Drum Performance in Jazz Festival
やっぱりセネガルのフェスはこうでなきゃ

2012.5.24 / Senegal(Saint-Louis) 本日 自転車0km走行 : Total 37880km走行
天気:曇時々晴 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→チェブジェン 夕飯→サンドイッチ / 宿→Cafe des Art(10000CFA)

(English)
 I stayed in Saint-Luis. I saw jazz festival here.



 ジャズフェス中のサンルイの町では、特設されたジャズフェスのメイン会場以外でも、バーやライブハウスで、フェスティバル便乗ライブがあちこちで開催されるようで、町のあちこちに、ライブスケジュールの張り紙がはってある。

 昨日見た感じだと、メインのジャズフェスは、やっぱりオイラが得意ではないドジャズライブばかりみたい。なので、今日はもう、ジャズフェスのメイン会場に行くのではなく、バーやライブハウスで繰り広げられるセネガル音楽を堪能することにしようかなぁ、なんて思い始めたオイラ。面白そうなライブをやるのはどこかいな?と思うものの、アーティスト名しか書かれていないスケジュール案内では・・・分からない。

 ま、聴こえてくる音楽に引き寄せられればいいか、と、夕刻、ちょっと涼しくなった頃に、町をブラブラすることに。すると、早速、太鼓の音が聴こえてきた。華麗なコンガの音色・・・ん?ここ、ジャズフェスのメイン会場近くなんですけど・・・と思っていたら、やっぱり聴こえてきたのは、ジャズフェス会場から。どうやら、リハーサル中だったらしい。ひょっとして今日のジャズフェスでは、打楽器が入る編成のバンドがライブをやるのかいな、と、プログラムを聞いてみると、なんと今日は、オープニングアクトとして、パーカッショニストによる打楽器メインのステージがあるっていうじゃないですか。

 これは見なきゃ、と、結局今日もまたジャズフェスに潜入することに。昨日のように、こっそり入れてもらうのもアリなのだが、せっかくパーカッションライブがあるというのだから、今日は、堂々と入場して、前の方の席で見たい。ということで、ジャズフェスのメイン会場に正規で入るための方法を探ることに。入場に必要なパスやブレスレットは、どこで買えるのかと、聞きまくり。が、やはり、警備員のポリスの方々は知らないようで、首をすくめるばかり。困った。と思っていたら、スーツを着てジャズフェスのパスを首からぶら下げているおじさんが通りがかった。この人は関係者に違いない、きっとこの人なら知っているだろう、と思って、聞いてみたら、「ツーリストインフォに行ってみて」と言われた。メイン会場からちょっと歩いたところにあるツーリストインフォに行ってみたところ「今、ブレスレットはないの。夜21時にまた来て」とのこと。おお、たらいまわしですがな。ホントにブレスレットもらえるのかいな?しかも21時って、ライブが始まっちゃう時間ジャン、と思うものの、ここは、言われた通りで21時に出直すしかない。ちなみに、どうやら、入場パスとなるブレスレットは、ここ、ツーリストインフォでタダでもらえるらしい。ジャズフェスは町興しでやっているイベントなんで、ジャズフェス自体はフリー。ここに来て、宿とかお店とかにお金を落としていってくれればいいって考えのようだ。

 さて、21時に再びツーリストインフォに行ってみたら・・・ちゃんと入場パス代わりのブレスレットが用意されていて、渡してくれた。これを腕に巻き、メイン会場へ。もう始まっちゃう、と慌てて会場に走っていったのに・・・やっぱり今日もスタートは1時間ほど遅れ。余裕で間に合った。

 さて、いい加減待ち疲れした頃、一人の男性がフラリとステージに登場した。そして、おもむろに、ステージ中央に置かれたカホンに座り、カホンを叩き始めた。おお、始まったぞ・・・イスラエルのパーカッショニストGilad Dobreckyによる、打楽器叩きまくりライブ。右手でカシシを振りながら、左手でカホンを乱れ打つという超絶技の後は、タマを肩から提げ、タマを叩きながら、目の前のコンガを叩きまくるという、これまた超絶技を披露。うぉ~、めっちゃ凄いんですけど・・・開いた口がふさがらない。涎がたれっぱなし。これこれ、こういうのを見たかったんですよぉ。さすが、太鼓王国セネガル。ジャズフェスといっても、ドジャズなだけで終わるワケないですわな。ちゃんと、こんな素敵な嗜好のプログラムを用意してくれていた。そして・・・中盤演奏されたハングドラムが素敵だった。トリニダード・トバゴのスチールパンのようななんとも言えない美しい音色を奏でる、この楽器。う~む、これ、ちょっとやってみたい。

 ふ~、ジラッドのライブだけで、もう十分興奮。あとは流して聞くかぁ、とそのまま席に座っていたら・・・続いて登場したバンドに、最初の音で引き込まれた。なになに?このバンドは?と慌てて、先ほどもらったプログラムを取り出し、バンド名を確認してみると、New Cool Collectiveっていうオランダでメインに活動しているビックバンドらしい。プログラムにはそれ以上の情報はなかった。ま、情報なんていらない。とにかく、目の前で繰り広げられている彼らのライブが、超かっこよく、予備知識なしの心にガンガン響いてきた。最高にロックでファンキーなステージ、全然ジャジーじゃないんですけど・・・こういうのも、ジャズって言うんですかいな?うむむ、そうそう、そもそもジャズっていうカテゴリーくくりは相当あいまい。後で彼らのことを調べたら、彼らのCDはやっぱりジャズにカテゴライズされていた。

 とにかく、ジャズフェスでは、こういうのもやるんですな。昨日見た感じで、やっぱりジャズフェスってこんなもんかぁと思ったんで、明日にはサンルイを出発しようかと思っていたのだが・・・こんなジャズフェスなら、毎日通いますよ。ようし、明日出発は取りやめだ。最後まで見ていくことにしようっと。