Too much expensive
悩んで突入、スイス

2012.11.1 / Germany→Switzerland(Baden-Baden~Interlaken) 本日 自転車19km走行 : Total 41257km走行
天気:曇 ネット:1 自転車折りたたみ:1 シェンゲン63日目
朝飯→宿の朝食 昼飯→パン 夕飯→ハンバーガー / 宿→Happy Inn(ドミ部屋22スイスフラン)

(English)
 I entered to Switzerland today.



 ユキさんからもらった薬が効いて、朝起きたら、風邪はどこかへいってしまったようで、体は軽い。ただ、強引に治した感があるので、若干喉のイガイガが取れないのが少々気になるが。

 しかし、もう11月に突入してしまった。今月末にはシェンゲン圏外へと出ねばならないため、そうそうノンビリもしていられない。できれば、まだ温泉で保養(目の保養)をしていたいところなのだが、ここは、気合を入れなおして、走り始めることに。

 さて、バーデンバーデンより先は、ドイツで特別に見ておきたい場所はない。いや、この辺黒い森と呼ばれる地域で、なかなか風光明媚な場所らしく、時間があるのなら、じっくりチャリで走っていきたい道ではあるのだが・・・ここは、時間がないという理由で、ワープすることに。ちなみに、次の目標地はもう、スイスとなる。バーデンバーデンからちょっと走るとビュールという町があり、そこからスイスのバーゼル行きの電車が出ているようだ。

 ただ、ここに来て、ちょっと悩みもあった。スイスは物価がめっちゃ高いようなのだ。しかも、11月に入っちゃうと、もうオフシーズンになってしまい、走りたい峠とかも、もう、走れなくなっている可能性が高い。クリスチャンから「スイスは行かないで、ドイツからオーストリアに入っちゃえば、出費が抑えられるよ」とアドバイスをもらってまして。それを聞いて、わざわざ金がかかるところに行くのに、やりたいことが出来ないとなるのは、もったいないのではないか、と、思っていて。

 一方で、実はわざわざこの時期にアルプスに挑むというのも、思惑があってのことだったりしまして。パタゴニアで雪山にハマッたオイラとしては、やっぱり、アルプスの山々はガッツリ雪をかぶっている姿が見たいと思ってまして。

 と、一応悩んだ挙句、結局、やっぱり、スイスに突入することに。ここでも、行かなくて後悔するよりは、行って後悔したほうがマシだという判断で。ええ、結局、行くか行かないかで迷った時には、行くんです、ハイ。

 ピュールの駅へ到着し、電車の切符を購入・・・と、窓口に行ったのだが、係員はおらず、窓口が閉まっていた。切符はどうやって買ったらいいのかとキョロキョロしていたら、自販機を発見。うむむ、これで買えってか・・・自販機ってよくわからないんだよなぁ、と思いつつ、ここはしょうがないので、自販機でなんとか切符購入。

 で、やってきた電車に乗り込むオイラ。自転車マークの書いてある車両に乗り込んだところ・・・めっちゃサイクリストが自転車を持ち込んで乗っていた。これまで、いろいろ電車にチャリを乗っけて移動してきたけど、一つの車両に多い時でオイラのファニーバニーを入れて3台だった。それなのに、この車両には、すでに6台の自転車が乗っていた。そこへ、オイラと、もう一台地元のサイクリストが乗り込んで、計8台。ふおお、ドイツが一番、電車+チャリ利用率が高いのかいな?皆さん、3駅か4駅くらいで降りていく。ただ、代わりにまた新しいサイクリストが乗り込んでくるので、つねに、チャリ車両は、自転車でいっぱい。折りたたみチャリも大人気で、軽やかに自転車をたたんで、邪魔にならないところにチャリを置いて、座席に座る人たちがたくさんいた。うんうん、折りたたみチャリって、本来こういう使い方をするんだよね。荷物をたくさん装着して、折りたためなくして使うもんじゃないです、ハイ。

 さて、フライブルグってところで、一度乗り換えしなくちゃいけなかったのだが、ドイツの電車は、ホームと、車両の入り口がフラットになっていて、自転車の乗り入れが非常に楽。乗り換えも、スムーズにできた。う~ん、フランスは電車でのチャリ移動ちょっと大変だったのだが、ドイツの電車は優等生だな。しかし、ドイツ、ちょっと電車代が高いのが残念。食費とか宿代は割りと低めなので、いい感じと思っていたのだが、電車代だけが、なぜかちと高め。

 電車は順調に進み、ドイツからスイスに突入し、バーセルに到着。ここから、スイス電車に乗らねばならない。スイスでは、インターラーケンってところと、ツェルマットってところに行きたいだけだったので、バーセルは素通りして、このままインターラーケンまで行くことに。で、切符を買いに窓口へ行ったところ・・・提示された電車代にビックリ。バーセルからインターラーケンまで、2時間ほど乗るだけなのに、64スイスフランって・・・ざっくり計算して、6000円強なワケですよ。いや、半日くらい乗る大移動ならこの値段でもわかるんですけど、たった2時間乗る距離でこの値段って・・・うう(涙)やっぱり、噂どおりお金がかかるんだな、スイス・・・

 もう、スイスに入ってしまったのだから、進むしかない。とにかくお金を払って、切符を購入。と、ここで、「自転車もでしょ。だったら、自転車持込分、10スイスフラン追加ね」ときた。ええ~、他の国では自転車持込代金なんて払わないで乗せてくれたのに・・・スイスって国は、どうしてこんなに金を取るんだ?

 早くも、スイスに来てしまったことを後悔しながら、電車に乗り込む。で、やってきた電車は、自転車持込OKの車両だったのは確かだが、プラットフォームから階段で3段くらい上らせるタイプの電車になっており・・・入れ込むのに一苦労。ああ、高い金払って、しかも自転車に別料金まで払っているのに、これか。クリスチャンが、「スイスは避けろ」と言っていた意味がよく分かったよ。

 まぁ、乗ってしまえば、あとは席に座っているだけ。景色が流れ行く車窓を眺めていたら、インターラーケンが近づくにつれ、素晴らしい景色へと移り変わっていくではないですか。

 おおお・・・

 思わず、カメラを取り出して、シャッターきりまくり。ふおお、こんな風景が待っているのねん。お金がかかるんで、文句言いっぱなしだったけど、やっぱりここは、スイス。期待を裏切らない風景を見せてくれるじゃないですか。

 で、この絶景のど真ん中で、電車が停まった。ここが、インターラーケン。スイス・アルプスのハイライトであるベルナー・オーバーラントの中央に位置するゲートタウンだ。

 とりあえず、今日はもう、日が暮れてきちゃったので、インターラーケンで、宿を探す。宿も高いんだろうなぁ・・・と覚悟していたのだが、最初にアタックしたレストラン兼ホステルの宿が、思っていたより全然安い値段で泊めてくれるとのことが判明したので、ここに即決。ふ~、スイス、高いのは移動費だけか。滞在費はそんなにかからずにすむのかもね、と気がほぐれたのは、一瞬だけだった。宿にチェックインした後、食材を買出しに、近くのスーパーに行ってビックリ。同じものなのに、値段がドイツの倍くらいするじゃんか・・・