Eat before feeling clappedout
バテる前に食え

2012.8.24 / Morocco(Moulay Idriss手前の分岐点~Ouazzane) 本日 自転車85km走行 : Total 39737km走行
天気:晴
朝飯→ミューレ 昼飯→羊肉BBQ 夕飯→ソーセージサンド / 宿→Hotel La Poste(100ディルハム)

(English)
 I arrived at Ouazzane.



 朝起きて、ヴォルビリス遺跡だけでも見てから進もうか、と思ったのだが、行って戻るだけでおそらく10kmくらいかかる。今日は結構な距離を走らないといけなくなりそうなので・・・ここは、無理せず。ヴォルビリス遺跡巡りは断念。

 とりあえず、ガソリンスタンド併設のレストランで軽く朝食。ガソリンスタンド野宿って、トイレはあるし、飯は食えるしで、なにげに快適。

 さて、走り出したのですが・・・今日もアップダウンはあるものの、昨日ほどじゃない。ただ、暑さは相変わらず。マラケシュの時のような耐えられない暑さじゃないものの、確実に体力を奪っていく強烈な太陽光が降り注ぐ。

 で、ちょうど昼頃に大きな町に到着したので、ここで昼飯を食べることに。おそらく飯を出してくれる場祖だと思われる焼き場へ行ったところ、まだ時間が早かったのか、まだ飯の用意がされていない感じ。「何か食べ物はないですか?」と聞くと、「あそこの肉屋で肉を買ってきて」と。

 なるほど・・・モロッコの道に並んでいる食堂の仕組みがようやくわかった。モロッコの道に並んでいる食堂には、焼き場のようなBBQ風の窓口がある。ただ、ここには、食材は用意されていない。食材は隣にある肉屋さんから自分で肉を買ってこなきゃいけないのだ。で、買ってきた肉を、BBQ風の窓口で焼いてもらう。そう、このBBQ風の窓口は、ただの焼き場。

 とりあえず肉屋さんに行って、おいしそうな、骨付き羊肉を買う。で、それを焼き場に持っていって焼いてもらう。テーブルで待っていると、焼かれた肉にパンが添えられて出てくる。

 美味い。あっという間に平らげてしまった。う~ん、そういえば、ここんところ、暑いにも関わらず、以前ほど夏バテ状態じゃなくなったなぁ・・・ちゃんと食欲あるし。と、ここで今更ながら、重要なことに気づいた。そうか、以前は、バテるまでがんばっちゃってたからだ。バテるまで走り続けていたから、疲れ果てて食欲がなくなる。食欲がなくて、食べないから、余計バテる・・・という負の連鎖にハマッていたのだ。

 この負の連鎖にハマらないための鉄則は、<バテる前に食え>ということだったのだ。食欲があるうちに食べる。そうすれば、食べれば、パワーが復活して、がんばれる、という正のスパイラルに入っていけるのだ。

 そんなことを意識しながら走ったら、今日はバテることなく、ワザーンの町に到着。しかし、この町、山の斜面を利用して作った町で・・・遠くから見ている分には素敵な町だったのだが、いざ、中に入ったら、坂道が多くて、自転車だと超メンドクサイ。

 ちょうど中腹あたりに宿を発見。坂道がめんどくさくて、他の宿を探す気力がなくなっていたので、今日は、もう、ここにチェックイン。

 さて、夜寝ていたら・・・夜中の2時くらいに、遠くから聞こえてくる太鼓の音で目が覚めた。ええ、オイラ、太鼓の音にはえらく敏感なんです。人間太鼓レーダーなんです。この太鼓の音は・・・オイラがここんところCDでよく聴く、ジャジューカに似ていた。しかも、リズムが微妙に揺れていて、生演奏っぽい。これは、聞きに行くしかないでしょ、と、起き上がり、人気のない夜の町へ・・・

 音のするほうへ行ってみたら、確かに生演奏っぽい。高い塀で囲まれている建物の中でライブが繰り広げてられている感じだ。入り口はどこかいな・・・と思って探したのだが、残念ながら閉ざされて入れない。うむむ、見ることは出来ないかぁ。ま、雰囲気だけでもいいか、としばらく塀に寄りかかって聴いていたら、なにやら、浮浪者っぽい人たちが集まってきちゃったので、危険を感じ、退散。ここは、惜しいが、宿に戻ることに。

 ふ~、でも、偶然とはいえ、ジャジューカの生演奏を聴けたのはよかった。これで、もう、モロッコ音楽で思い残すことはない。