Tipical Germany
その国のことを知るには地元の人と一緒に行動するのが一番

2012.10.28 / Germany(Heidelberg~Ladenburg~Heidelberg) 本日 自転車20km走行 : Total 41142km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→ウィンナー 昼飯→パン 夕飯→茹で白ソーセージ&ほうれん草とポテト / 宿→Hostel Sudpfanne(ドミ部屋20ユーロ)

(English)
 I stayed in Heidelberg. Today I met with Christian again. We run around the town by bicycle.



 昨日ジェニーの故郷の町へ行ってきて、とんぼ返りで戻ってきたクリスチャンから、朝、連絡が入りまして。今日は一日つきあえるから、宿に自転車持って遊びに行くよ、一緒にサイクリングをしよう、と。ということで、今日は再びクリスチャンと再会。予告どおり、チャリを持ってやってきたクリスチャンと、ハイデルベルグの町をサイクリング。

 今日は久々の晴天で心地よい。

 まず、ネッカー川を渡って、ハイデルベルグ城とは反対側の高台に上って、町を一望。それにしても、いい風景だ。ちょうど紅葉の時期ということもあり、非常にロマンチック。うん、なんだかメルヘンなのですよ。そうそう、ドイツのガイドブックを見るとドイツ各地の紹介で、<古城街道>とか<ファンタスティック街道>とか<ロマンチック街道>とか書いてあり、なんで、そんなメルヘンチックな名称をつけちゃっているの?と、ドイツ訪問前は、疑問を持っていたのですが・・・ドイツに来て、なんとなく分かりました。ドイツって、なんとなくメルヘンな雰囲気が漂っているのですよ。う~ん、ここは、ぜひ女の子と二人で歩きたい。あ、いや、隣にクリスチャンがいるのに、そんなことを思っちゃ失礼ですな。とにかく、お堅いだけのイメージだったドイツなんですが・・・訪れてだいぶ、印象が変わりました、ハイ。

 その後、「面白いところがあるから案内するよ」と言って連れて行ってくれたのが、ハイデルベルグ大学の学生牢の跡地。学生牢?ええ、文字通り学生が入る牢屋なんですけど・・・どうやら、いぜん、ドイツの大学は治外法権だったみたいで、大学内で何が起きても警察は介入できなかったようなのですよ。ただ、無法者を放置するワケにはいかないから、大学が、自ら敷地内に牢をつくり、そこへ問題を起こした生徒を放り込んでいたと。ただ、この牢屋、意外と居心地がよかったらしく、学生の中にはワザと問題を起こして、自らの意思で牢屋に入るなんて輩も表れてしまったようで。そんな学生牢、滞在中は暇だったのか、自己顕示欲のためか、壁一面に、絵やら文字やらでメッセージが書き込まれている。

 学生牢はもう使われなくなっちゃったけど、ハイデルベルグは今でも学生の町。クリスチャンの話では、医学部がでかいらしい。そういえば、ドイツって治験で有名だったりするしなぁ、なんて思いながら、説明を聞くオイラ。

 その後、小腹が減ったでしょ、ということで、カフェで軽食をとることに。ここで、クリスチャンがジェニーに電話で連絡をとり、ジェニーも合流。クロワッサンとコーヒーを飲みながら、オイラの歳の話しになり・・・オイラが「40歳だよ(ホントは40オーバーなのだが、なんとなくサバ読みしたい気分のため、最近、歳を聞かれたら、40と答えている)」と、言うと、ジェニーに、めっちゃビックリされた。「え?20代後半かと思ってた。だって、ヨシ、シワがないじゃん」と。うむむ、シワで歳を判断されるのか。まぁ、オイラは日本人の中でも多分、若く見られるタイプ。ほら、自由に旅して、ストレスない生活をしているからさぁ・・・なんて、適当に若さの秘訣を語っていたら「いや、絶対東洋の神秘の肌ツルツルクリームとかあるはずだわ。隠してないで、私に教えて」とジェニー(笑)。

 さて、喫茶店でしばらくそんな話で、談笑した後、身重のジェニーと別れて、オイラとクリスチャンは、再びサイクリング。隣町のラーデンバーグまでのサイクリングロードが心地いいから、そこを走ろう、と、ラーデンバーグまでサイクリング。ちなみに、ラーデンバーグという街には、カール・ベンツ博士の自動車博物館があるらしい。うむむ、ベンツってこの辺から生まれたのか。

 ラーデンバーグまでのサイクリングロードは、周囲が畑に囲まれ、確かに気持ちよかった。それにしても、ホント、ヨーロッパって、町を一歩出たら、畑だらけ。これだけ畑があったら、作物の自給率もそりゃ高いですわ、と納得する風景が広がっているのだ。近代化という波に飲まれて、農作物つくりをないがしろにしてきた日本とは対極の風景がココにはある。帰り道に、そんな農家に寄って、直販の果物を買って帰る。

 そして、夜飯は、また、家でごちそうするよ、というクリスチャン。何が食べたい?と聞かれたので、「白ソーセージが食べたい」と答えたオイラ。ドイツに入って、ソーセージを食べまくっているオイラですが、噂に聞く<白ソーセージ>だけは、まだ食していなくて。「う~ん、白ソーセージか・・・あいにくうちの冷蔵庫には入っていないな。今日は日曜日だからスーパーも開いてないし」というクリスチャン。ええ、そう言うだろうとは、思ってました。なので、オイラは昨日のうちに、スーパーでパックに入った白ソーセージを買っておいたのですよ。ふふふ・・・食に対しては抜け目のないオイラ。

