(English)
I stayed in Todora Gorge.
|
|
朝、起きて、テラスへ出る。トドラ渓谷の荘厳な岩肌が目の前に広がり、もう、これだけで心地いい。「おはようございます」と、皆さんに日本語で挨拶。う~ん、久しぶり、この感じ。
朝食は、ノリコさんお手製の<ベルベルオムレツ>。タジンを作る陶器に、刻んだトマトと玉ねぎとにんにくをとじたタマゴをいれ、蒸し焼いたオムレツだ。うむむ、モロッコでオムレツはいっぱい食べてきたけど、この<ベルベルオムレツ>なるものは初めてだ。モロッコらしいクミンの味付けがしてあり、めっちゃ美味しかった。
さて、今日も午前中は、マイさんとシホミちゃんとトーク。おしゃべり好きなマイさんの話は面白く、ついつい聞き役になっちゃう。ちなみに、マイさんは、世界一周旅行二度目とのこと。ちょうどオイラがボリビアのラパスあたりにいた頃、マイさんも、前回の旅行の時、その辺に居たことが発覚。いや、出会えなかったけど、かなりニアミスしていた可能性があったわけで。そんなマイさん、今回は、前回すっとばしたところを重点的に攻めているとのこと。危険なところにはいかないんです、と身なりもちゃんとしている一見お嬢さんパッカーなのだが、行きたい場所には何が何でも行きますという強い意志を感じる素敵な女の子。で、大学生のシホミちゃんは、ウザイ国大好きのちょっと変わった女の子。エジプトとかインドとかモロッコとか・・・超好きらしい。そんなシホミちゃん、インドカレーを絶賛してくれていたのは嬉しかった。意外と旅人に不評のインドカレーなんですけど、「めっちゃ美味しいですよ。毎日食べてました」って言ってくれたら、インドカレーを楽しみにしているオイラとしては、また、インドに期待が膨らむってもんで。
そんな話をしていたら、時間があっという間に経ってしまう。今日は、このまま宿で、マッタリほっこりモードか?
と、そこへ、新たに一人の旅人が登場。吉田くんという大学生の男の子。メルズーガの砂漠に二泊三日で行ってきたらしい。で、あまりの暑さにカラダが参ってしまい、風邪をひいちゃったとのこと。マスク顔で、ご挨拶。そんな吉田くん、風邪声で、砂漠旅の過酷さと素晴らしさを語ってくれまして。そうそう、シホミちゃんからも、メルズーガの砂漠に行ってきた話を聞いて、やっぱり行きたくなってきちゃったんですよねぇ、サハラの内陸砂漠。大砂丘がすごくいいらしくて。
と、その後、また一人、旅人が登場。レイコさんという女の子。そうそう、マイさんも、レイコさんも、これからメルズーガへ向かって砂漠を見るという。
こんな空気の中、周囲に流されやすいオイラは、完全に砂漠に行くモードになってしまいまして。
砂漠に行くのであれば、トドラでそんなにノンビリもしていられない。ということで、今日、午後から、トドラ渓谷巡り。宿から、2kmくらい歩くと、道がドドーンと切り立った岩壁に挟まれる場所へと辿り着く。ここの眺めは圧巻。ちょうど、冷たい水の小川が流れているため、涼みに来た地元民と、渓谷を見に来た観光客の車や人で、ごった返しているのが、ちょっと興ざめなのだが、雰囲気は抜群にいい。ここは素敵だ。う~ん、弾丸モードじゃなかったら、一週間くらい居れるなぁ・・・ここ。
さて、宿に戻ってきて、夕食。今晩は、親子丼。絶妙な旨みがホント美味しい。そうそう、海外の食事って、<旨み>がないんですよ。アミノ酸っていうか味の素的な成分。前に、チャリダーカズくんと、話した時に「日本人旅人が日本に戻りたくなるのは、味の素欠乏症にかかるからだ、たぶん」という話で盛り上がったのだが、うん、たまに食べる日本食が、超絶に美味く感じるのは、きっとこの<旨み>成分が、久々にカラダに取り入れられ、カラダが喜んじゃっているからなんだと思う。
今日は、食後また、しばらくお話した後、読書タイム。本を読みながらいつのまにか寝ちゃった・・・ああ、ここ、居心地よすぎます・・・
|
|
|