(English)
I stayed in Kafountine. I learned Djembe.
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今日もレッスンは4つ目のリズムのソロフレーズ。昨日ポッキリと天狗の鼻を折られてしまったオイラは、改めて気合を入れなおして、練習。ええ、ひたすら練習。
で、ここんところ日課になりつつある、昼飯後のブラブラ散歩。カフォンティンの村、篭りっぱなしでジャンベ練習をしていた頃は、「意外と音楽なんて溢れていないんだな」って思っていたのだが・・・一歩外へ出ると、全然そんなことはなかった。ちょっと歩くだけで、すぐに音楽と遭遇しちゃう村なのだ、ここカフォンティンは。
今日は、パパアフリカと名乗る男に捕まり、お土産屋に置いてあったソルバという楽器を教えてもらえた。お遊び程度のちょっとしたフレーズと共に、この楽器が昔はコミュニケーションの道具として使われていたという歴史について。ちなみに、このソルバ、ダカールではサバールと言っていたものに、よく似ている。というか、ほぼ同じ。ここカザマンス地方では、これをソルバと呼ぶらしい。
そんなパパアフリカさんとは別れ、またブラブラしていたら、今日もどこからともなくジャンベの音が聴こえてきた。だんだん、遠くに聞こえるジャンベの音から場所を特定することが慣れてきたオイラ、今日も聴こえてくるジャンベの音の元へと足をむける。
ただ、今日聴こえてくる音はなんとなく、ビミョウだった。リズムが揺れているし、なんかあっていないのだ。最初は、旅行者がオイラみたいにジャンベを習っているのかと思ったのだが・・・到着したら、普通にセネガル人の演奏者たちだった。が、今日のセネガル人たちは、どうやら、修行中の人たちらしい。真ん中に座っていたマエストロらしい人が、何度もパターンを繰り返し教え込んでいる。出来なくて出来なくて、何度も何度も同じフレーズを繰り返している。ふむむ、セネガル人はみんな、昨日の超絶青年たちみたいに、当たり前のようにジャンベを叩けるのかと思っていたのだが、そうでもないらしい。やっぱり、セネガル人も練習しなきゃ、叩けるようにならないのか・・・
なんか、同じ修行中の仲間意識というか、ちょっとホッとした。みんながみんな上手いってワケじゃないのね。まぁ、ここで、ジャンベバンドを鍛えているマエストロらしき人は、昨日見た青年たち以上に超絶達人なのだが・・・昨日の青年たちや、このマエストロらしき人は、特別なようだ。セネガル人さえも目指す人たちだったようで・・・オイラ自身がいきなりそのレベルを目標にするのは、そりゃ、高すぎる目標設定だったワケだ。うん、危うく、エディ・ヴァンヘイレンに憧れて、いきなりあのレベルを目標にして、結局挫折してしまったギターの二の舞を踏むところだった。
なんて思いながら、宿への帰り道を歩いていたら、またもや、別のところからジャンベの音が聴こえてきた。今日はもう、ジャンベはいいや・・・とは思ったものの、なんとなく行ったほうがいいという勘がオイラの足を、ジャンベの音色の方へ向けまして(この勘に従ったのが大正解だったことが、明日判明することになる。旅では、めんどくさがらずに、こういう勘に従うのが大切なのだ)。行ってみたら、二人のセネガル人がジャンベ練習をしているところだった。一人が先生となり、もう一人がその先生のフレーズに合わせて叩いている状況。ちょっと見学させてもらった後、宿に戻ることにしたのだが・・・先ほどの二人レッスンでやっていたフレーズは、今のオイラにはちょうどよい感じの中級レベルのフレーズだったし、オイラが知り合い感じのフレーズだったなぁ、って振り返るオイラ。
ジプソンのレッスンは、あれはあれでいい感じなんだけど、リズムやフレーズが単発。村で耳にするジャンベのフレーズは、またちょっと有機的に組み合わさっている。ジプソンレッスンでは得られない、この有機的に組み合わさっている感じは、別の先生に師事しないと得られないのかもしれない。もう一皮剥けたい、せっかく訪れているこの地では、ジャンベに関する知りたいと思ったもは、とことん吸収しておきたい、と思っていたオイラ、さっき見たレッスンに参加させてもらうのもいいかもね、と浮気心が・・・
いや、これは浮気と例えるとなんか違う。修行なんだから、他流派への道場破りってことなのだ、うん。
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