This is "True" Pizza
ナポリのピザが美味すぎる件

2012.11.20 / Italy(~Napoli) 本日 自転車1km走行 : Total 42185km走行
天気:雨のち曇 ネット:1 シェンゲン82日目
朝飯→宿の朝食 昼飯→ピザ 夕飯→ニョッキ / 宿→Hostel of the Sun(ドミ18ユーロ)

(English)
 I arrived at Napoli.



 朝7時、フェリーは予定どおり、ナポリに到着。ナポリでは数泊しようと思ってたので、まずは宿探し。しかし、こんな朝早くからチェックインさせてくれる宿なんてあるだろうか・・・と心配しながら、ロンプラに書いてあったホステルへ。

 ビルの7階にあるというそのホステル。階段を上って受付まで行くのが大変。とりあえず、まず、泊まれるかどうかを確認しなきゃ、と、自転車と荷物が心配ながらも、グランドフロアにチャリと荷物を置きっぱなしで、階段を駆け上る。

 息を切らせながら、7階まで辿り着き、ドアのベルを鳴らすと、妙にテンションの高い受付のオネエサンが出てきた。「今からでもOKよ。荷物は下なんでしょ。エレベーターが使えるから、それで運び入れるといいわ」

 ということで、エレベーターを使ってチャリと荷物を運びいれ、朝早くから、宿にチェックインすることができた。さすがに、部屋のベッドに入れるのは10時からということなので、それまで、くつろぎスペースでフリーWifiにつなげてネットでもやりながら待つことに。と、ここで、オネエサンが「朝食、今日の朝から食べちゃっていいわよ」と。本当ですか!?通常、朝食つきの宿についてくる朝食は、<泊まった次の日の朝の朝食>が普通。チェックインした日の朝食をいただくのは、異例。

 まぁ、ここはお言葉に甘えて、宿の朝食をいただくことに。ちなみに、ここ、テーブルに、あの<業務用5kgのヌテラ>がドーンと置いてあり、この5kgヌテラをご自由にお使いください、というヌテラ好きの夢を実現してくれているセンスある宿。

 と、まぁ、これだけでもこの宿がいい宿だということ分かる素敵な宿に泊まることが出来たナポリ。ここでは、まずやっておかねばならないことがありまして。それは、皆さん、お気づきだと思いますが、自転車の左ペダルの修理。直す間もなくフェリーに乗ってきたので、相変わらず壊れたままの左ペダルを直さなきゃならないのです。

 ということで、受付のオネエサンに、近くの自転車ショップの場所を聞き、なにより先に、自転車屋へ。

 で、訪れたナポリバイク、という自転車屋。ここで、修理をお願いしたところ・・・「これは、クランクを取り替えなきゃいけないが、新品のクランクの在庫がない。取り寄せようにも3日くらいかかる」と、言われまして。明後日には出発するんで、それまでになんとかなりませんか、とお願いすると、ナポリにある知り合いの自転車屋にも電話してかけあってくれたのですが・・・どこもにもクランクがないらしい。え~、ここ自転車大国イタリアでしょ、そんなことってあるの~、と思ったものの、ないものはない。どうしよう、と考え込むオイラの顔を見た店のご主人が、奥からダンボールをひっぱりだしてきまして。その中には、おそらく中古品と思われるパーツがいろいろ入っていた。で、その中に、一つ、クランクを発見。が、そのクランク、オイラが今取り付けているクランクより長さが5mmだけ短いモノのようでして。

 「これしか、代用品はないんだけど・・・どうする?取り付ける?もちろん、中古部品なんで、サービスでやってあげるよ。う~ん、自転車屋としてはオススメしないんだけどね。5mmとはいえ、長さが違うクランクで走るっていうのは、いびつだから。でも、とりあえず付け替えると、走れるようにはなるから。それまでは、これで、我慢するとして、クランクがある自転車屋を見つけたら、すぐに付け替えてもらえばいい」とのこと。

 ということで、とりあえず、付け替えてもらうことに。<いびつ>になると言われたから、どれくらい変わっちゃうのかと思いきや・・・付け替えてもらったクランクで走ってみたところ、そんなに気になるものでもない。言われてみれば、左がちょっと短いような気がするかもっていう程度。

