(English)
I entered Croatia. I arrived at Dubrovnik.
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ブドヴァの宿が居心地よかったので、もうちょっと長居したかったのだが・・・天気予報によると、今日は雨が降らず、しかも午後になったら晴れてくるとのこと。この時期、雨や雪が降らない日のほうが珍しいので、走れる日には走っておかないと、ということで、後ろ髪を引かれながらも、ブドヴァを出発。
しばらく海岸沿いの心地よい道を走る。この辺、入り組んだ海岸になっているのだが、ブドヴァの町を出たあたりは、そんなにウネウネした道ではない。が、この先にあるコトルという町周辺は、地図上では、かなり道が複雑になっていた。いや複雑というより、メンドクサイ道になっていたのだ。直線距離でつっきれば大した距離でもないのだが、湾に橋がかかっていないため、入り江沿いに走らないと向こう岸に辿り着かない、という、大きく迂回コースになっている。
ああ、なんとかショートカットする手はないのか・・・と思いながら走っていたら・・・目の前の看板に＜Ferry＞の文字が書かれているのを発見。これは、ひょっとして、フェリーで湾を渡れちゃうのかな？と期待が膨らむオイラ。で、フェリーと書かれた案内板の方に走っていったら、やっぱり、湾を渡すフェリーが運航されているじゃないですか。ラッキー。しかも、運賃は自転車代の１ユーロのみ。いやぁ、助かりました。これで、今日中に、次の目標地にしていたドゥブロヴニクへ辿り着けそうですわ。
ドゥブロヴニクとはクロアチアにある古都。そう、今日はもう、モンテネグロを出国して、クロアチアへ入国するんです。湾を渡ってしばらく走ったら、国境に到着。モンテネグロのイミグレで、出国手続き。そういえば・・・ここにも、両替商のおじさんたちはいないな。ヨーロッパの国境には、基本的に両替商はいないんだろうか？あ、でもアルバニアのフェリー乗り場付近には、札束を抱えてウロウロするおじさんたちが居たから絶対両替商は居ないってワケじゃないんだろうけど・・・まぁ、モンテネグロは、通貨がユーロだったんで、余った分は、そのまま来夏のヨーロッパで使えるから、ここで両替できなくても、なんの問題もないから、いいか。
さて、モンテネグロのイミグレで手続きをした後、クロアチアのイミグレが結構離れていた。しかも、一山上った場所にありまして。息を切らせながら、窓口にパスポートを提出し、スタンプを押してもらう。
とりあえず、無事クロアチアに入国。ここで、一休みがてら、ブドヴァの宿で作ってきておいたチャーハン弁当を食べる。
そして、走り始めるオイラ。しばらく走っていたら、素敵な海の風景が見えてきた。遠くにいい感じの街が見えてきた。うむむ、あれが、ドゥブロヴニクか？
ドゥブロヴニク・・・アドリア海の真珠と称され、ジブリの映画の舞台モチーフになっているような場所なのですが、ココを訪れた旅人の話を聞くと、必ずしも評判は高くない。特に長旅をしている人たちからは、「ヨーロッパの風景に見慣れちゃったからか、あんまりワクワクしなかったんだよねぇ」という感想をよく耳にしていた。
なので、オイラ、そんなには期待しなかったんですよ、ドゥブロヴニク。が、ここの海岸線から見えるドゥブロヴニクの街は、めっちゃ素晴らしかった。なんだよぉ、素敵じゃんか、興奮するじゃんか、と、いい意味で期待を裏切られ、テンションあがりまくるオイラ。途中何度も何度も立ち止まり、写真撮影。そんなこんなで、ノロノロ進んでいたら、ドゥブロヴニクの街に近づいた頃には、ちょうど、夕日が沈む時間帯になってきてしまった。
が、このノロノロ運転が幸いし、一番いいスポットで、夕日が一番美しく照らされている瞬間となった。この風景は素敵過ぎる。う～ん、この風景を見れただけでも、クロアチアに来てよかったよ。あ～、あの雪山越えの苦労も、報われるってもんだ。
で、夕日はあっという間に海に沈み、町に入った時にはすっかり真っ暗となってしまった。そんな中、迷いながらも、お目当てのユースホステルになんとか辿り着いたのだが・・・例によって18時にならないと受付が開かないという、ヨーロッパスタイルのホステルのため、入り口は開いておらず。寒い中、外で待たされることに・・・う～ん、この時期、もう17時前には真っ暗になっちゃうんだから、17時に開けてくれればいいのに・・・
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