Preparation for restar
教訓:長旅旅行者は郵便局を上手に使うべし・・・そして荷物は軽く、ね

2012.10.16 / France(Bordeaux) 本日 自転車0km走行 : Total 40948km走行
天気:雨 ネット:1
朝飯→カレー 昼飯→ピザ 夕飯→ロックフォーチーズクリームのパスタ / 宿→ステファン宅

(English)
 I stayed in Bordeaux.



 さて、居心地のよさにすっかり甘えてしまい、滞在期間が延びちゃっているボルドーステファン宅。「いつまででも居たらいいよ」とは言ってくれるものの・・・あ~、シェンゲン協定なるメンドクサイものがなければ、ホントに、いつまででもお世話になっちゃうのにな~。う~ん、ひょっとして、シェンゲン協定は、こんなダラダラ旅人のケツを叩くために取り決められたものなのか?

 ということで、明後日には出発することに決めたオイラ。最終日の今日は出発準備に追われたのですよ。まず、これはやっておかねば、ということで、やったのが、バックアップデータの日本への郵送。北南米版の旅データは、全て、まとめて500Gのハードディスクにバックアップし、南アから送っていたので、今回の盗難で、本体が失われたものの、泣きをみることはなかった。そして、南アからのアフリカ版の旅データは、ちょうど編集でいじっていたということがあり、別の場所に保管していたために、今回の盗難で盗られることはなかった。まぁ、一歩間違っていれば・・・盗られていたかもしれなかったわけで。他のものは盗られても、まぁ、諦めはつく。もちろん、悔しいけどね。でも、データだけは、もし、バックアップをしていない状態で盗られてしまったら、立ち直れないくらいショックなことになってしまうだろう。それだけは避けたい。

 ということで、アフリカ版+ヨーロッパ前半戦のデータを昨日の晩から、500Gのハードディスクに、バックアップコピーをしていて、本日、それを、日本の実家へ郵送。航空便しかない、と言われたので、航空便で送ることにしたのだが・・・ハードディスク一個だけだったら6.5ユーロで送れちゃった。なんかねぇ、郵送ってめんどくさいイメージがあるんで、郵便局に足を向けるの、億劫になりがちなんだけど・・・実際はやってみると簡単なんですよ。ホント、いらないものは、日本に送っちゃえばよかったんだよなぁ・・・使わなくなった電話とか、お土産としてとっておいたキューバのゲバラ札とか南アのビックファイブ札とか。自転車に積んで走る必要のないものだったのに・・・ええ、ホント、郵便をうまく使うべきでした。教訓ですな。荷物が増えたら、いらなかったら捨て、いるけど必要なかったら送ってしまう。これ、少しでも盗難被害のショックを和らげるための、コツとして、今回学んだことですわ、ハイ。え?そんなの長期旅行者なら誰でもやっているって?ええ、そりゃその通りなんですけど、でもね、ついつい、それを怠けてしまうタイミングってあるんですよ、そして、盗難ってそういうタイミングに限って起こるもんなんですよ・・・

 さて、そんなバックアップの大切さは、盗難があろうがなかろうが、前々からオイラの中にあったことなんですが、盗難後にオイラの中で大きく変わったことがありまして。それは、<軽量チャリダーになろう>と決めたこと。それまで、オイラの中では、なんか、<荷物が重い>ことが、かっこいいことであるような錯覚があったのですよ。<重いけどがんばってるぜ>みたいな、よくわからない自己満足。

 でも、その重さが負担になることもあって。ピレネーの峠越えはチャリが重過ぎるため、めっちゃしんどかったし、タイヤへの負担も大きいから、走りに必要以上に神経を使わねばならないこととか。ま、なにより、ファニーバニーが大変。最近、あまりにも重いためか、変な異音を発するようになってきていたし・・・そんなこともあって、荷物は減らさなきゃなぁと思っていたタイミングではあったんです。でも、これまでの<重いのにがんばっているってかっこいいでしょ>って思っていたオイラであったら、減らす作業をしたとしても、ほんのちょっとしか減らせなかったと思うんです。

 それが、今回の盗難でカバン一個分強制的に減らされちゃいまして。たぶん、10kgくらい減っちゃったと思う。この強制的な仕打ちが、オイラの心をスリム化へ向けて大きく変える原動力になった。「どうせ、減ったのだから、こうなったら、一気に減らしてしまおう」と。

 本当に必要なものだけを厳選してパッキングした結果、オルトリーブバック4つ(フロント2つ、リア2つ)と、グレゴリーバック1つと、ナップザック1つの6つのバックでまとめきることができた。

 最後まで、ジャンベをどうするか、迷ったのだが、ステファンにあげることにした。音楽好きで西アフリカ好きのステファンなら、ジャンベを大切にしてくれるだろうって思って。たぶん、ステファン以外の人だったら、ジャンベを託すなんてことはできなかったと思う。

 そんな出発準備をしているオイラの横で、仕事から帰って来たステファンが、「最後の夕食は俺が作るから」と、得意のロックフォーチーズを使ったペンネパスタを作ってくれた。ペンネに絡めるソースが、まさに<フレンチソース>。ウマイ!!!なるほどぉ・・・こうやって作るのかぁと、ステファン宅で、だいぶ、フランス流チーズを使った料理方法を勉強させてもらったのだが・・・フランスチーズは一説によると400種類以上あるらしい・・・奥が深すぎるよ。