End of Sandy Road
向かい風トレーニングの成果・・・そして砂漠道の終わり

2012.7.3 / Morocco(TanTan~Guelmim) 本日 自転車130km走行 : Total 38839km走行
天気:曇のち晴
朝飯→ミサラ 昼飯→オムレツっぽいやつ 夕飯→ハンバーグプレート / 宿→Hotel Alqods(80ディルハム)

(English)
 Today I arrived at Guelmim. I heard this town is 'Gateway of the Sahara'. So sandy load running was finished!!!



 あ~、HDDが壊れかけているという事実が結構重く心にのしかかる。とにかく、早くデータを移し変えられるように、ポータブルHDDをゲットしなければならない。そのためにも、ノンビリしている暇はない。早く、HDDが売ってそうな大きめの街までいかねばならないのだ。

 そんな思いで、タンタンの町を出発。とりあえず、次の町までは130kmくらいある。今までの経験から、砂漠道で130kmは無理。今日のところは、80kmくらい走って、途中で野宿かなって感じで走り始めた。

 しかし、今日はそんなに風が強くない。いつものように風に悩まされることなく、いいペースで走れる。時速25kmなんて数字がGPSの速度計に久々に表示される。かなり嬉しい。そんな感じで、しばらくいいペースで走っていたら、次第に道が上り坂になってきた。どうやら、峠越えがあるようだ。結構道がクネクネしてきた。サハラ突入前のオイラだったら、上り道かぁ、とゲンナリするところなのだろうが、サハラ道でずっと向かい風に対抗してペダルをこいできたオイラ、風がないのであれば、少々の上り坂なんて、もはや、たいしたことではない。このくらいの坂ならば、向かい風の中を前に進むほうが、どんだけ大変なことか。

 どうやら、向かい風の中走ることで、自然と峠越えトレーニングになっていたようで、今までだったらヒイコラ言っていたであろう峠も、なんなくクリア。峠を越えて、しばらくいったところで、小さな村があったので、腹も減ったことだし、ここの食堂で昼飯を食べることに。が、この食堂あまり客がこないみたいで、メニューなんてない。とりあえず、タマゴ料理なら出せるけど、と言われたので、じゃぁ、それでと言ってたのんだら、目玉焼きにトマトソースが絡めてあるのが出てきた。これをパンに包んで食べる。まぁ、おいしくはないが、とりあえず、腹はふくれる。

 さて、ここまで予想以上のペースで来れた。今日は風がないから相当楽。そうそう、風さえなければ、こんな砂漠道、文句を言わずに走れるんだよなぁ・・・すべて風が悪い。っていうか、向かい風という逆風コースをチョイスしてしまった、オイラの選択ミスが全ての敗因。

 この村から先は、道は平坦になった。ちょっと風がでてきたが、たいした風ではない。気づいたら、タンタンから100kmを越える地点を過ぎていた。時刻は18時を回っていたが、最近、日が長いので、20時半くらいまでは、走ることができる。あと二時間半で30km・・・風が吹き荒れていた砂漠道では、絶対に到達できない残り距離と残り時間なのだが、今日のペースだと、全然余裕。今日は野宿のつもりだったのだが・・・いい野宿ポイントもなかったし、次の町まで、がんばって走ることに。

 で、到着したグエルミンという町。ロンプラによると、ここがサハラの玄関口となる町らしい。ということは・・・ようやく、サハラ砂漠を抜けたってことだ。ばんざーいと、グエルミンの町の入り口で、小さくガッツポーズ。・・・ウルウル、いやぁ、長かったよぉ、過酷だった砂漠での逆風との格闘の日々がこれで終わる・・・

 グエルミンは思っていたより大きな町だった。ミシュランの地図ではタンタンの方が大きく載っていたのに、実際訪れてみると、グエルミンの方が栄えている気がする。町の中心部は、結構な賑わいをみせていた。

 とりあえず、宿を探そうとキョロキョロしていたら、バイクに乗った男の人が声をかけて来た「キミ、タンタンに居ただろ。僕は、あそこで、キミのことを見たよ」と。そんなお兄ちゃんが、親切にも安宿に案内してくれ、そこに泊まることに。

 ちょうど市場の裏手にあるホテルで、夜になると、市場から賑やかな声が聞こえてきた。ここんところ、ずっと、夜なんて、疲れ果ててすぐに寝る生活が続いていたのだが、今日はなんだか、まだパワーがあまっている。ということで、久々に、夜の市場に繰り出すオイラ。サボテンの実とかソフトクリームが一個1ディルハム(10円)で食える屋台が並んでいて、ついつい、食べ歩き。まぁ、今日は、130km快走してきたし、なんといっても、砂漠道を走り終えての、自分へのご褒美ってことで。