(English)
Today I run on South Senegal, Casamance.
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緑豊かな景色が続き、のんびりした平和な感じのここカザマンス地方ですが・・・道を走っていると、時折、迷彩服を着て銃を構えたアーミーの乗る車や・・・なんと戦車ともすれ違う。そうそう、ここを走る前、チャリダーのリンさんから、「カザマンスはちょっとだけ物騒かも」って聞いていたのですが、なるほど、こういうアーミーの動きのモノモノしさが物騒な感じを作り出しているようで。
どうやら、ここカザマンス地方では、独立運動の兆しがあるようなのですよ。ダカールのあるセネガルとは、ガンビアによって分断されるような形になっているカザマンス・セネガル。いっそのこと、別の国に、という動きがあるらしい。しかも、相当昔から、そんな状況が続いているらしい。そんなに大きな違いもないような気がするのだが・・・＜違う国になりたい＞ってほどの想いって、どういうものなのだろう。分離独立より・・・むしろ、ガンビアと一緒になればいいのに、って思っているくらいの、旅人目線なオイラは、正直よく分からない。う～む、そういえば、スーダンも北と南に分離したし、お隣のマリも、遊牧民トゥアレグ人が分離独立を求めて暴れているっていうし・・・アフリカはこの手の問題を常に抱えているな。まぁ、国の境界線は欧米が勝手に決めた、というアフリカの歴史が、こういう動きを生むのかもしれない。
さて、このモノモノしさ、別にアーミーがウロウロしているだけなら、実害はないのだが・・・途中での警察による検問が、旅人にはめんどくさい。ちょっと進むと遭遇する検問。まぁ、自転車はスルーさせてくれることが多いのだが、捕まってしまうと、めんどくさい。ガンビアでの入国国境の時のように、中身を全てチェック・・・と、最初は言われるのだが、チェックが面倒になってきているらしいポリスマン、最初はノリノリでカバンから出てくるものを、いちいち「これは何だ?」って言ってくるのだが、後半は、「このカバンの中身は？服？あ、じゃぁ、開けなくてもいいや」と、超アバウトなチェックに。
さて、そんな、やってて意味があんのか？状況の検問を潜り抜け、ようやく辿り着いたジガンショールという町。カザマンスでは一番でかい町のようだ。オイラの第一回セネガルチャリ旅はここで終了。ここから、ダカールには船で戻るんです。で、日曜日に出航するという船を待つため、２日ほど、ここで滞在することになる。
二日もいるのだから、宿はなるべく安いところに・・・でも、ロンプラによると、この町は、ダカール並みに高い宿しかなさそうなんだよなぁ、と思いつつ、宿を探そうとしたら、一人の青年が声をかけてきた「一泊6000CFAで、飯つきでどう？」と言ってくる。おお、飯つきでその値段ならいいかも、とついていくと・・・なんと、そこは彼の家だった。「僕の部屋を貸すからさ」と。うむむ、民泊か。一応気を使って、部屋はオイラ一人にしてくれるとのこと。どうやら、部屋をオイラに貸してくれている二日間は、彼は居間で寝るらしい。まぁ、ここでは、寝れればいいだけだしな、と、ティジャン宅に泊まらせてもらうことに。
ちなみに、ここは、飯つき、水つきの結構いい物件でした。ま、食事は、この辺のカザマンス流のローカル飯ですけどね。ご飯に焼き魚が乗っているというシンプルなもの。でっかい器にもられたこれを、みんなでスプーンでつっつきながら食べる。あ、ご飯は白ではなく、赤オレンジ色をしているんですが、これは、ヤシ油の色。ご飯にパーム油をたらして混ぜるのですよ、カザマンスでは。ディザン師匠のところの昼飯も、いっつもこれだった。パーム油がパワーの源らしい。
で、このローカル飯、食べ方にもカザマンス流、っていうかアフリカ流なのがありまして。それは、魚の骨の取り出し方。日本人的には、最初に骨は取り分けたり、口にいれちゃった骨は手で取り出したりするでしょ。でもここでは、骨も一緒に食べちゃって、口に入れた骨は、手を使わずに、そのままボトボトと、口から落とすんですよ。最初この様子を見たときは、「うわ、行儀ワルッ」って思ったオイラだったんですが、今ではすっかり、その流儀にのっとって、食べるようになっちゃって・・・いや、行儀は悪い感じですが、合理的でして。というのも、パーム油でべったりの魚の骨、手を使って口から取り出そうとすると、手がベトベトになるんです。これは、このまま、口からボトボトと落としたほうが、手も汚れずにすむってワケで。
しかし、この食べ方、日本でやったら、確実に引かれるんで、アフリカを出たら、直さなきゃ・・・
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