 ということで、ま、せっかく取り替えてもらったことだし、この状態で、走れるところまで走ってみることにしよう。

 タダでやってもらって、コーヒーまで奢ってもらっちゃって、ありがとうございました、ナポリバイクの店長さん。

 さて、とりあえずではあるのですが、自転車も直って安心したオイラは、早速、食べ歩きをすることに。ナポリと言えば、ピザ。なんたって、ピザの発祥地ですから。ということで、まずは、ピザを食べたかったのですが・・・宿のオネエサンに教えてもらったピザの美味しい店は、ここからちょっと離れている。ということで、まず、小腹が空いたのを満たすため、近くにあった、カフェ・レストランで、パンを食べることに。で、この店に、どでかいモッツァレラチーズがまるまる二つ挟んであるパンを発見。おおお、こんな贅沢にモッツァレラを食べるなんて、さすが、ナポリ、ということで、これを買って食べてみたんですが・・・

 これが、たまらん美味しさでして・・・

 これだけのボリュームのモッツァレラを一度に口に含むことが、これだけ幸せなことだったとは・・・しかも、生ハムとの相性が抜群で、口の中で、ハーモニー。

 モッツァレラチーズなどのフレッシュチーズは、出来立てが一番美味しいらしい。で、イタリアのモッツァレラチーズは、90%がナポリのあるカンパニア州で作られている。だから、この出来立てのモッツァレラが運ばれてくるナポリで、美味しいモッツァレラチーズを安く食べることができるってワケ。

 このモッツァレラまるごと二個挟みサンド、ぜひ、ナポリに来たら、食べてみてくだせい。超絶オススメです。こんな贅沢、ナポリでしかできません。

 で、ナポリの街を見ながら、美味しいピザの店の方に向かっていたら、途中で<BaBa>と書かれたお菓子が置いてある店を発見。おお、これは、たえかさんが、ブログで、ナポリでぜひ、とオススメしてくれていたお菓子じゃないですか。これは、食べておかねば、と、早速一つオーダー。この<BaBa>は、オーダーすると、ショーケースから取り出したケーキに、シロップをたっぷりかけて出してくれる。で、このシロップがポイントでして。ただの甘いシロップじゃないんですよ。ラム酒ベースのシロップなんです。ほんのりお酒の風味がする大人のお菓子で・・・確かに美味い。そして、シロップはたっぷりとかけてもらったほうが美味い。これが1ユーロで食べれるんだから、いやぁ、南イタリア、いいですわ。

 さて、そんな寄り道をしながら、ナポリの下町、スパッカ・ナポリに突入し、ようやく辿り着いた、お目当てのピザ屋。地球の歩き方にも載っている<ディ・マッテオ>というピッツェリア。

 ここでは、トマトソースを塗ったピザ生地に、モッツァレラチーズとルッコラ?バジル?を乗せただけというシンプルなマルガリータピザが、1ユーロで売っていた。これが、激ウマ。このピザは、これまで食べたどこのピザとも違う。これをピザというのなら、他で食べたものは、ピザなんかじゃない。

 ふおお・・・これが、本場のピザの味ってやつなのか・・・

 きっとナポリの人たちは、ナポリ以外で食べるピザは、ピザなんかじゃないって思っているに違いない。それは、日本人が海外で食べる寿司なんて、寿司じゃないと思う感覚と同じように。それくらい、<違う>食べ物だったのですよ。

 ピザって、もともと好きだったけど、まぁ、なんていうか、餃子やカレーほど、執着する食べ物ではなかった。が、ここのピザを食べたら、<ピザ>というものが、オイラの中で、変わってきまして。これをピザと呼ぶのなら、このピザは、オイラ流に極めてみたい、って思いが強く沸き起こってきたんですよ。

 ということで、<カレーと餃子は世界一>に、ひょっとしたらピザが加わるようになるかもしれませぬ。

 ・・・と思うくらいの衝撃の味だった。

 あ~、でも、このピザの味は、出来立てほやほやのフレッシュなモッツァレラチーズがあるからこそ出せるんだろうな。ああ、このミルク感・・・モッツァレラチーズの産地であり、冷凍処理なんてされていない、一番美味しい状態のモッツァレラが手に入るナポリだから出せる味なんだろう。そう、だから、イタリアでも、ナポリ以外ではこの味のピザは食べれない。

 ナポリのピザの美味しさは尋常ではない。

 ちなみに、揚げピッツァという、ピザを揚げたものも、名物らしいのだが、コレはオイラ的にはちとビミョウだった。美味しいのは美味しかったけど、絶品マルガリータピザの後に食べるべきじゃなかった。先に食べたものがあまりにも美味しかったので、その後食べたものは、何を食べても、あの味にはおよばない。

 大事なことなので、繰り返し言っておこう。

 ナポリのピザの美味しさは尋常ではない。