More West Africa?
セネガルで十分満足した・・・からこそ芽生える他の西アフリカ諸国への興味に悩む

2012.5.17 / Senegal(Dakar(YOFF)) 本日 自転車26km走行 : Total 37600km走行
天気:曇のち晴 ネット:1
朝飯→フランスパン 昼飯→マフェ 夕飯→サンドイッチ / 宿→ViaVia(11200CFA)

(English)
 I stayed in Dakar, YOFF.



 ダメだ!ただ、悩んでいるだけだ。このままではいつまでたってもこの先のルートなんて決まりやしない。こういう時は、行動あるのみ、と、モーリタニアのビザを取りに行くことにした。ビザさえとってしまえば、西アフリカ旅を続けようか・・・という迷いが消えてスッキリ踏ん切りがつくのではないか、という期待を込めて。

 が、午前中に訪れた在セネガルのモーリタニア大使館、門がガッチリ閉まっている。一応中に守衛さんらしき人がいたので、「ビザ取りに来たんですけど・・・」と声をかけると、裏へ回ってくれとの指示。で、裏に回ってみたものの、それらしき扉はこれまた閉まっている。しょうがないので、扉をノックし続けていると、ガチャリと扉が開いて、中から男の人が顔をだした。「何?」というので、「ビザ取りにきました」と言ったら「今日は休み。明日来て」とつれない返事。ええ~、今日は平日の木曜日なのに・・・祝日だって話も聞いてないのに・・・

 休みだって言うんだから、まぁ、ここで駄々をこねてもしょうがない。今日のところは、素直に戻ることに。で、YOFFに戻ってきたところで、純白の衣装に身を包んだ人たちの行列に遭遇。これは何かありそう、と、興味を惹かれたオイラ、ついていくことに。で、ある建物に入っていく皆さん。その後について、オイラも入れてもらう。こういうところ、オープンなんですよねぇ・・・見知らぬ人でもウェルカムっていうアフリカの気質が素敵。

 さて、建物の中には、絨毯がひいてあり、そこに皆さん座り込み、イスラム教っぽい集会が始まった。男声女声の綺麗な二部合唱が歌われる中、司祭さんらしき人が登場。うむむ、結構大掛かりだぞ、これ。ひょっとして、今日はなんかイスラム教にとって重要な日なのかな。だから、モーリタニア大使館もお休みだったのかも。

 大合唱シーンは興味深かったのだが、その後始まった司祭さんの長い説法が、非常に退屈で。言葉が解ればまだ興味深く聴けるんだろうケド、なにせ、言葉が解らない。ということで、途中退席。

 その後、宿でノンビリした後、いつものように、カルチャーセンターに行って太鼓とダンスの練習風景を見学しよう、と足をむける。すると、いつものサバールとは違い、今日は、ジャンベの音がするじゃないですか。覗いてみると、3人のジャンベ奏者がジャンベを叩いている。ここで素敵なジャンベ演奏が見れるとは・・・と思って見ていたら、あれ?その中の一人が、なんと、ディザン師匠の次にウマイとオイラが思っている、あのカフォンティンで出会ったマエストロじゃないですか。オイラの視線に気づいた、マエストロ、片手プレイを始めて、空いた片手で、オイラになにやらジェスチャー信号を送ってきた。「キミは」「あっち(カフォンティン)に」「いたよね?」とりあえず、彼のジェスチャーを、そう解釈したオイラは、イエスという意味で手を振り返す。オイラのこと、覚えていてくれたのかなぁ・・・

 練習は延々続いているので、そのままオイラは見学。このジャンベグループの練習は非常に面白かった。ダンスが舞台仕立てになっていて、なんていうか、ストーリーが感じられるような流れになっている。そうそう、刹那的に踊るセネガルダンスもいいんだけど、こういう風にちゃんと構成されたダンスも一度見てみたかったのですよ。ああ、でも、こういうのを見ちゃうと、まだまだ西アフリカには堪能しなきゃいけないものがいっぱいあるって思わされる・・・モーリタニアに行こうって決めたはずなのに、また心が揺れ動く。セネガルで見たいものが見れれば、西アフリカ旅は満足するだろうって思ってたのに、逆だった。セネガルで見たいものを見れば見るほど、他の西アフリカ諸国への興味が沸いてくる。

 さて、そんな悩みはとりあえず置いておいて、目の前で繰り広げられている魅惑のダンスに集中。これが、あまりにも素敵で・・・これは、ぜひ記録に残しておきたいなぁと思ったものの、ここは、基本的にカメラ禁止。が、隣を見ると、カメラを取り出し写真を撮っている黒人のお兄ちゃんがいるじゃないですか。ああ、このグループは撮ってもいいのかな?と思って、撮影をはじめちゃったオイラ。

 しかし・・・案の定、練習後、リーダーらしき人が寄ってきて「写真撮ってたでしょ。ダメなんだけど」って言われた。「でも、あの人は撮っているじゃないですか」というと「あいつは、知り合いだから。キミは誰か知り合いでもいるのか?」と言われちゃいまして。そういうことか・・・と、答えに困っていたら、あのマエストロがやってきた。そして、「彼は、僕の知り合いだよ」と助け舟を出してくれまして。おお、ありがと~、マエストロ。ということで、許諾された撮影映像。ふ~、消されなくてよかった。

 「キミは、ディザンの弟子だろ」ってオイラのことを覚えてくれてたのが嬉しい。ちなみに、マエストロ、奥さんの用事でダカールにちょうど来ているとのこと。今日は、たまたま客演ってことで参加したらしい。「ダカールもたまにはいいけど、やっぱりカザマンスが最高だな。キミも、そう思うだろ?」って言われて。そこは、カフォンティン・ラブなオイラ、即答で「もちろん!」。しかし、ここで、あのマエストロと再会するとは・・・セネガルのジャンベネットワーク、広いようで意外と狭い。