Kaolack Photo
カオラックでの極秘任務

2012.3.18 / Senegal(Kaolack~Toubakouta) 本日 自転車79km走行 : Total 37150km走行
天気:晴
朝飯→ミートサンド 昼飯→ビヤンとかいうやつ 夕飯→ハンバーガー / 宿→Campament Negro y Rubia(10000CFA)

(English)
 I run on Senegal road. Today I left from Kaolack to Toubakouta.



 泊まった宿、なんと無料のWiFiまで使えちゃいまして。さすが値段が高いだけのことはある。ということで、いつもお世話になっている平田さんに、「前タイヤとハンドルがズレちゃって困ってます」とヘルプメールを昨晩送ったところ、早速今朝、懇切丁寧な直し方メールを送っていただきまして。どうやら、前サスペンションの部品を交換するところの固定ねじがポイントだったみたい。前回の部品交換の際、いじってしまったオイラ。その影響で、ズレがしょうじちゃったとのこと。ということで、原因と直し方が分かったので、ふたたびねじを緩め、ハンドルと前タイヤのズレを修正。見事に直りやした。

 さて、快調になったファニーバニーで、カオラックを朝早くに出発して・・・と言いたいところですが、実はカオラックでは、極秘任務を請け負っておりまして。それは、カオラックにある病院の写真を撮ってくるということ。実は、セネガル情報を、メールでいろいろ送ってくれている安保さん、以前ここカオラックの病院で働いていたというのですよ。で、カオラックに行ったら、病院の入り口の写真を撮ってきて、ってささやかなお願いをされて・・・いや、それくらいで、いただいた情報のご恩に報いることができるのであれば、お安い御用ですよ。なんなら、懐かしのカオラックの町の写真をガンガンに撮ってお届けしますよ、ということで、今回は、いつもに増して、ビシバシカメラを向けた、カオラック写真をお届けいたしやす。

 ちなみに、朝飯は、セネガルではよく食べているフランスパンを使ったサンドイッチ。基本的に、豆を煮たものとか、肉とたまねぎを炒めたものとかを、マヨネーズとか、野菜と一緒にはさんでくれる。具材によって値段が違うのだが、今日のは600CFA(100円くらい)。セネガルに到着した時は、「セネガルは物価が高い」って嘆いていたけど、高かったのは宿代くらいだった。食い物は全然安くて美味い物が食べられる。う~ん、食べ物の値段がこんな安いっていうのに、なんであんなに宿代が高いんだろう、セネガルって。

 カオラックの町を出ると、またまた塩の採掘湖が広がっていた。ここも、ほんのりピンク色に色味がかっている。この辺の塩湖ってみんなこんな感じなんだな。

 さて、ここから先は、舗装道路と未舗装道路が交互に出てくる道となった。道の方向が再び海岸に向かう方向になり、風向きも変わってきて、比較的追い風になってきたので、走りやすくなってきたぞ、と思ったのに、道が未舗装になって、思ったようにスピードが出せない。

 今日もやっぱり暑い。途中で昼飯を済ませようと、レストランに入るも、油っぽい料理しかない。こんな時には、スッキリしたものが食べたいのに・・・で、食べ終わって外に出たら・・・やっぱり暑い。う~、胃がムカムカする・・・ふ~・・・そうそう、この辺、砂塵のせいなのか、排気ガスのせいなのか、空気が澄んでいないので、太陽光がぼんやりと遮光され、刺すようには照らしてこないのが、唯一の救いだ。ここの空気が綺麗で、直射日光が当たるような場所だったら、昼間の太陽はどんだけ殺人光線なんだって感じなんだけど。

 そんな太陽光にさらされ、今日もバテバテで、トゥーバコータという村に到着。また、ちょっと時間は早めだったのだが、今日はもう、ここで泊まろうと、宿を探し始めたのだが・・・例によって、ここでも、宿探しに苦戦。通り沿いにはまったく見当たらない。通り沿いの家のおばちゃんに聞いてみたら、よく分からない言葉で説明してくれた。雰囲気から判断すると、どうやら、一応宿はあるらしい。が、詳細に説明してくれているらしい場所がさっぱり分からない。まぁ、彷徨っていればいずれ、見つかるだろうと、おばちゃんが指差してくれた方向に向かったのだが・・・この村、一歩入り込むと、砂道ばかり。とても荷物を積んだ自転車で、気楽に彷徨える村ではないのだ。困ったなぁと思っていたら、一人の青年が声をかけてきてくれた。「宿?案内してあげるよ」という彼、なんと、英語でしゃべってくるではないですか。「お金ないけど、いい?」というオイラに「ノープロブレムだよ、フレンド」と言ってくれるいいヤツだった彼の名前はパープー。・・・う~ん、でも、そのノリで、セネガル到着日に、タクシーのおじさんに、法外な料金を請求されることになっちゃったんだけど・・・ちなみに、パープー、ガイドだっていうじゃないか。後で、「どこの世界に、ガイドが案内してタダっていうことがあるんだ?トーキョーでは、ガイドがタダで案内してくれるのか?」なんて言わないよね。

 まぁ、このまま村を彷徨う気もうせていたオイラ、また騙されてもまぁ、いいか、とパープーについていくことに。で、パープーが案内してくれたのが、カンパメントと呼ばれる施設でして。バンガローのような一戸建ての部屋が一泊10000CFAでいいとのこと。いや、普通に考えれば高いんですけどね。でも、もう、セネガルではその値段で泊まれればいいやっていう気分になっちゃっているオイラは、ここに泊まることに。

 すぐにシャワーを浴びてスッキリした後、トゥーバコータの村を散策。隣が国立公園のデルタ地帯になっている素敵な雰囲気の村だった。

 とにかく、今日は疲れちゃったので、早めにベッドに横になり、うとうとしていたら・・・なんか、夜、ジャンベの音が聞こえてきた。ジャンベの音を追って、走ってきているオイラ、これは、見に行かなきゃ、と心の中で思うのだが、疲れすぎているのか、体が動かない。というか、これが、現実なのかもよく分からない。なんか、夢だったような気もする。ジャンベに早く出会いたいという、オイラの深層心理が聴かせた、幻のジャンベ演奏だったのかも・・・