Enter to Gambia
ガンビア入国・・・ホッとしたケドなんかイラッ

2012.3.19 / Senegal→Gambia(Toubakouta~Banjul) 本日 自転車31km走行 : Total 37181km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→フランスパン 昼飯→シュリンプカレー 夕飯→チキン / 宿→Apollo Hotel(350ダラシス)

(English)
 Today I entered to Gambia.



 トゥーバコータは、結構居心地いい感じだったのだが、延泊はせず、走り始めることにした。理由は・・・この村で、おいしい料理の店を発見できなかったから。昨日が日曜日だったから、ほとんどのレストランが閉まってたんで、ビミョウな店で、まぁ、おいしいとは言えないハンバーガーしか食べられなかったんで。

 さて、本日は、雲が多くて、太陽がちょっと弱め。ということで、一昨日、昨日に比べたら、めっちゃ走りやすい気温だった。道も、ずっと舗装道路が続いていて快適。セネガルの小さな村は、のどかで雰囲気がよく、走っていると、子供たちがかわいく手を振ってくれるのが嬉しい。そう、なんか、西アフリカの子供たちはちょっと控えめ。もちろん、見慣れぬオイラのようなチャリ旅人には、興味津々みたいで、見つめてくるのだが、東アフリカの子供たちのように、「ムスングー」と叫び続けるようなことはない。優しくにこやかに手を振って、控えめにこちらに好意を示してくれる。

 そうそう、村で出会う人たちと言えば・・・村を歩いている若い女の子は、ホント、惚れ惚れするくらいスタイルがいい。もともと面食いの気があるオイラ、女の人をスタイルで惚れたりすることはなかったのだが・・・ここ、西アフリカに来て、スタイルに惚れてしまう自分もいるということを新発見した。セネガル旅がテンション高いのは、この若い女の子の姿を、毎日見ることができるっていうのもあるような気がする。なんかね、服装も、スタイルのよさを強調するピタッとした服で。それがまたセクシーで、そそられちゃうんですよ、ハイ。

 そんな女の子たち・・・踊り好きな彼女たちは、音楽がなっていると、自然とカラダを動かしている。で、自転車で走りながら近づくと、腰フリダンスを踊りながら、こっちに、目配せしてくれちゃったりするんだから・・・セネガル走り、楽しいのがわかるでしょ。ああ、その腰のくびれっぷりがたまらんッ。

 で、セネガルの女の人は、若い子だけが魅力ってワケじゃない。村でたむろっているおばちゃんたちも、愛想がよくて魅力的なのだ。カメラを向けないと、ホント普通に、いいおばちゃんたち。にこやかに手を振ってくれるし、よくわかんないけど、いろいろ話しかけてくれる。このおばちゃんたちとのいい関係を崩したくないから、もう最近は、おばちゃんたちの前では、カメラは取り出さない。ということで、写真には撮れてないのですが、セネガルの道端で、ずっと座り続けてモノを売っているおばちゃんのデブッぷりは、そりゃもう、見事。伊坂幸太郎の<オーデュポンの祈り>に出てくるウサギさんって、こういう人なんだろうなって思わされるおばちゃんたちが、その辺にいるのだ。ちなみにウサギさんとは、食べ過ぎて動けなくなってしまい、ずっと市場に座り込んでいる太りすぎなおばちゃんキャラクター。

 それにしても、若いお姉ちゃんは、メッチャスタイルいいのに・・・なんで、おばちゃんになると、こんなにも恰幅がよくなるのだろう。「太っている人が美人なんですよ」って言っていたのは、<ここがヘンだよ日本人>で有名になったゾマホンだったけな。彼は、ベナン出身。うん、西アフリカは、そういう女性観なんだろうな、きっと。

 そういえば、日本のメディアに登場するアフリカ人って、西アフリカの人が多くないですか?ゾマホンはベナンだし、サンコンさんはギニアだし。西アフリカの男性って、なんか親しみあるって思っていたのは、きっと、メディアで見慣れていたせいもあるかもしれない、なんて思ってみたりする。日本人にとって、旅行地としてはマイナーなのに、存在は割りとメジャーな西アフリカの不思議。

 さて、そんなことを考えていたら、あっという間にセネガル-ガンビアの国境に到着。まずは、セネガルの出国手続きから。これは、まったく問題なく、すぐに出国スタンプを押してもらえた。で、国境をまたいで、ガンビアのイミグレに入り・・・まず、英語が普通に通じることで、一安心したのだが・・・なんか、めっちゃいろいろ質問してくるじゃないですか。「何のためにガンビアに入るんだ?」とか。まぁ、これはたまに聞かれる質問ではあるので、「観光です」と答えれば、普通はOKになるのだが、ここでは違った。

