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ヴェネチア観光・・・より居候宅での夕食卓で感じた旅情

2012.11.12 / Italy(Padova~Venezia~Padova) 本日 自転車0km走行 : Total 41873km走行
天気:曇時々雨 自転車折りたたみ:1 シェンゲン74日目
朝飯→サンドイッチ 昼飯→いろいろつまみ食い 夕飯→ニョッキ、ラディキオのサラダ、焼き魚(トゥロッタ) / 宿→ジョバンニおじさんとドナッテラおばさん宅

(English)
 I went to Venezia.



 パドヴァのすぐ近くにあの<水の都ヴェネチア>がある。電車に乗ってしまえば40分で到着できる。ということで、今日は、ヴェネチアへ、電車で行ってくることに。

 朝早く家を出て、パドヴァの駅へ行き、切符を購入。片道3.5ユーロ。う~ん、安い。

 で、電車に乗ったらあっという間に到着したヴェネチア。ヴェネチアは実は島。リベルタ橋という橋の上を通ってやってきた電車の終着駅である<サンタ・ルチア>駅は、アドリア海に浮かぶ島の上。駅を出ると、目の前はもう、大運河。ウォータータウンです。

 今年は悪天候が多いためか、ヴェネチアを毎年悩ませるアクア・アルタという高潮が多発しているらしい。今日も、到着したら、町が水に浸かっていた。駅前に並ぶお店では、店員さんが水をかき出す作業で大忙し。

 で、ヴェネチア・・・とにかく観光客だらけ。特に、<世界一美しい広場>とガイドブックに書かれているヴェネチアの中心部であるサンマルコ広場は、とにかく、人で溢れていた。そんな、ヴェネチアをブラブラしたけど、天気が悪いからなのか、イマイチテンションがあがらず。なんだろうねぇ・・・ヴェネチア、ちょっと期待しすぎちゃってたかな。あ、でも、ヴェネチア名物の仮面は、なかなか興味深かった。今はカーニバルの時期じゃないから、お店で売っているだけで、だれもかぶっていないんだけど、カーニバルの時期になったら、この仮面をかぶったひとたちが、街中に溢れるらしい。う~ん、そのヴェネチアは面白そうだ。ヴェネチアはカーニバルの時に、また、来てみたいな。

 雨が降ってきちゃったので、15時頃には、ヴェネチア探索は切り上げ、パドヴァへ。で、家に戻ったら、今日は二人の新たな訪問者が来ていた。マテオさんのもう一人の従兄弟(名前聞き忘れた)と、マテオさんの友人のリカルドさん。マテオさんから、オイラの旅のことを聞き、キミに会って話が聞きたかったと言って握手を求めてくるお二人。そして、早速、質問の雨嵐。そんなお二人を交えて、ディナータイム。

 今日のプリモ・ピアットは、ニョッキ。ニョッキって、名前だけは知っていたけど、ちゃんと食べたことはなかったんですよ。そんなニョッキを本場イタリアで初体験。このニョッキが・・・たまらんほど美味しかった。おばちゃんの作ったバジルソースとの相性が抜群で、これは、この旅で食べたうまい飯ベスト10の上位にランキングする味。いやぁ、それにしても、ニョッキってパスタの一種だと思っていたんだけど、これ、パスタっていうより、別の食べ物。どちらかというと、モチみたいなもんなんですな。小麦粉にジャガイモを混ぜて作るものらしい。あ~、これは、おばちゃんが作っているのを隣で見ていたかったなぁ。これは、ぜひとも、自分で作れるようになりたい料理だ。

 そして、セコンド・ピアットが、トゥロッタという魚を焼いたものと、ラディキオのサラダ。これがまた、美味しくて。家庭料理って、見た目は地味だから、写真で撮っても美味しさがビミョウに伝わりづらいのですが・・・いや、マジで、格別なお味。

 さてさて・・・ここで、オイラから重大発表をすることに。明日、パドヴァを出発することにしました、と。いやぁ、ホント、暖かいこの家には、いつまでも居たいってのが本音なんですが・・・オイラは旅人。次へ進まねばならぬのですよ。で、この先のプランを考えていたら、もう、そんなに余裕がないということが判明しまして。

 ということで、飯を食べ終わったら、「次はどこへ行くんだ?シチリア?シチリアなら、ここへ行っておけ」「シチリアなら、知り合いがいるから、ぜひそこによりなさい。はい、これ、その人のメールアドレス」と、いろいろおじちゃんおばちゃんから、情報をいただきまして。

 ホント、何から何まで、おじちゃんおばちゃんにはお世話になりっぱなし。ああ、ヴェネチアを散策している時より、ここで、こんな風に、皆さんとわいわいやっている方が、よっぽど旅情を感じる・・・

 映画<旅情>はヴェネチアが舞台だったけど・・・オイラの旅情は、ヴェネチアではなく、パドヴァのおじちゃんおばちゃんの家でした・・・あ、いや、キャサリン・ヘップバーン演じるジェーンのように淡い恋心を抱くような出会いは残念ながら、なかったんですけど、ハイ。

 そして、「明日は何時に出るの?11時の電車?だったら、また明日の朝会えるわね。朝9時に来るから、出発の準備を整えて待ってなさいよ」と言いながら、おじちゃんおばちゃんが帰った後、マテオさんが二階の家に招いてくれまして。そこで、彼女のお父さんが作ったというスピリッツをふるまってくれた。アルコール度数がめっちゃ高いこのスピリッツ、ミニグラス一杯だけで、もうクラクラになる。ちょっぴり酔っ払いながら、マテオさんが「いつの日か、ヨシみたいな旅をしてみたいよ。キミは僕の夢だ」と、ポツリ。