Romans did not want their Empire to decline
大きいことはいいことだ

2012.11.24 / Italy&Vatican(Roma) 本日 自転車7km走行 : Total 42196km走行
天気:晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1 シェンゲン86日目
朝飯→なし 昼飯→ピザ 夕飯→ケバブ / 宿→Alessandro Plalace(ドミ18.50ユーロ)

(English)
 I walked at Roma city.



 さて、一晩グッスリ寝て、弾丸旅の疲れがなんとか取れた。ということで、今日は、早速ローマ散策・・・と言いたいところですが、実は、ローマでそんなに見たいものはない。ポンペイ遺跡の時に書いたけど、オイラの心が、ローマ・ギリシャ建築とか遺跡に、全然反応してくれないんですよ。なので、ここ、ローマにたくさんあるという遺跡的なものは、わざわざ見に行くこともないかなぁ、って思って。

 じゃぁ、なんでローマに来たかというと・・・ローマの東にある<ヴァチカン市国>という国が気になってまして。世界最小国家ヴァチカン。広さは東京ディズニーランドほど、という小さな領土で、国として成立しているこの国に、とても興味があったのですよ。

 で、そんなヴァチカンまで、宿から歩いていくルートを考えていたら・・・そのルート上に、ほぼローマの見所が点在しているということが判明。ということで、ローマには興味がない、と言いながらも、一応、ローマの見所を見ながら、ヴァチカンへ向かうことに。

 まずは、腹ごしらえしてから、と、遅めの朝食兼早めの昼食ということで、カフェ・レストランに入って食べてみたマルガリータピザ。が・・・う~ん、やっぱり、ナポリのピザを食べた後だと、ナポリ以外のピザは、別の食べ物に感じちゃうようになっていた。同じピザとして、ナポリのマルガリータを期待して、これを出されるとイラッとくるけど、別に不味いワケじゃない。まぁ、普通に美味しくはあるので・・・これはこれで、別の食べ物と思って食べればいいか。

 なんてことを思いながら、とりあえず、お腹を満たして、まず向かったのは、コロッセオ。一昨日、ユミコさんとシズカさんから、「ローマに興味がないとしても、コロッセオには行ったほうがいい」というアドバイスをもらってまして。

 このコロッセオが・・・凄かった。

 興味がないと言い続けているローマ・ギリシャ建築ですが、なぜか、円形競技場だけには、惹かれていたんですよ。で、ローマのコロッセオは、その円形競技場の親玉みたいな存在でして。とにかくデカイ。当時の収容人数は5万人以上を誇っていたという。東京ドームの収容人数で、4万6千人強ってんですから、このコロッセオがどんだけデカイってことか。

 デカイことはいいことだ。

 昔の偉い人たちが、自分の権威を象徴するために、とにかくデカイものを作らせたのは、<デカイ>ということは、それだけで、見る人を圧倒するパワーを秘めているから。

 「コロッセオが滅びる時、ローマも滅び、その時世界も滅びる」とまで言われたコロッセオ。実際見てみると、この言葉はそんなに大げさでもないと実感できる。

 ちなみに、オイラはここで、映画<グラディエーター>を思い出し、胸熱。

 うん、コロッセオはよかった。そして、コロッセオからヴェネチア広場へと歩いている道の脇に見えた遺跡に対して、それまで、ローマ・ギリシャ遺跡には、ピクリとも反応しなかったオイラの遺跡レーダーが、いきなり反応を始めた。ふおお・・・いいじゃないか、ここ。このあたりローマ時代に市民の生活の中心であったようで、ここ<フォロ・ロマーノ>として、当時のローマを遺跡として残している場所らしい。

 う~ん、<ポンペイ遺跡>では全然テンションあがらなかったのに、同じような遺跡である<フォロ・ロマーノ>では、なんだかめっちゃテンションがあがっているとは・・・やっぱり、来てみないと、心が何に反応するかは分からないもんだな。

 ローマ、なかなか面白いじゃないか、と、ローマに対する期待値がちょっと上がってきた。と、ハードルを上げちゃったのがいけなかったのか、次に行った<トレビの泉>はイマイチ。

 まぁ、と、気をとりなおして、いざ、ヴァチカンへ。

 ヴァチカンは・・・もっと、独自の<国>としての特徴をもって存在しているのかと思っていたのだが・・・ローマの延長みたいなところだったので、ちょっとガッカリ。サン・ピエトロ大聖堂も、なんか普通だったし・・・期待しすぎちゃったかぁ。キリスト教徒で、カトリックだったら、大本山として、ありがたみを感じるところなんだろうけど・・・あいにく、オイラはキリスト教徒ではないので・・・そのありがたみも感じることができず・・・

 そんなヴァチカンの帰りに、映画<ローマの休日>で有名になった真実の口を見に行く。ここも・・・まぁ、期待していくようなところではなかった。

 まぁね、ローマはこんなもんでしょう。オイラとしては、コロッセオで激感動できたので、大満足。

 最後にもう一度、<コロッセオ>と<フォロ・ロマーノ>を見に行って、気持ちを満喫状態にして、ローマ散策終了。

 で、宿に戻ると、ドミ部屋に、一人の旅人がやってきていた。挨拶を交わし、オイラが日本人だということが分かった途端に、急接近してきた彼、ロナックくんというなのネパール人だった。ネパール人に親日家が多いとは聞いていたけど、実際ホントなんだぁ、とビックリするくらい、親しくしてきた。

 「いろいろ話がしたいから、一緒にビールを飲みに行こう」と誘われ、宿併設のバーで、イタリアンビール・ペローニのドラフトを奢ってもらう。オイラの4年間の自転車旅に興味をもっちゃったロナックくん、「なんか面白い旅の話をして」と、無茶振り。もうちょっと「一番感動した場所はどこだった?」とか、「危ない目に遭わなかった?」とか具体的に聞いてくれないかな?「なんか面白い話」とか言われちゃうと、何を話せばいいか困っちゃう・・・と、言いながらも、旅の<面白い話(?)>をするオイラ。で、いくつかのエピソードを話し終わった後、今度は、ロナックくんの話を聞くことにした。ロナックくんのお父さんが、ヤマハのバイクのネパール工場のお偉いさんらしく、そんな環境で育ったロナックくんは、日本人と接することが多かったとのことで、自然と日本に興味が向いたという。

 そんなロナックくんに、「工場に来ていたカワサキさんという日本人は、趣味でバイクを80台も持っているっていうんでビックリしたよ。ヨシは、自転車で4年も旅しているっていうし・・・日本人って変わった人たちばかりだよね。面白いよ」なんて言われちゃいまして。うむむ、それはちょっと違うぞ。オイラにしろ、そのカワサキさんっていう人にしろ・・・典型的な日本人からは、相当ずれてマス。