(English)
I arrived at Chefchaouen.
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目的地であるシェフシャウエンまであと70kmほど。ま、楽勝でしょ、と思って走り始めたのだが、道が・・・昨日とは違って、激しいアップダウン。相当な山道を走らねばならなくなり、全然楽勝じゃなかった。
ま、素敵な山の風景が見れるから、ここは疲れるけれども、走っていて楽しい。
そして、この辺の山間には、ベルベル人の人たちがいっぱい住んでいるようで、途中、歩いている地元民の人たちとたくさん遭遇。そして、そんな地元民の人たちは、皆、カラフルな装飾をつけた麦藁帽子をかぶっている。この麦藁帽子が、えらくかわいい。
さて、アップダウンの激しい山道を走り続けて早くも夕刻。ようやく目の前に、シェフシャウエンの町が見えてきた。見えてきたのですが・・・町が、目の前にそびえ立つ山のかなり上がったところにあるじゃないですか。あ~、昨日のワザーン以上の山の町じゃん・・・ちょっと気持ちがめげる。
まぁ、でも、ここまで来て行かないなんていう選択肢はない。シェフシャウエンまであと8km、ひたすら上り道を上ったら・・・町が一望できる見晴台みたいな場所に出た。
「おお~ぅ」
と、思わず声を漏らしてしまった。素晴らしいシェフシャウエンの街並みが広がっていたのだ。あ~、このご褒美は嬉しい。上りの坂道、大変だったけど、この景色を見せてくれるのなら、すべての苦労は帳消し。
さて、と、気持ちよくシェフシャウエンの町に突入したのだが・・・この町も、外から見る分にはキレイなのだが、中に入るとメンドクサイパターンだった。町中は、坂道だらけで、チャリで進むのは一苦労。しかも、道がグネグネと入り組んでいるため、自分がどこを走っているのか、すぐ分からなくなる。
何度か地元の人たちに道を聞きながら、ようやく安宿があるメディナの入り口に到着。が、メディナの入り口が小さいくせに、人がいっぱい通っていて、とても自転車で突入できるような雰囲気ではない。しょうがないので、メディナの周辺をグルリと周って、別の入り口を探したのだが・・・別の入り口は、全て階段になっていた。人はあまりいないのだが、自転車では入れない。うむむ、やっぱりさっきの小さく雑然としていた入り口から入らなきゃならないのか、と戻る。そして、覚悟を決めて、人ごみの中へ突入。中へ入ったら、もっと道が狭くなっていた。フル装備のファニーバニーは、ただの邪魔者でしかない。「申しわけねぇ、道をちょっとだけあけてくだされ」と人々の痛い視線を感じながら、とにかく前に進む。
で、やっとのことで、お目当ての宿であるホステル・モーリタニアってところに到着できたのだが・・・
「ゴメン、今日は満室」
とのこと。が、この隣には、ホステル・オアシスっていうバックパッカー宿もある。まぁ、いざとなれば、こちらに泊まろうと思っていたので、ここは慌てず、隣へ。
が、ここも「ゴメン、今日は満室」
・・・撃沈。テラスにテントを張らせてもらって泊まることも可能みたいなことを聞いていたので、「テラスでもいいんですけど」とねばってみたのだが、テラスもいっぱいらしく、全然泊まれない。
なんてこった。この人ごみ溢れる細い小道をこれ以上、フル装備のファニーバニーを持ってウロウロしたくない。したくないのだが、宿を探すためには行かなきゃいけない。泣く泣く再び、人ごみ小道に突入。こうなったらどこでもいい、と、宿を見つける度に交渉してみたのだが、どこもフル。なんで~、只今フルシーズンなの?ああ、めんどくさい。
で、5件目に入った宿で、ようやく「シングルはないけど、ダブルの部屋なら一部屋だけ空いているよ」と言われ・・・もう、この際、少々高くてもありだ、ということで即決。ダブル部屋に泊まることに。
もう、外は真っ暗。ふ~、シェフシャウエン、確かに噂どおりよさげな町だけど・・・それ以上にめんどくさすぎて嫌になりそうだ。
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