 ということで、オイラは一旦宿に戻り、買っておいた白ソーセージとマスタードを持参して、再びクリスチャン宅へ。で、その間に、ジェニーが夕食の準備をしていてくれて。いやはや、身重なのに、いろいろすまんです、ジェニー。後はオイラとクリスチャンでやりますから、まかして、と言ったのですが、実は、クリスチャンも、白ソーセージの調理の仕方が分からない。そもそも、白ソーセージを一度しか食べたことがないらしい。うむむ、実は白ソーセージってミュンヘンあたりでしかメジャーじゃないのですかいな?

 「だいたい調理方法のイメージはもっているけど、一応確認」ということで、YouTubeで白ソーセージのゆで方とか食べ方を見た後、調理開始。ちなみに、調理方法は、火を止めた後の沸かしたお湯に、白ソーセージを入れ、10分ほど待つ、ただ、これだけ。

 で、茹で上がった白ソーセージをお皿に取り、ナイフで皮の部分に切れ目を入れ、皮をうまく剥いだ後、マスタードをつけて食べる。ここで、オイラが持ってきたマスタードが登場するのだが、取り出したマスタードを見てクリスチャンが「ヨシ、このマスタードは違う。白ソーセージは、ハニーマスタードじゃないとダメらしい」と。うむむ、オイラの買ってきたマスタードは辛子マスタード・・・さすがのオイラも、そこまでは気が回らなかった。う~ん、甘いハニーマスタードが本流なのかぁ・・・辛子マスタードだと、味が全然変わっちゃうなぁ・・・と思うも、まぁ、スーパーも開いてないので、今更手に入らない。今日のところは邪流になっちゃうけど、辛子マスタードで白ソーセージをいただくことに。

 で、白ソーセージにはプリッツェルということで、クリスチャンが気を利かせて、パン屋に寄って、プリッツェルを買ってきてくれていた。ドイツビールも用意してくれ、マスタード以外は完璧な状態で、白ソーセージをいただくことに。

 皮はナイフで切り込みを入れると、思っていた以上に簡単にぺロッと剥けた。で、中身をナイフで切って、マスタードをつけてパクリ。うむ・・・ま、普通のソーセージでした。中に香草系のハーブがまぜてあり、他のソーセージとは一味違う風味があるのですが、期待がでかかった分、ちょっと肩透かし。いや、普通に美味しかったんですけどね。ハニーマスタードで食べたら、また違った味わいがするのかな・・・

 で、さすがに、夕食、ソーセージだけでは足りないでしょ、ということで、ジェニーがちゃんと、メインディッシュを用意してくれてまして。ドイツ風ほうれん草と、ふかしジャガイモと、目玉焼き、という典型的なドイツ家庭料理。いやぁ、昨日の朝飯のゆで卵もそうだったのだが・・・ジェニーはタマゴ料理の達人ですわ。茹で加減や焼き加減が抜群。半熟と固ゆでのちょうど中間という奇跡のタイミングのタマゴ料理を出してくれる。そして、またふかしジャガイモがメッチャ美味くて。このジャガイモは、どうやら、クリスチャンの実家で作っているものらしい。

 いやぁ、ごちそうさまでした。大満足です、ハイ。

 そして、今日は、ザッツ・ドイツなモノをいろいろ体験させてもらちゃって。旅人で一人でフラフラ散策するだけなら、こんなにドイツを味わえないよ。やっぱり、当たり前だが、地元の人と一緒に行動するのが一番、その国を知るってことに繋がる。う~ん、スペイン、フランス、ドイツと、旅で知り合った友人宅を渡り歩かせてもらって・・・改めて思うのだが、こういう突撃、現地のお宅訪問的な旅スタイルが、一番楽しいかも。オイラって、やっぱり、走ってなんぼな生粋チャリダーではなくて、走ることを楽しみつつも<世界各地、それぞれの地での生活風景>を知ることに重点を置く、どちらかというと<じっくり滞在型>な、旅チャリダーなのかもしらない、と改めて思ったりして。いや、ま、こういうのはバランスなんだろうな。大自然の中をひたすら激走のも、楽しいし。そういうのもあって、たまに、お宅訪問があるから、それぞれが楽しめるんでしょう。そして、このバランスがうまくいっているから、いまだに、旅に飽きることなく、新鮮な感覚で、いろんなものに向かっていけるんだろうな、きっと。

 さて、明日の朝、クリスチャンは朝5時にフランスに出張してしまうとのことで、飯を食べた後、オイラは早めに、宿に戻るつもりでいたのだが・・・これまた、クリスチャンが気を利かせて用意してくれたグルーワイン(ドイツ風ホットワイン:ワインにスパイスや砂糖を入れ温めて飲む飲み物。クリスマスシーズンによく飲まれるらしい)を飲みながら、つのる話はいつまでも終わらず。結局帰ったのは23時過ぎ。

 クリスチャン、ジェニー、ありがと~。特にジェニーには・・・身重で大変な中、訪問しちゃって・・・でもホント会えてよかった。予定日は来年早々とのこと。元気でいい子を産んでね!!!