(English)
I stayed in Agadir.
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今日も、相変わらず編集作業の一日です、ハイ。街に出るのはネットと飯のためだけ。そんな短い外出のひと時にも、モロッコを歩いていると目にするものがある。それは、<国王の写真>。
そう、モロッコは王政の国。国家体制は国王を元首とする立憲君主制国家で、現国王として在位しているのはアラウィー朝のムハンマド6世。モロッコの国王は、憲法によって議会の解散権や条約の批准権を認められており、軍の最高司令官でもあるそうだ(Wikiから抜粋)。
町を歩いていると、いたるところに、ムハンマド6世の写真が飾られている。店のショーウィンドウに品物と一緒にディスプレイされていたり、店内に壁絵とと共に飾られていたり。そうそう、ティズニートに町なんて、町をぐるりと囲んでいる城壁にデッカイ垂れ幕みたいなのをぶら下げていてそこにデカデカと国王の写真を引き伸ばして掲載していたりした。
そんな国王の写真ですが、意外とフランクな感じの写真が多かったりするのですよ。サングラスをかけて散歩する様子だったり、カジュアルな私服で子供と戯れている写真だったり。王様っていうと、なんか高貴な雲の上の存在、って感じがしていたんだけど、この写真を見ると、普通のあんちゃんって感じ。民族衣装に身を包んでキリッとした表情とか見ると、ああ、王様なんだぁって思うんだけど。
ちなみに、アフリカには、王国が3つある。モロッコのほかには・・・レソトとスワジランドだ。ん~、でも・・・レソトもスワジランドも、モロッコほど、王様って存在を感じることはなかったなぁ。
民主政治と王政の違い・・・旅人として通過するだけではあまり違いを感じることはないのだが、何か現地で生活する上で、違ったことがあるのだろうか?王様は個人に権力が集中しているから、王政だと国民の声が反映されづらかったりするのかな・・・いや、でも、民主政治だって、国は実のところ、国民のことなんて考えてやしないワケだし。
『国家ってのは国家自体が生きながらえることが唯一の目的なんだ。国民の暮らしを守るわけでも、福祉や年金管理のためでもない。国家が存在し続けるために、動く。政治家もそのために動く。そう考えれば、国民が「国民の生活を無視している」と国に怒りをぶちまけるのは本来、おかど違いなんだ。』
伊坂幸太郎さんが、<モダンタイムス>でこんなことを書いていたのを思い出した。
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