Ramadan is Music time
音楽好きならラマダン時にモロッコ旅を

2012.8.14 / Morocco(Ouarzazate) 本日 自転車0km走行 : Total 39494km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→スパゲティ 夕飯→タジン / 宿→Hotel Royal(60ディルハム)

(English)
 I stayed in Ouarzazate.



 昨日の大興奮の野外ライブは、今日も続くらしい。しかも、今日はさらに面白いバンドが出るらしい。見たい。しかし、オイラはすでに今日発で次の町へ行くバスチケットを買ってしまっている。どうしよう。こういう時、ホント、バス旅の不自由さを思う。

 が、今日のバスは午後発。朝のうちにバスオフィスに行って交渉すれば、ひょっとしたらバス変更が可能かもしれない、と思い、朝起きてすぐ、バスオフィスへ。で、オフィスのお兄さんに「今日発のチケット、明日発に変更してもらいたいんですけど」とお願いしたら、「ああ、いいよ」と、チケットの裏面に、変更の旨を手書きで書いてくれ、スタンプを押してくれた。以上で変更完了。うむむ、あっけないほど簡単だった。

 とりあえず、延泊決定。日中は、ワルザザート周辺をまた自転車でブラブラしてみたのだが、暑さのため、ダウン。モチベーションは昨日で使い果たしちゃったようで、もう、この暑さの中、動き回る気力がない。

 そんな時には、パソコン作業。宿に戻ってパソコンを広げて日記でも書こうと思ったのだが、やはり暑さのため、全然集中できず。ああ、エッサウィラがどんだけ素晴らしい作業環境だったか・・・<やる気>を出すためには、気温ってかなり重要要素。暑すぎる国とか寒すぎる国って、作業効率、絶対悪いはず。

 さて、ということで、特に何もやらず、ボーっと過ごしていたのだが、お腹は減る。つーか、チャリで走っている時より、健康的にお腹が減る。チャリ走りの時は、暑さバテで食欲がぜんぜんなくなるのに。ダラッと過ごしていたほうが、普通に食欲が出てくるってどういうこと?

 いかん、耐えられないくらい腹が減ってきた。いつもは、ムスリムの人たちに気を使って、夕飯は、本日の絶食解禁アザーンが鳴って、ムスリムの人たちが食べ始めてからオイラも食べるようにしているのだが、今日は、ちょっぴりフライングスタート。ムスリムの人たちが、アザーンを待っている後ろで、オイラは、タジンをパクリ。うむむ、やっぱりなんだか罪悪感が・・・

 さて、夜になり、町に人が出てきて活気付いてきた。ラマダン中は、日中はホント町は、ゴーストタウン化しているんですけど・・・逆に、夜になると、お祭り騒ぎになってくる。地元の少年とかと話していると「ラマダン?楽しいよ。だって、毎晩お祭りなんだもん」って言ってた。うん、昼間の厳しさを耐えたことへの報酬なのか、とにかく夜、楽しいことが目白押しになるのだ。

 オイラが楽しみにしている野外ライブも、そんなラマダン中の夜の楽しみの一つ。ラマダン・フェスティバルなのだ。そういえば、エッサウィラで見た野外ライブの時も、張り紙に<ラマダン>って書いてあったし・・・ラマダン時は、こういうフリーライブがあちこちで開催されているようだ。音楽好きとしては、嬉しいことザンス。そうそう、音楽好きなら、ラマダン中にモロッコを旅することを強烈にお勧めしますよ。ホント、素敵なライブが見放題。

 さて、夜の22時くらいから始まった本日のステージ。まず、一人の男の子が舞台に上がって、独唱。アカペラで歌い上げるその歌声に、感動。いやぁ、今日も凄いものを早速見せてくれちゃって・・・

 その後、昨日の儀礼音楽集団が出てきて昨日と同じパフォーマンスをやった後、グナワグループの登場。エッサウィラのレストランで見たグナワライブとはちょっと違って、ステージ演出されたグナワライブは、これはこれで、面白かった。その後、舞台にドラム缶が並べられはじめ・・・何が始まるかと思ったら、あの<ストンプ>ばりの、打楽器パフォーマンスがはじまった。で、そのパフォーマンス集団のリーダーが・・・なんと、昨日オイラに「明日はもっとかっこいい演奏をするバンドが出るよ」と教えてくれたお兄ちゃんじゃないですか。むむむ、出演者だったのかい。そして、もっとかっこいいバンドって、あんたのバンドのことだったんかい。ま、確かに、かっこよかった。

 でも・・・まんま<ストンプ>だったから、物足りなかった。もっと<モロッコ>っぽいストンプパフォーマンスだったら感動できたんだろうケドなぁ・・・そう、たぶん、こういう音楽パフォーマンスって、海外アーティストの<まんま真似>をしても、あんまり受けないんだな。特に、オリジナルを知っている人にとっては、新鮮味がまったくない。なので、真似るにしても、自分達の国のオリジナリティとうまくミックスさせなきゃいけないんだ・・・なんてことを、考えさせられちゃいまして。うむ、オイラがジャンベ奏者として大成しようとしたら、セネガルのジャンベを叩けるだけじゃダメなんだ。オイラの中の日本・・・いや、オイラが経験したキューバやブラジルもミックスさせてこそ、初めて、他の人に新鮮に聴いてもらえる<オイラの太鼓>となるんだ、と。

 その後は、ザッツ・モロッコな演奏が続き、今日も大満足。いやぁ、でも、ホント、モロッコが、こんなにも、音楽的に豊かな国だとは・・・いい意味で、裏切られましたよ。知れば知るほどハマッていくモロッコ音楽。でも・・・聞けば聞くほど、次々と新しいスタイルの音楽が登場してきて、頭の中がごちゃごちゃ。バラエティに富みすぎですよ、モロッコ音楽。うむむ、どうやったら、自分なりに整理して理解できるかなぁ、これ・・・