 「何を観光するのだ?」とつっこんでくる。「いや、首都のバンジュールの街並みとか見たいと思っているんですよ」って思いつきで応えたら、「バンジュールの街は、別に面白くもなんともないぞ」なんて言ってくる。なんだこれ、アナタの国を見たいって言っているのに、それを否定してくるとは・・・これは、返答次第では、ひょっとして入国スタンプ押してくれない、なんてことにもなるのかい?と、慌てて「その後、海に行くんですよ。ガンビアの海は、ほら、ビーチリゾートになっているじゃないですか」と、昨日の晩、ロンプラに載っていた、ガンビアのビーチリゾートという項目を思い出して、言ってみる。すると、「海ねぇ・・・」と、ようやく納得してくれた感じで、審査官の質問が収まった。

 が、収まったかのようにみえたのだが、そんなに甘くはなかった。引き続き、「バンジュール(首都)には行くのかい?」と聞いてきたので「はい」とこたえると、「どこに泊まるんだ?」と聞いてくるじゃないですか。「ホテルです」というと、「ドコのホテルだ」としつこい。一応、これまたロンプラで調べておいた、一番安いゲストハウスの名前を出したら、「そんな宿、俺は知らん」と言い出す始末。いや、あなたは知らなくても・・・と思ったのだが、ここで反抗的な態度をとってもしょうがない。じゃぁ、と、別の宿の名前をだしたら、この宿には心当たりがあるらしく、そうか、と納得してくれた。ふ~、これで、ようやく判子を押してくれるのかと思いきや、「じゃぁ、パスポートを持って、あっちの部屋に行って、判子をもらってきて」と、別の部屋にたらいまわしするじゃないですか。

 ええ~、アナタは何者だったんですか?判子を押してくれる人じゃなかったんですか?・・・で、次に訪れた部屋でも、そこの審査官に、また同じコトを聞かれまして。今度の審査官は、ちゃんと判子を押す人みたいで、ねちっこい質問の後、ちゃんと判子を押してくれたけど・・・なんだこりゃ、ガンビアのイミグレ。超めんどくさいんですけど。基本的に、観光客入れたくないのかなぁ・・・なんて思ってみる。まぁ、とりあえず、入国スタンプはもらえたからいいか、と、自転車で走り始めようと思ったら・・・

 「ちょっと待て」

 と止められた。先ほどとは違う人が、オイラの自転車を引っ張っている。そして、なにやら、荷物検査をする、と言っている。そのまま、イミグレの建物の隣の変な広場に連れて行かれ、砂を含んだ風がピューピュー吹いている中で、荷物を全部出せ、と言ってきた。ああ?なんだそりゃ、せめて、砂が入らない、室内で検査してくれよ、と、先ほどのスタンプの件で、ちとイラッっとしているオイラは、若干棘のある言い方で、抗議してみたのだが、荷物検査はここでやることになっていると、言い張られる。ま、実際、車で入国しようとしているらしいセネガル人も、ここで、トランクを開けて荷物をまさぐられていた。しょうがないので、ここで、カバンの中身を全部出す。南米チリでくらった荷物検査以上の、ねんのいった荷物検査だ。もう、暇だからやっているとしかいいようがない、ねちっこさ。ビニール袋の中に入っているものまで一個一個取り出し、いちいち「これはなんだ?」って聞いてくる。で、用途とかを答えると、「日本ではこんなものがあるのか。俺にくれ」と、毎回言ってきて、そりゃもう、めんどくさい。

 いやぁ、荷物の大半をダカールにおいてきていてよかったよ。全部持ってきてたら、この荷物検査、さらに大変なことになったに違いない。

 ナイロビの時のように、不用意に怪しまれるようなものは、何も持っていない(洗剤を見つけて、えらく反応していたが、臭いをかいで、普通の洗剤だと判断し、問題なかった)ので、無事、荷物検査終了。ようやく、国境を後にして、走り始める。

