Mont St-Michel
フランスでココだけはこの目で

2012.10.18 / France(Rennes~Pontorson) 本日125km移動(自転車43km走行) : Total 40999km走行
天気:曇のち雨 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→宿の朝食 昼飯→菓子パン 夕飯→チーズ&ハム / 宿→Camping Haliotis(テント泊11.65ユーロ)

(English)
 I went to Mont St-Michel.



 昨日駅で情報収集したところ、9時20分にポントワソン行きの電車があるということなので、朝、まだ暗い中宿を出発。ん~、もう8時過ぎなのに、まだ暗い・・・ああ、ヨーロッパの秋は日が短いのを実感する今日この頃。

 さて、駅に到着し、二階にある切符売り場までは、エレベーターで上がろうと思っていたのだが、チャリをエスカレーターで上げている人がいたので、真似してエスカレーターで二階へ。荷物を軽くしたおかげで、これくらいのことは苦もなくできる。以前のヘビーチャリ状態だったら・・・無理だっただろうな。

 そして、難なくポントワソンに到着。ポントワソンにはユースホステルがあると聞いていたので、まずそこへ行って、チェックインして荷物を置いてから、モンサンミッシェルに行こうと思っていたのだが、ユースへ行ってみると、なんと開いていなかった。そうそう、ヨーロッパのユースホステルって、受付時間が朝と夕方だけとかで、昼間に行ってもチェックインできないってところが多くて、困ることがあるんですが・・・今はまだ朝だし、開いている時間のはず。う~ん、これは、どうやら、もう季節外れってことで、休業時期に突入してしまった様子・・・

 他に安そうな宿はなさそうだし、どうしたもんかと思っていたら、ちょうど隣に<キャンプサイト>の看板が見えた。ためしに行ってみると、そこは普通に営業中。天気が悪いから、なるべく屋根のあるところに泊まりたいところだったのだが・・・値段を聞いたら11.65ユーロと、まぁアリのお値段だし、なにより、宿探しで時間がとられちゃってモンサンミッシェルをじっくり見れなくなるのが、イヤだったので、もう、ここに泊まることに。

 で、サクッとテントを張って、荷物を置き、早速、チャリでモンサンミッシェルへ。ここポントワソンの町から8km離れたところにあるモンサンミッシェル。両脇に田んぼが広がる田舎道を走っていったら・・・遠くの方に、素敵なたたずまいの建物が見えてきた。「おお、ひょっとしてあれがモンサンミッシェルか!?」

 モン・サン・ミッシェル・・・フランスで一番見てみたい場所ではあったのですが、ボルドーでノンビリ滞在生活を送っていたら、だんだん観光気分が萎えてきて、<見たい>というテンションが正直落ちていたんですよ。なんていうか、滞在生活って、濃ゆくて、<その国のことを知った>って気分になっちゃうから、もう、別になんにも見なくていいやって気分になっちゃうんもんなんです。スペインのカルロス宅滞在後のバルセロナもそんな感じだったし(だから、最初行きたいと思っていたモンセラットもスルーしちゃった)。

 が、やっぱり、<行きたい>と思わせてくれたものって、パワーあるものでして。生で見ると、俄然、テンションがあげてくれちゃう。ま、とりあえず見に行こうって気分は吹っ飛び、猛烈に見たいという気持ちで心が一杯になり、自然とペダルをこぐスピードが上がる。

 「ふおお・・・かっこよすぎ・・・」

 橋を架けるための工事が進んでいて、周囲に作業中のブルドーザーがたくさんあったのがビミョーだったり、中に入るとお土産物屋がズラリと並んでいて、しかも日本語で案内が書かれていたりして興ざめだったり、名物のフワフワオムレツが思った以上に高くて食べなかったり、一人で物静かに浸りたいと思っても、多すぎる観光客がそれを許してくれなかったりと、う~ん、と思っちゃう部分もいくつかあったのですが、ノルマンディの海岸にポツンとたたずむ、その姿を見るだけでも、来た甲斐がある場所だった。