Long time no see
ひさしぶりっ

2012.9.3 / Spain(Jerez de la Frontera) 本日 自転車0km走行 : Total 40060km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→パエリア 夕飯→タパス / 宿→Hostal San Andres(15ユーロ)

(English)
 Today I met two friends from Japan in this summer vacation. I haven't seen them for a long time.



 本日、日本から来る安藤さんと小野ちゃんと、ここセビージャで合流予定。12時過ぎにバスで到着予定ってメール連絡をもらっていたから、バス停まで迎えにいくとするか。

 ところで、安藤さんと小野ちゃんとは・・・つぶやきブログの方にはすでに紹介しておいたけど、お二人とも、オイラが15年近く前に参加したペルー・ボリビアツアー旅行で一緒だったメンバー。参加者は10人くらいのツアーだったんだけど、この時のメンバー、全員濃い人たちばかり。そして、皆それぞれ違ったキャラだったせいか、妙に仲良くなっちゃいまして。2週間の旅を終え、日本に帰った後も、一年に一回、召集がかかって、集まるような仲。みんな旅好きで、4年前、オイラが世界一周旅に出るということ決めた時、他の日本の友人は<なぜ?>と、怪訝な顔をしたのだけれど、一番理解してくれたのは、このペルー・ボリビア旅で一緒になったメンバーだったのです。(あ、もちろん、理解はしてくれなかったけど、応援してくれた日本の友人達にはすごく感謝してますよ~)

 ちなみに、この旅でペルーのリマでお世話になった西澤さんはその時の添乗員さん。そして、クスコでお世話になった松尾さんはその時の現地ガイドさん。さらに、セネガル旅でいろいろ情報メールをくれていた安保さんはその時のツアーメンバーの一人。う~ん、どんだけあの時のメンバーに助けられているんだって話ですよ、ハイ。

 さて、お二人が到着するまで、ちょっと時間があるので、ヘレスにあるフラメンコ博物館なるところへ行ってみることに。昔をしのばせるフラメンコの絵とかギターが飾っているだけで、特にこれといった見所はなかったんですが・・・ライブラリ室に備え付けてあるパソコンで、フラメンコに関するいろんな動画が検索して見れるのがよかった。といっても、オイラ、フラメンコについてそんなに知っているわけじゃないので、検索しようにも、キーワードを入れようがないんですけどね。とりあえず、Cajon(カホン)って打ってみたら、フラメンコカホンの教則ビデオがヒットした。うむむ、この動画欲しい・・・と、受付のおばちゃんに「この動画くれませんか?」とお願いしたのだが、ダメとのこと。ま、そりゃそうだ。でも、こういったものがあるってことは、探せばどこかの店に売ってるかもしんないな。フラメンコ・パーカッション、習う方向でいるけど、こういうビデオを入手して自己練習ってのも、アリだな。

 さて、12時ちょい前になったので、バス停へ。ヘレスにはバス停が一つしかないって聞いたから、このバス停で待ってて大丈夫だと思うんだけど・・・バスが実際に到着するまでちょい不安だった。で、バスは時間通りに到着。

 降りてきた二人は、全然変わっていなかったので、すぐ分かった。

「ひさしぶり~」

 と、めっちゃ久しぶりに二人と再会。「変わんないねぇ」と言ったら、小野ちゃんに「島田くんは、おじさんになったね」と言われた。う~ん、髭のせいじゃね?「そして、なんか、嗅いだことのない匂いがする」とも言われた。そうそう、これは、ビアホ・トド・エル・ムンドっていう新しい香水でね・・・って違うわ。

 そんなお二人を宿までご案内。安宿滞在のオイラとは違う豪華宿をご予約のお二人をご案内。一応、ヘレスは、昨日歩き回ったんでね。大体の地理は頭に入れておいたオイラは、優れたポーター係。うん、こういうところ、意外とマメなのですよ、オイラ。

 さて、日本からやってきたお二人からは、嬉しい救援物資をいただいちゃいまして。二人が日本を出る時に「何か、欲しいものある?」って聞いてくれたので、「ベンザブロックL錠と、温泉タオルをお願いします」ってお願いしておいたのですよ。ちょっと体調が悪くなっても、これさえあれば、心の支えとなるオイラの常備薬、ベンザブロックL錠が、最近、残り少なくなってきていたのが不安材料になってきたところだったので、ちょうどいいタイミングだと。さらに、ペルーのリマで西澤さんに大量にもらってきた温泉タオルも、残りあと一枚になってきたところだったので、これまたちょうどいいタイミングだと。日本の温泉タオルみたいなタオルって、海外ではなかなか売ってないのですよ。タオルはあるんですけど、厚手の生地のものばかり。温泉タオルみたいに、薄手で、洗って干したらすぐ乾くみたいないのってないんですよ。ということで、温泉タオル、日本のガムテープに次ぐ、長期旅行者に喜ばれる救援物資ですよ、皆さん。

 他にも、お茶セットやら、かっぱえびせんとかつけてくれてて・・・ありがと~ございます。うう(涙)懐かしのかっぱえびせん・・・早速ポリポリつまみ食い。うう(涙)美味い・・・やっぱり、日本のスナック菓子は、一味違う。味が繊細。