 さて、しばらく走り、ガンビア川の辺の町に到着した。次に向かうのは、首都のバンジュールなのだが、バンジュールは、ガンビア川の向こう岸にある。ここからフェリーに乗らなきゃいけない。安保さん情報によると、日本の協力隊が、この川に橋をかけてあげましょうと提案したらしいのだが、<防衛上の理由>ってことで、ガンビア政府に断られたらしい。ふ~む、なるほど、日本の援助を断るようなこともあるんですな。さて、とにかく、フェリーに乗るのに、切符を買わねばならない。人で溢れているフェリー乗り場周辺、どこで切符を買えばいいんだと、キョロキョロしていたら、変なおじちゃんが「切符か?」と声をかけてきた。こういうときに声をかけてくる人はろくな人がいないので、無視しようとしたのだが、あまりにしつこい。しまいには、勝手に、フェリー職員に声をかけて、「彼がチケットを買いたがっている」と相談する始末。まぁ、結果的には、この職員さんがホンモノで、ちゃんとしたチケットを買えたので、おじちゃんには感謝することになるのだが・・・

 なかなか難しいです、いい人とそうでない人を見分けるのって。

 さて、乗り込んだフェリー。ちょうど、出発ギリギリの船だった。ということで、フェリーの船上には、車がぎっしり詰まれており、乗り込んでも奥にいけない。乗り込み口すぐの最後尾の車の後ろに自転車を置くように指示され、ファニーバニーをそこに置く。で、その隣に、オイラの後にやってきたバイクが止められた途端に、乗船待ちしていた人たちがなだれこんできた。あっという間に甲板が人で埋め尽くされる。船上はすでに車や荷物でいっぱいなので、オイラの自転車周辺に、人がギュウギュウ詰めで、押し寄せてくる。場所がないから、と、ファニーバニーの上に、勝手に荷物を乗せられ、ファニーバニーはあっという間に荷物の中に埋もれてしまった。そして、その荷物の上にちゃっかり人が座っちゃっている。えっと・・・その下にオイラの大切な自転車があるんですけど・・・まぁ、こんな状況じゃ、文句を言ってもしょうがない。

 それにしても、この人たちは、どうしてそんなに大量のモノを抱えてフェリーに乗ってくるのでしょう?何を持っているのでしょうか?

 なんて疑問を抱えつつ、彼らの荷物の中身を詮索していたら、フェリーが動き始めた。身動きできない混雑状況は解消されないまま、フェリーは出航したのだが・・・これが、ビックリするくらい進まなかった。対岸までは、ほんの20kmくらい。まぁ、30分もあれば着くんでしょう、と思っていたのだが、とても30分で到着できるスピードではない。かすかに見える向こう岸が、全然近づいてこない。

 灼熱の太陽は、日よけのない甲板のオイラたちをガンガン照らしてくる。

 子供たちが泣き喚きはじめた。どうやら、喉が渇いてしかたないらしい。一人のおじさんが「だれか水をもっていないか?」というので、オイラが水を出すと、おじさんが、子供に飲ませはじめた。泣き止んで、水をゴクゴク飲む子供たち。一息ついて、またゴクゴク。よっぽど喉が渇いていたんだなぁ・・・まぁ、この暑さじゃ当然か。それにしても、お母さんは、泣いている子供を叱るだけだった。喉が渇いているって気づいてあげればよかったのに。子供は、水をたらふく飲んだら、泣き止んで、お母さんの背中でスヤスヤと寝始めたのだから。めっちゃ寝汗をかきながらね。

 結局1時間半近く乗っていたギュウギュウ詰めのフェリー。到着する頃には、もう、乗客全員ダウン寸前。しかし、オイラは旅人として一回しかこのフェリーに乗るつもりはないけど・・・仕事とかで毎回乗っている人は大変だろうに。いや、アフリカ人、辛抱強いのはよく分かったよ。

 で、ようやくバンジュールに到着。降りようとすると、「タクシー?」としきりに、タクシーの運ちゃんから声をかけられる。自転車に乗っているというのに・・・タクシーに乗ると思っているのだろうか?と、ダカールでは自転車に乗っていたのに、タクシーに乗ってしまったオイラが思う。

 今日は、もう、バンジュールで宿泊することにして、フェリー降り場のすぐ近くにあったアポロホテルという宿にチェックイン。シャワーを浴びて、飯を食べた後、街を散策。バンジュールの街は、とても首都とは思えない規模の街だった。なんか、村をちょっと大きくしたくらいの規模でしかない。ブラブラ歩いていたら、すぐに一周できてしまった。まぁ、何があるっていうワケでもないバンジュール。マーケットを見て、ランドマーク的な建物を見て・・・終了。ま、西アフリカは、街を歩いている人たちを見ているのが楽しいから、何もなくても、人がいればいいのだ。