(English)
I run on Senegal Road. Cycling is too tough because it is too hot. I am always thirsty. I wanted so much water.
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朝7時くらいに明るくなり始めるこの時期のセネガル。7時半には走り始める。この時間はまだ涼しい。涼しいうちに、距離をかせごうと、がんばるのだが、太陽は無情だ・・・すぐに暑くなってきた。
さて、途中、Fatickという町の20kmくらい前で、なにやらビニール袋をぶら下げている物売りらしい人たちを発見。何を売っているんだろうと、見てみたら・・・なんと、カシューナッツではないですか。値段を聞いたところ、一袋500CFA(85円くらい)とのこと。これは安い、と思って少年から、一袋購入。すると、後からやってきたおばちゃんが、「私からも買ってよ」と、激しく売り攻撃をしてきた。もう一袋くらい買ってもいいかな、と思ったのだが、カシューナッツ、あればあるだけ食べてしまうので、とりあえず自粛して、一袋で我慢。また、どこかで、売り子が立っているだろうって思ったのだが・・・道脇に売り子が立っていたのは、この付近だけだった。しまった、もうちょっと買いだめしておけばよかったと思うオイラ(が、この後、街に入れば、物売りのおばちゃんが、ピーナッツとともに、カシューナッツも普通に売っていたので、一安心)。
そんなカシューナッツ売りゾーンを抜け、もうしばらく走っていたら、今度は、白い山が見えてきた。どうやら塩を取っているらしい。海水の湖が乾季には干上がり、塩が精製できるようになるみたい。そういえば、ラックローズという湖がダカールの近くにあり、そこも塩が取れると聞いていた。ちなみに、ラックローズは、乾季にはピンク色になるというので有名な湖。で、よくよく見ると、ここの湖も、一部がピンク色っぽくなっているではないですか。ふむむ、ラックローズも、こんな感じなのかなぁ・・・もっとピンクピンクしているのかなぁ。ダカールに戻ってから、ラックローズに行こうと思っていたんだけど、なんかここで見れちゃったから、もう行かなくてもいいかなぁなんて思ってみたのだが・・・どうなんだろうか?ちなみに、塩が精製できるほどの湖、当然、塩分濃度がめっちゃ濃いいワケでして。となると、ヨルダンの死海のように、湖に入ると、カラダが自然に浮く体験が出来ちゃうのですよ。これは、体験すべし、と思ったのだが、この辺の湖、めっちゃ浅い。入っても、体が浮くほどの水位がないので、死海体験は、断念。
さて・・・また走り出したのだが・・・暑い。とにかく暑い。内陸に入ってきてから、ホント、うだるような暑さになってきている。海岸沿いは、寒流が流れているため、海から冷たい風が吹く。このため、太陽が少々キツくても、まぁ、それなりに快適に過ごせた。そうそう、ダカールの海は、ビックリするくらい冷たかった。ジャンベレッスンをしている時、ジギに勧められて、一回泳ごうとしたのだが、とても泳げる水温ではなかった。で、内陸に入ると、その寒流の恩恵を得られなくなるのか、とにかく、風もムワッとした熱風が襲ってくる。昨日に増して、水の減りが早い。うむむ、昨日10Lの水を買っておいて正解だった・・・っていうか、ヘタすれば、この水でも足りなくなりそうだ。
あまりの暑さのため、動物たちも、昼間は日陰に退避している。ヤギでさえ、壁際にぴたっと擦り寄って、陰から出ようとしない暑さなのだ。
ちなみに、オイラのカバンに取り付けてある簡易温度計で、真昼の一番暑い時間である13時に、気温を測ってみたら・・・なんと43度。ありえねー暑さなんですけど。これ、温度計が壊れているんじゃないの?と思いたい。
そんな暑さで走るなんて、自殺行為。水がなくなったら、ホントに死ぬ。とりあえず、水は十分に持っているから、まぁ、安心は安心ではあるのだが・・・そんな命の水も、午後2時頃には、水が水じゃなくなってくる。灼熱の太陽光線に熱せられて、もう、お湯になっちゃっている。ぬるま湯どころではない、完全に沸かしたお湯。飲んでも、全然喉が潤わない。
そんな想いで走っていたら、道端で、女の子たちがたむろっているのが見えた。いつもなら普通に挨拶をして走り去るところなのだが、その女の子の一人が、手招きしているのが気になったので、立ち止まってみた。なにやら話しかけてくれるのだが、例によって言葉が分からない。が、なんとなく、「水飲んでく?」と言ってくれているような感じだ。これは、言葉に甘えてみようと、近づくと、なんと、その水は氷入り。めっちゃ冷えた水じゃないですか!一瞬、これは生水で危険かも・・・という想いが頭をかすめたのだが、いやもう、次の瞬間には、ゴクゴクと飲んでました。ぷはー、ウマい!!!いや、まぁ、たとえ、これでお腹が壊れたとしても、それはそれで本望です。この生き返る感は、なんとも言えない。ああ、お嬢さんが天使に見えます。ここで、「アナタのことが好きなの付き合って」と、言ってきたら、即決でOKします、ハイ。
さて、そのお嬢さんに、「付き合って」なんて言われるはずもなく、じゃぁ、せめてもの、お礼に、と、写真を撮らせてもらうことにしたのですが、セネガルの女の人って、写真を撮られることを嫌うんです。イスラムの規律の関係もあるのでしょうが。大人の女の人はまずNG。で、女の子たちなら大丈夫かなって思っていたんですが、ここにいた5人のうち、3人がNGでした。カメラを向けると、クルッと顔を背ける子が3人。最初はね、嫌がるのにカメラを向けて申し訳ないことをしたな、これじゃ、お礼になんてならないや、って思っていたんですけど、撮った後、「見せて見せて」って寄ってきたのは、その3人。写ることに平気な二人は、意外と冷静。で、モニターに映し出された写真をみて、キャーキャー騒いでいたのは、その3人だったんですけど・・・写真、好きなんじゃんか。う~む、女心は複雑です。
さて、今日の目的地は、カオラックという町。町中にあるミッション系の宿が安いって聞いていたんで、そこに泊まろうと思っていたのですが、カオラックという町にもうちょっとで到着ってところで、後輪がパンク。もう、暑さでバテバテだったんで、直す気が起こらない。かといって、パンクした状態で町に入って、宿を探すのも嫌だったので、町に入るちょっと手前にあった、宿にチェックインすることに。値段がちょっと高めだったのだが・・・まぁ、いいかと。もう、暑さでやられて、判断能力もゼロです。こんな時には、お金は羽を生えたように飛んでいきます。止められません。で、そんな宿の部屋に入って、ビックリした。部屋になんとエアコンがついてまして。ああぁぁぁ!!!、この贅沢な宿代は、必要経費ってことで、自分を納得させる。エアコンがついているなら、この宿代も許せるでしょって。部屋に飛び込んで、すぐに最低設定温度である17度に設定して、ガンガンにクーラーを効かせるオイラ。あ~、文明が自然に打ち勝つのが実感できる・・・
とりあえず、今日も10Lの水を買ってきた。明日も暑さと戦わねば・・・ならないのが・・・憂鬱です・・・
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