてというジェフリーに、ジャンベを渡したら・・・いやいや、メッチャ上手い。フィンガーテクニックをバリバリに効かせた軽やかなジャンベ捌き。おお、やるな、ジェフリー。うむむ、ここには、あちこちに、刺激が転がっている。