From the most western point of Eurasia
ロカ岬は遠かった

2012.9.10 / Portugal(Lisboa) 本日 自転車105km走行 : Total 40178km走行
天気:晴 パンク:1 ネット:1
朝飯→宿の朝食 昼飯→パン 夕飯→鰯の塩焼き / 宿→Pousadas de Juventude/YH(ドミ16ユーロ)

(English)
 I stayed in Lisboa. Today I went to Cabo de Roca by bicycle.



 ポルトガルに来た第一目的はポルトガル飯と書きましたが・・・大事な目的が、もう一つありまして。それは、ユーラシア大陸最西端の<ロカ岬>へ行くこと。

 ロカ岬・・・いや、ただの岬で、行っても喜望峰(ケープポイント)みたいに、観光客で溢れているだろうから、落ち着けないってのは分かっているんですけどね。でも、端っこと聞くと行きたくなるんですよねぇ・・・なんなんでしょうね、この端っこ症候群な心理って。

 ま、ユーラシア旅のスタート地点に立つってことで、気持ちが引き締まるし、とにかく行ってみることに。

 さて、ロカ岬は、リスボンの街からは離れたところにある。ポルトガルの詳細地図を持っていないオイラ、宿のおにいちゃんに、「ロカ岬に自転車で行きたいんだけど、地図とかないですか?」と聞いたところ、「地図はないけど、いらないよ。海岸沿いに走って行けば着くから、簡単」との返事。

 というお兄さんの言葉を信じ、まずは、繁華街を抜け、海岸へ。そこから海岸沿いに続く道を走り始めたのですが・・・いやぁ、これが結構大変だった。何が大変かって、道が走りにくいのだ。いや、車用の道はきちんと整備されたアスファルトロードなので、この道を走っていけば、楽なのだが・・・交通量が多いため、チャリで走っていると、邪魔になるなと勝手に恐縮して、車道脇の歩道の上を走るのだが、この歩道が石を敷き詰めて作ってあるため、ガタガタして走りにくいのだ。そして、さらに、海岸道は一本で分かりやすいかと思いきや、意外と入り組んでいる。いつのまにか内地の方へ誘導されて、海岸からだいぶ離れちゃったことをGPSで確認して、慌てて海岸方向に戻るとか、頻繁に起こったりして。

 そして、ようやく、ロカ岬が見える海岸に到着した。が、ここからが、さらに遠かったのだ。ここまでは、道が走りづらくて大変、って感じだったが、ここからは、交通量が減って、走りやすくなる反面、今度は、アップダウンが激しい非常に疲れる道になってしまったのだ。

 あと少しなのに・・・もう岬は見えているのに・・・全然近づけないんですけど・・・

 13時頃には到着できるだろうなぁって思っていたのに、時刻は早くも15時過ぎ。あともうちょっとのような気がするのだが、まだ着けない。で、いい加減、腹が減ってきた。本当は、飯は到着してから気持ちを満足させて、お腹も満足させようと思っていたのだが、もう、空腹に耐えられなくなってきちゃったので、途中で見つけたカフェで昼食。で、サンドイッチを頼もうとしたところ・・・並べられているジュースの中に懐かしのガラナジュースが置いてあるじゃないですか。ブラジルで飲みまくっていたあのガラナジュース。やっぱり、ここはポルトガル。ブラジルを感じさせてくれるアイテムがちょくちょく登場しますなぁ。もちろん、ガラナジュースも頼んで、一気飲み。ガラナパワーであとひとふんばりがんばるぞっと。

 さて、その後、ガラナパワーのおかげ(?)で、がんばることができ、16時ちょい前に、ようやくロカ岬<Cabo de Roca>に到着。遠くに見えていた灯台がだんだん近づいてきた時には気分が盛り上がってきたのだが・・・ロカ岬の記念碑前の光景を見て、気持ちが萎えた。やっぱりココ、喜望峰(ケープポイント)の時と同じように、観光客だらけだったのだ。そこらじゅうに観光客がいる。ま、オイラもその観光客ってやつの一人ではあるのですが・・・こんなに人がいたら、浸れないじゃないですか。ああ、アグラス岬の時のように、ただ一人、端っこの地に立つっていう雰囲気だったら、最高な気分に浸れるのになぁ。

 しかし、観光客がたくさんいるのは、写真を撮ってもらうのをお願いしやすいってのは、いい点。ちょうど、記念碑前でファニーバニーと写真を撮ろうと待っていたところ「お、何?自転車でヨーロッパ旅かい?」と話しかけてきてくれたおじさんがいて、「写真?おお、まかせろ、俺が撮ってやる」と言ってくれたので、お願いして写真を撮っていただけまして。

 その後、岬の先端にファニーバニーを置いて写真を撮ったりと、ロカ岬を20分ほど堪能した後、リスボンへ戻ることに。と、ここで考えた。9時半に出発して、到着したのが、16時ってことは、片道6時間くらいかかっている。ということは・・・今から帰ると、リスボンに戻るのは23時!?

 そう、ロカ岬、意外とリスボンからは遠いんですよ。

 ここは、もう、電車かバスを使って戻ろうかとも思ったのだが・・・せっかく最西端まで来て、ここからユーラシアを走るぞと、気合を入れたのに、最初から電車かバスワープってのも、なんだなぁと思っちゃいまして。とりあえず、リスボンまではがんばってみるか、と、チャリで走り出す。

 さてさて、行きの道で走った海岸道が、走りづらかったので、帰りは、別の道で帰ることに。海岸道は避け、内陸にあるシントラって町を通って帰ることにしたのですが・・・シントラまでは普通にチャリで走れる道があったのに、シントラから先は、例によって、高速道路しかないという、ヨーロッパ道トラップにはまってしまいまして。う~む、ここから、回り道していたら、ホント、何時にリスボンに帰り着けるか、わかったもんじゃない。ということで、ここは、自転車進入禁止マークを無視して、高速道路に突入。

 で、この高速道路突入が吉とでることになりまして。リスボンまでほぼ直線の最短道であることに加え、走りやすいからスピードを出すことができ、なんとか、日暮れ直後の21時過ぎくらいに、リスボンに到着。

 ふ~、ロカ岬、リスボンからチャリで行く方、朝、早めに出たほうが賢明です、と、経験者は語る。