(English)
I ride on bush taxi from Nouakchott. I arrived at Nouadhibou.
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さて、今日は予定通りに、車移動。ええ、ここから一気に500kmくらい車で北上します。せっかくのサハラ砂漠道なんで、走ってみたいって思いも、ちょっとだけ心に残っているのですが・・・この暑さの中、木陰すらない砂漠道をひた走ったら、死んじゃうかも、って思いに負けまして。
街外れにある、ヌアディブ行きのブッシュタクシーのガレージまでは、自転車に乗って向かう。朝8時に出発だから、と言われていたのだが、ここはアフリカ。どうせ遅れるだろうと思って、8時前ギリギリに行ったところ・・・「今日はもう、満席だから無理」なんて言われちゃって。え~、オイラ月曜日に乗るって言っておいたじゃん、と主張するも、何の証拠もないので、とりあってももらえない。
うむむ、困ったどうしよう。これは、やっぱり自転車で走っていけという神の導きなのか?なんて思ったりもしてみたのだが・・・と、その時、そのタクシーの乗客同士がなにやらもめはじめた。どうやら、席の取り合えらしい。比較的楽に座れる助手席を巡って、小さな娘さんを連れたおじさんと、恰幅のいいおばちゃんが言い争っている。おじさんは、娘さんとともにサッサと助手席に乗り込んで、「ここは俺の席だ」と主張。ソレに対して、おばちゃんが「私に譲りなさいよ」と猛烈に抗議している。こういうのは早い者勝ちなんでしょうな、結局はおじちゃんの勝ち。で、怒ってしまったおばちゃんは、「そういうことなら、私は乗らない」と言って、荷物を持って立ち去ってしまった。
おばちゃんが去ってしまったことで、一席空きができたことになり、オイラを乗せていってくれることに。おお、なんだかラッキーです。さて、値段は、先日聞いた5000ウギアということだったのだが・・・自転車&荷物が多すぎるということで、やっぱり追加料金を請求されることになりまして。「これだけの量だと、もう一人分だな。二人分ってことで10,000ウギア」と言われたのだが、なんとか値段交渉をして9,000ウギアで自転車&荷物ともども乗せてもらえることに。
自転車と入りきらない荷物を天井に固定して乗せてもらう。途中、砂風が吹き荒れる道を突っ走るということなので、荷物が砂まみれになるのだろうが・・・まぁ、しょうがない。
さて、3列席車の車内・・・一番前列の運転席には運転手、助手席に、小さい女の子とおじさん、二列目には、大きな大人が4人、最後部の三列目に、これまた大きな大人が3人、と、計10人。ギュウギュウ詰めです。ちなみに、オイラが座ったのは最後部の三列目の端っこの席。
一度座ってしまうと、身動きがとれなくなってしまう車内。しかも、窓を開けると砂が入り込んじゃうからということで、基本的には窓は閉められている。クーラーなんてものはついていないこの車、完全に窓を閉めちゃうと、熱がこもりすぎて暑い。あまりに暑いので、運転席の窓をすこし開けてくれてたのだが・・・この開けた空間から、砂がはいりこんでくる。身動きできない体に、少しずつ砂がたまって・・・紺色の袖部が、だんだん白に・・・うむむ、ここでは、暑さ地獄か、砂地獄かの二者択一なのか・・・まぁ、暑さ地獄よりは、砂地獄の方がまだましなのだが・・・砂地獄では、カメラを取り出せないのが、ちとツライ。
そう、車の外は、激しい北風によって舞い上がった砂が風に乗って、容赦なく降りかかってきているのだ。うむむ、これはやっぱり車移動して正解だったなぁ・・・砂混じりの風が殴りかかってくるような道を延々と500kmも走るなんて・・・耐えられませんでしたよ、ハイ。
さて、しばらく走っていたら、空に雲がかかってきた。車内、少しの窓開けだけでも、なんとか耐えられたのは、この雲のおかげってのもあった。直射の太陽がサンサンと照りつけていたら、窓を全開にせざるをえず、もっとひどい砂地獄を体験していたに違いない。
300kmほど一気に走ったところで、休憩となった。この間、村なんてものはない、ひたすら砂漠が続く道だった。もともと、道なんてなく、ただの砂漠だったココ。交通のために道路を開通させたのはごく最近らしい。ただ、道ができたら、人はそこで生活するようになるんですな。道脇には何もないってわけではなく、点々とではあるが、テントハウスがたつ集落みたいなものが出来はじめていた。ということで、今や、このルート、自転車で走ったとしても、完全無人の無補給路ってワケじゃなくなっているけど・・・でも、キビシイ道であるには違いない。
さて、ヌアクショットから310km地点にあった休憩所では、クッキーとかジュースとか売っている売店もあった。ここで、ちょっとだけ冷たく冷やされたジュースを買い、身動きとれないまま砂地獄に苦しめられ、若干凹んでいた気分が、ちょっとだけ復活。
そして、車は、ここからまた一気にヌアディブへ。途中、故障したりすることもなく、無事到着。やっぱり車だと速い。自転車だと、6日か7日かけて走ってくるルートを、7時間で移動してきちゃうんだから、ワープする度に、なんだかなぁって思うんだけど・・・まぁ、自転車旅は、ゆっくり時間をかけて走るってことに意味がある旅をしているんでね。ワープで駆け抜けるのは、オイラにとって精神的にツライだけっていう場所に限る、最終手段ってことで。
さて、ガレージで、自転車に荷物を装着し、ここから自転車。ガレージからさらに10kmくらい南に下ったところで、宿がありそうな場所となった。ここまでの道、南に向かって走ればいい道だったので、普段は敵だった北風が、珍しく味方してくれまして。う~ん、これは楽。こがなくたって進むんだもん、ちょっと楽しい。ああ、やっぱり、ルート間違えたなぁ・・・サハラ砂漠越え、南下ルートで、風を味方にして走ったら、楽しかったんだろうなぁ・・・
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