(English)
I left from Figueres. I entered to Pyrenees Mountains.
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いよいよ今日、フィゲレスを出発。結局3泊もお世話になっちゃったレオおじさんに見送られ出発・・・と、その前に、出発する際にはぜひもう一度寄ってくれと言われていた<ダリカテッセン>を再訪問して、出発のご挨拶。
さて、フィゲレスはもう、フランスとの国境近くの町でして。このまま北に走れば、おそらく今日中にはフランスに入れてしまう。で、もともとそのつもりでいたんですけど・・・ピレネー山脈がそびえるこの地。いやぁ、山を見ちゃうと、挑まないといけないって気になってきちゃいまして・・・これって、チャリダー魂ってやつなんですかね。
ということで、おとなしく北上はせず、ピレネーの山を越えながらフランスへ入ることにしたオイラ、進路を西に切り替え走り出す。
フィゲレスでは青空のいい天気だったのだが、ピレネーの山に入るにつれ、どんどん天気が悪くなってきた。ドンヨリとした雲が広がり、時折雨も降り始めた。あ~、久々の雨走りだ・・・ジャンベが濡れるとイヤだからビニールのカバーをかぶせたのは、ジャンベを買って以来初めてのことだから・・・うん?ケニアのナイロビ出発の時に雨走りをして以来、しばらく雨走り体験してなかったんじゃないか?
そんな雨山道を走っていたら、前方にトンネルが見えてきた。通常、トンネルは危険防止のため、自転車の侵入を禁止しているところが多い。ここも例外はなく、自転車進入禁止。しょうがないので、わき道の迂回路を通っていくことになったのだが・・・この迂回路がとんでもない山道を上らせる大変な道でして。う~ん、この道を走るのが大変だから、わざわざトンネルを掘ったんだろう・・・ああ、トンネルを通れればもっと楽に前に進めるのに・・・
とにかくひたすら上りが続く道を上っていく。相変わらず雨が時々降る曇天。そして、高度が上がる山道。次第に寒くなってきた。スペイン、アンダルシアからずっと暖かいっていうか、むしろ暑い気候だったので、全然寒さを感じることはなかったのだが、さすがに、山の中は寒い。もう、秋なんだなと、ここで初めて実感。
しかし・・・天気が悪いと、山を走ってても大変なだけで何も面白くない。これだったら、おとなしくフィゲレスから北上してピレネーの一番低いところから簡単にフランスに入っちゃえばよかったんじゃん・・・って早くも後悔。
と、そんなオイラを神様はかわいそうにおもってくれたのか・・・前方に雲の切れ間が見えてきた。切れ間の先にはまったく雲が無く、青空が覗いている。むむむ、なんだこの天気。山ではよくある天気なんですかね・・・そういえば、アンデスでもそれまで厚い雲に覆われていたのに、突然雲が切れてそこから先は青空が広がっていた・・・なんてことがあった。
ああ、やっぱり太陽がある中で走るのがいい。テンションの上がり具合がまったく違う。
ふう~、やっぱりピレネーを走ることにしてよかったよ、とようやく思えるようになりまして。そんなピレネーの山中で、今晩はブッシュキャンプ。
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