I love Kafountine
西アフリカでやりたかったコト&見たかったコトが全てあったこの地をついに去る

2012.4.19 / Senegal(Kafountine~Baila) 本日 自転車62km走行 : Total 37356km走行
天気:晴
朝飯→昨日の晩飯の残り 昼飯→ビスケット 夕飯→サンドイッチ / 宿→Campament Lambita(3000CFA)

(English)
 I left from Kafountine. I started bicycle trip again.



 ちょっとホコリをかぶった自転車のサドルのホコリをぬぐい、1ヶ月ぶりにファニーバニーを動かす。海風にずっと当たらせていたのが、ちと心配だが、まぁ、丈夫なキミだから、大丈夫なことだろう。

 荷物を装着したファニーバニーを押して、宿のご家族のところを訪れると、「ヨシの出発絶対見送るよ!」と昨晩言ってくれたジプソンは、やっぱりまだ寝ているようで。朝飯の用意をしていた宿のおばちゃんが「起こしてくるわ」と言って、寝ぼけ眼なジプソンをひっぱりだしてきてくれた。ホントに、いろいろありがとう、ジプソン、と固い握手。感謝の想いがありすぎて、逆に言葉にならない。ダンス師匠のイラとも別れの握手。

 そして、村の大通りまで、砂道をひたすらファニーバニーを押していくオイラ。ようやく大通りに出て、いよいよペダルを漕ぎ出す。それにしても、ファニーバニーにまたがったら、あの自転車旅の感覚が当たり前のように戻ってきた。次の場所へ向かうというワクワク感。久々の自転車だし、名残惜しいカフォンティンを後にするワケだから、もっと戸惑いみたいなのがあるかと思っていたんだけど・・・全然戸惑わない自分に逆にビックリ。すっかり、遊牧気質が身についちゃっているようです、ハイ。

 それにしても、カフォンティンには、オイラが西アフリカに求めていた全てがあったなぁ。ジャンベにアサラト、セレモニー、ダンス、歌・・・うむむ、まぁ、全てと言っても、音楽だけなんですけど。いや、まぁ、そもそも西アフリカには、なにか見所をっていう観光視点で求めるものは特になかったんで。ガッツリ音楽にハマりたい、それだけの目的で西アフリカにはやってきたからね。で、その想いは、カフォンティンが全てを満たしてくれたってワケ。

 満足気分に包まれながら、気持ちよく、カザマンス地方を南へ下る幹線道路までの未舗装道を、戻り走る。そして、幹線道路との分岐点に到着。ここからは、舗装道路になり、楽チンだ。海に注ぐ川が湿地帯を形成していて、緑豊かになってきたこのあたりの風景。走っていて見える景色が心地いい。

 さて、今日は、ビクノラっていう町まで走るつもりだったのだが、途中のバイラっていうところに、カンパメントがあることが判明。町に出てホテル形式の宿に泊まるより、格段に安く泊まれるカンパメント、ということで、今日は、ここバイラのカンパメントに泊まることに。

 訪れたカンパメントでは、4000CFAってところを3000CFAにしてもらう。宿代が高いセネガルですが、地方にきて、このカンパメント形式の宿に泊まれば、結構長期滞在できるんですよ。まぁ、ここのカンパメントも、部屋にはベッドと上水システムが使えない洗面台とトイレがあるだけなんですけど。慣れれば快適です。タライで行水生活も、暑いセネガルでは気持ちいいし。

 さて、宿を決めたら、とりあえず飯、と、村に出てみたのだが・・・レストランがない。何か食べ物を、とウロウロしていたら、休憩中のバスの運転手のおじさんが声をかえてくれた。親切なおじさんの案内で、とりあえず、サンドイッチを売ってくれるおばちゃんの店へ。セネガル、フランスパンがウマいから、サンドイッチがとにかく、ウマイ。結構、サンドイッチで満足できちゃうものなのだ。

 その後、村をウロウロと散策。ここは、カフォンティン以上に何もなかった。村をちょっと出ると、周囲は湿地帯が広がっているだけ。まぁ、なんだかノンビリできるいい場所だった。そんなノンビリできる場所で、練習用のカフォンを取り出し、打楽器練習開始。そうそう、結局、ジャンベは、買わなかったんですよ。中途半端にしか叩けなかった頃は、「練習用に手元に持ってなきゃ」って思ってて、猛烈に欲しかったジャンベですが、叩くコツをつかんだ今、まぁ、欲しいとは思うものの、手元に持ってなきゃ不安ってほどの気持ちは消えてて。カフォンティンの子供たちが、音が出るモノなんでも使って、リズム練習をしている光景を見て、「そうだ、別にジャンベじゃなくても、リズム練習はできるし」って教えられたっていうのもあったんでね。