 さて、まず、昼ごはん。ここは、ありがたいことに、お二人が奢ってくれるということなので・・・お言葉に甘えてゴチに。アレナル広場にある、オープンテラスのレストランに座って、ビールに、パエリアに、魚介フライの盛り合わせに、サングリア、そしてデザートにプリン。ふおお、一人では、絶対食べれない、豪華ランチ。いやぁ、お腹一杯、気分一杯で楽しませてもらいました。あ~、ホント、感謝感謝です。ふ~、気合入れて、バス停まで迎えに行って、ポーター役をやらせてもらっておいてよかったよ、ホント。何もしないで、こんなにしてもらっちゃってたら、恐縮して、飯が喉を通らないところだったよ・・・って、そんな恐縮する関係でもないんですけどね、二人とは。

 さて、短期旅行者のお二人は、時間もないので、昼飯後、早速観光。オイラも付き合って、まずは、イスラム時代の王宮であるアルカサルへ。まずは、グルリと周囲を巡る。その後、二人は中へ。入場料がかかるので、オイラは外で待ち。ヨーロッパはね、いろいろお金がかかるんで、行きたいと思ったもの全てに行ってたら、あっという間にお金がなくなる。ここは、一点豪華主義作戦で、コレは絶対、っていうポイントだけお金を払って行くことにしようかなと、思ってまして。

 その後、シェリー酒のボデガへ。ヘレスといえば、シェリー酒。シェリー酒とは、ワインに似ているんですけど、ワインとは醸造工程がちょっと違う、変わったお酒なのですよ。醸造工程でブランデーを加えて、アルコール分を高めたお酒らしい。この醸造工程を行う酒精強化ワインは、シェリー酒の他は、ポルトガルで作られているポルトワインと、同じくポルトガルのマデイラ島で作られているマデイラというお酒が有名らしい。

 一応そんな珍しいお酒のボデガということなので、ここは、オイラも参加。二人と一緒に、ゴンザレス・ビアスというボデガへ。

 このボデガは、園内がえらく広く、ミニ列車に乗って園内を巡るしかけになっていた。この、ミニ列車ツアーが、ディズニーランドのジャングルクルーズを髣髴させるような感じで、何気に楽しい。

 さて、オイラたちのグループを引き連れて、ボデガの説明をしてくれたガイドのおばちゃんが、いや、おばあちゃんと呼んだほうがいいくらいのいいお年な感じ。まだまだお元気で、素敵な案内をしてくれたのですが・・・スペインって定年とかないんですかね?お年寄りがいくつになっても、元気に働いているっていうのは、素敵なことだけど、今のスペインは、若者が仕事に就けないっていう、社会問題を抱えているわけで。

 さて、ボデガを一巡りした後、最後に試飲タイム。辛口と甘口の二種類を飲ませてくれた。う~ん、シェリー酒は甘口が好きかも。ただ、甘口は、飲みやすいから、ゴクゴクいけちゃう。ちなみに、これ、酒精強化ワインですからね。飲みすぎ、危険。

 その後、一旦それぞれの宿に戻り、ちょっと休んだ後、夜再び、合流。せっかくヘレスに来たのだから、夜はフラメンコでも見ましょ、ということで、フラメンコをやっているタブラオと呼ばれる場所へ。

 一軒のタブラオに入り、フラメンコステージが始まるのを待つ。とりあえず、何かつまみますか、と頼んだのが、イベリコ豚の生ハム。スペインといえば生ハム。そして、生ハムといえば、イベリコ豚、と、スペイン旅をした人たち全てから聞かされていた、評判の品。で、食べてみたら・・・これが、評判どおり、ビックリするくらい美味かった。ハムなんだけど、なんか、肉じゃないみたいな味。イベリア半島に生息し、ドングリを食わせて育てているというイベリコ豚、脂身が、ドングリみたいな味なのですよ(っていうか、ドングリを食べたことはないのですが、たぶん、ドングリってこんな味なんだろうっていう、そんな感じ)

 ふおお、スペイン人って、こんなにも美味いものを食っているとは、なんて贅沢な人たちなんだろう。う~む、それにしても、前回スペインに来た時って、こんな美味しいものを食べた覚えがない。何食べてたんだっけ?ま、あの時は学生で、贅沢できなかったし、味にこだわるっていうより、とにかく量を食べたい時期だったからなぁ・・・

 そんなことを思いながら、美味しいイベリコ豚の生ハムを、いただいていたら・・・フラメンコが始まった。かなり熱のこもった力強いタイプのフラメンコダンスが繰り広げたれた。久々の生フラメンコ、やっぱりいいもんだ、と感激したのだが、ただ、オイラの中の思い出フラメンコは、こんなもんじゃない。20年前、アンダルシアで見たフラメンコは、衝撃的だった。世の中に、こんなに情熱的でこんなにも華麗でこんなにも魅力的な踊りがあったなんて、と、オイラの心を一気にわしづかみした、あの時のフラメンコは今でも心に残っている。

 今日見たフラメンコは、残念ながら、あの時のフラメンコには及ばず。これから、しばらく、フラメンコ三昧の日々を送ることになるけど・・・果たして、オイラの中の思い出フラメンコを越えるようなフラメンコに出会うことができるのだろうか?