Pao de lo
カステラはポルトガルが起源です

2012.9.11 / Portugal(Lisboa) 本日 自転車0km走行 : Total 40178km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→宿の朝食 昼飯→カタプラーナ 夕飯→レバーグリル / 宿→Pousadas de Juventude/YH(ドミ16ユーロ)

(English)
 I stayed in Lisboa.



 さて、昨日のロカ岬走りで疲れ果て、今日は一日ダラッと過ごしたいところなのですが・・・明日にはリスボンを発つ予定。今日はリスボン観光をガッツリやらねばならぬのです。

 ということで、朝からせわしく行動開始。

 まず、バスターミナルへ行って、明日のマドリッド行きのバスチケットを購入。安い方のバス会社に行ったら、「夜行便しかないよ」と言われた。20時半リスボン発で、6時にマドリッド到着予定のバス。ま、マドリッドはスルーするつもりだから、いいか。値段は35ユーロ。ふむむ、思っていたより安い。

 バスチケットを無事購入できたので、あとは、リスボン観光に専念・・・と言っても、お目当てはポルトガル飯なんですけどね。で、レストランのメニューには、いろいろ載っているポルトガル飯の中から、カタプラーナという魚介と野菜を一緒に煮込んだやつを食べることに。うむ、美味い。これも、昨日食べたのと同じように、やっぱりそんなに複雑な味付けはしていないのだが・・・おそらく素材から出てきたのであろう、ほのかな甘みが絶妙に効いている。ポルトガル料理は素材の掛け合わせ方が上手なのか・・・ふむむ、そこがポイントですか・・・なるほど。

 さて、昼飯でポルトガル料理を堪能した後も、引き続きポルトガル食べ歩きは続く。こんどは、デザート。リスボン街をブラブラして、小腹を減らした後、カステラ屋さんへ。リスボンには、パウロさんってポルトガルの人が、日本人の女性と結婚してやっている美味しいカステラ屋があるらしいのだ。

 そうそう、カステラって、ポルトガルが起源らしいんですよ。戦国時代前に、鉄砲を伝来したのと同じように、カステラも日本に伝来した、ポルトガル人。うん、そう考えると、日本とポルトガルってのは、実は、結びつきは強い。

 さて、辿り着いた<パウロのカステラ>屋に入ると、中にはいろいろ日本語で説明がしてあった。たぶん、奥さんが書いているんでしょう。メニューも日本語でこと細かく説明書きがなされていて、分かりやすい。で、もちろん、ここは、パオン・デ・ローというカステラの起源だとされているポルトガルケーキをオーダー。

 カステラ目的でわざわざカステラ屋まで来たんですが・・・オイラ、カステラってそんなに進んでまでして食べるお好み菓子ではないのですよ。出してもらったらいただくケドって感じ。オイラの好みストライクではなかった。が、ここで出してもらったパオン・デ・ローの半熟タイプは、オイラの好みのドストライクだった。カステラの半熟?ええ、説明が難しいんですけど、カステラが完全に焼きあがってなくて、中の部分がまだドロッとした蜜のような状態で残っているんです。この蜜のようなものを外側の焼きあがった部分に絡めて食べると、絶妙なお味に。ふむむ、カステラ、半熟タイプの方が美味しいじゃん。なんで、日本では、ガッチリ焼いたほうが主流になったんだろ?

 ふ~、満足。本場ポルトガルでカステラを堪能し、当初、ポルトガルでやりたいと思っていたことは全てやりつくしたのですが・・・ガイドブックを見ていて、一つ、リスボンで聞けるポルトガルの伝統音楽<ファド>っていうのが気になっちゃいまして。

 で、せっかくなので、そのファドを体験しようと思い、インフォメーションでどこで聞けるのかと聞いてみたところ、ファドハウスと呼ばれるレストランで聞けるとのこと。が、ファドハウスでは、ファドの演奏は、夜しかやっていないらしい。しかも、そのファドショーは、新人から演奏していくようなので、夜、かなり遅くにならないと真打が登場しないらしい。うむむ、せっかくだからいいステージを見たいが、あんまり遅くなるのもイヤだ・・・と、思っていたら、ファドハウスではなく、劇場みたいなところでファドを演奏してくれる場所を教えてくれた。そこは毎日19時から1時間ほどガッツリしたファドショーを見せてくれるらしい。ということで、そこにファドを見に行くことに。

 ただ、開演時間までは、まだ時間がある。そこで、リスボンの街をブラブラして時間をつぶすことに。オイラの場合、こういう間が出来ちゃったら、宿に戻ってパソコン開いて・・・っていうパターンが多いのだが、ここリスボンは、街歩きが面白いため、宿に戻るのがもったいない。あちこち巡って、写真を撮りまくっていたら、あっという間に、ファドの開演時間になってしまった。

 さて、初めて聴いてみたファドですが・・・う~ん、いい音楽だったんですけどね。ファド、パーカッションがないんですよ。弦楽器と歌のみ。オイラ的にはイマイチ燃えれなかった。やっぱりパーカッションが入っていない音楽には、反応がイマイチなオイラであった。

 さて、ファド鑑賞を終え、宿に戻ってきたら、宿の前のバーに、知った顔が。オイラと同じドミ部屋の3人が溜まっているじゃないですか。定年後にユーラシアぶらり旅に出た日本人のタケウチさんと、ポルトガル人のリジオ、そしてリジオの友人でブラジルから遊びに来ているというマルケシュの3人だ。オイラは、今日は一日中街を歩き回っていたため、もう疲れていたので、一応挨拶だけして、部屋に戻ろうとしたのだが・・・マイペースなリジオにとっ捉まった。オイラの疲れなんておかまいなしで、「まぁ、とりあえず座れ」と。そして「まぁ、とりあえず飲め」と。

 リジオ、いいやつなんですよ。フレンドリーだし、水車好きだし。でも、ラテン気質丸出しで近づいてくる感じが、おいおい、ちょっと距離感が近すぎるぞ、と思っちゃうだけで。ま、覚悟を決めて、彼の距離感に飛び込んでしまえば、あとは盛り上がるだけ。ということで、リジオを中心にして盛り上がり、結局店の閉店時刻まで付き合うハメに・・・

 ちなみに、ブラジル人のマルケシュが、バイーアのサルバドール近くの小さな町に住んでいると聞き、ブラジル話で盛り上がりそうになったのだが・・・マシンガンのように喋るリジオが、水車講義を始めてしまい、その後話を全部持っていったので、ブラジル話を突っ込めなかったのがちょっと残念。まぁ、リジオの水車話が面白かったからいいとしよう。水車って意外と興味深い。