(English)
I stayed in Saint-Luis. I saw jazz festival here.
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世の中には、まだまだオイラが知らない素敵なものがたくさんある。出会っていないだけだ。そう、出会えばいいだけなのだが・・・この出会いが結構難しい。ネットがあるのだから、調べれば出会えるでしょ、と、まぁ、そんな出会いもあるのだが・・・ネットの場合は、自分からキーワードを入れねばならない。この時点で<ある程度知っていないといけない>のだ。まったく知らなかったモノとは、偶然で、しか出会えない。
で、音楽的にこの偶然の出会いを演出してくれるのが、フェスという場だった。なんとなく行ってみる。そこで偶然見にしたライブ、耳にした音楽が、今後の自分に深く影響するようなことになっちゃったりする場なのだ。
昨日衝撃の出会いをした二つのバンドを早速iTMSで検索。パーカッショニストのジラッドはソロアルバム的なものがなく、購入には至らなかったのだが、New Cool Collectiveは、iTMSにいくつもアルバムが置いてあった。スタジオ版もよかったのだが、オイラ的には、昨日のライブが衝撃的だったので、あの感激を思い出すためのフックになるようにと、ライブ版を購入。
さて、今日も感動の音楽体験を再び、と、ジャズフェスのメイン会場へ。一バンド目は、セネガルの国立ジャズバンドOrchestre National de Jazzの演奏だった。セネガルのジャズバンドだっていうから、セネガル流なジャズを聴かせてくれるのかと期待していたのだが・・・曲の感じは、普通のジャズ。まぁフュージョン寄りだったので、オイラ的には十分楽しませてもらったのだが、やっぱりちょっと肩透かし。うむむ、期待しすぎちゃうとよくないな。普通のジャズフェスって思えば楽しめるんだから、次は別に期待せずに見ることにしよう。が、プログラムを見ると、次のステージは、ピアノメインみたい。うむむ、これは、ドジャズなステージになっちゃうのかい?昨日のプログラムが特別だったのかぁ・・・今日はまたオイラにとってビミョウなジャズフェスになっちゃうな、と思っていたのだが・・・
いきなり始まったピアノプレイに度肝を抜かれた。Mike Hertingというドイツのピアニスト、日本で言うと山下洋輔さんみたいな(?いや違うか?)アバンギャルドなピアノプレイに、一瞬にして心を奪われた。リズム楽器の伴奏なんてないのに、ステージにはビートが流れ出している。ピアノからビートが溢れていて、彼のピアノを聴いていると思わず踊りだしたくなっちゃうほど、ポップなプレイなのだ。さらに弾きながら椅子からたちあがちゃったりと、パフォーマンスサービスも満載。で、このステージ、彼のピアノプレイだけでも凄かったのだが、さらに凄いことに、バラフォン演者とのコラボレーションだったのですよ。このバラフォン演者さんも、超絶テクな人で。この二人が奏でる音楽が、なんとも言えず心地よかった。
ふおお、一旦ガッカリさせておいて、また興奮させるという絶妙のプログラム構成。やるなぁ、サンルイのジャズフェス。今日も素敵なアーティストと出会っちゃったよ。それにしても・・・バラフォン・・・もともと修行せねば項目に入れていたんだけど、途中で目にしたバラフォン演奏には、そんなに心惹かれることがなく、結局やらずにきちゃいまして。だけど・・・やっぱり達人がやると全然違いますな。バラフォンでこんな素敵な演奏ができるとは・・・ああ、やっぱり、習いたくなっちゃったじゃないですか・・・今頃になって・・・いや、まだまだ遅くはない?
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