(English)
I stayed in Essouira.
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一昨日の夜見たライブに興奮したオイラは、次の日である昨日、ライブでやっていたようなモロッコ音楽のCDが手に入らないかと、CD屋巡りもしていたんです。で、とあるCD屋に入って、店のお兄ちゃんに、デジカメで撮影しておいたライブ映像をプレビュー再生して見せ「こんな感じのモロッコ音楽のCDはないですか？」と聞いたところ、「う～ん、これは、ジャズだね。基本となる音楽は、モロッコの＜イサワ音楽＞みたいだけど・・・ごめん、この辺では、こんなミクスチャーなCDは置いてないよ」とのこと。
ふむむ、じゃぁ、そのイサワ音楽なるものでいいから聴きたい、ってお願いしたのだが、イサワは今ないとのこと。明日まで待ってくれれば探しておくから、ということで、急がなきゃいけないのに・・・延泊。で、本日、再びCD屋を訪れたところ・・・
「おはよう、昨日のジャパニーズ。え？CDは手に入ったか？何の話だっけ？」と、ぽかん顔のお兄ちゃん。「いや、昨日、イサワ音楽のCDを探してくれるっていってたじゃん」とツッコむと、「ああ、ごめんごめん、だって、今ラマダンじゃん。」と。
ポクワ？ラマダンだから忘れるってのか？ラマダンだから許されると思っているのか・・・って、まぁ、許しちゃったけど。うむ、ラマダンってこういう時のいい訳に使えるのか・・・便利だな・・・
まぁ、ここはモロッコと言えども、アフリカ。こんな感じです。そもそも、こうなるんじゃないかなとも思っていたし。
で、延泊しちゃったことだし、そのまま去るのももったいないので、CD屋に雑然と積まれているCDを物色していたところ・・・ロキア・トラオレのCDを発見。ダカールで、彼女の最新アルバム＜Tchamantche＞をコピーしてもらって、聴き始めてから、ジワジワと好きになっていった、マリの歌姫ロキア・トラオレ。そんな彼女のアルバムが全部置いてあったのだ。で、値段を聞いてみたら・・・なんと、一枚20ディルハム。200円ですよ。どうやら、この店、CDすべて20ディルハムで売っているらしい。うむむ、グナワのCD、40ディルハムで買っちゃったのに・・・ああ、この店で買えばよかった。
この店、モロッコの音楽CDが置いてあるのはもちろんなのだが、西アフリカのCDも結構豊富に品揃えしてありまして。ダカールで、西アフリカ音楽を調査していた頃知って興味が沸いたのだが、iTMSで買うのは高いから・・・という理由で購入を控えていたアルバムが、ずらずらと置いてある。
これは、チャンスと、大量買い。8枚買っても1600円。しかも、ここ、買う前にCDをじっくり視聴させてくれるから、外れ買いをする心配もない。封を切っていないやつでも、お兄ちゃんに頼めば、封を切ってくれて、店のオーディオシステムで再生してくれるのだ。もちろん、気に入らなければ買わなくてもいい。ウハウハです。明日も掘り出し物を探しに来ようかなぁ・・・
ふおお、エッサウィラ、なかなかオイラを出発させてくれない。
ということで、本日は、マリの歌姫ロキア・トラオレの美声にずっと癒されてました。この人、超お勧めです。久々にCDを聴くだけで泣かされてしまったこの歌声。ジワジワきます。７回聴いたらもう抜けられなくなります。そんな彼女の曲の魅力は、歌声だけじゃない。民俗楽器をさりげなく、それでいて効果的に使っているアレンジも素晴らしく、最高にゾクゾクさせられる。
聴きたくなっちゃったという、そこのアナタ。アフリカ音楽になじみがないというのであれば、最新アルバム＜Tchamantche＞から入るのがいい。このアルバムは、かなり西洋音楽とミクスチャーしていて、洋楽ファンなら、抵抗なく聴けるはず。いや、もっとアフリカ臭いのが聴きたいぞ、というのであれば、古いアルバムを聴くのをお勧め。この人のアルバムは、古くなればなるほど、アフリカのカホリが強く漂っている。ちなみに、アフリカ音楽マエストロな店のお兄ちゃんは＜Mouneissa＞を強烈にプッシュしていた。「ロキア・トラオレを探している？だったら、これだ。＜Mouneissa＞。このアルバムは最高に素晴らしい。これを聴かずしてロキア・トラオレを語るなかれ」って。うん、確かに素晴らしいんだけど・・・アフリカ色が強すぎるんだよな。このまま、アフリカ音楽にズブズブと入っていけば＜Mouneissa＞がお気に入りになりそうではあるのですが、今のオイラは、まだそこまでアフリカ音楽マエストロになりきれてない。今のオイラは、＜Bowmboi＞くらいのアフリカ感がちょうどいい。
最新アルバム＜Tchamantche＞:2009年
アルバム＜Bowmboi＞:2004年
アルバム＜Wanita＞:2000年
アルバム＜Mouneissa＞:1998年
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