What is X'mas
今年のクリスマス・ホリデーはスピリットにて

2012.12.24 / Croatia(Split) 本日 自転車0km走行 : Total 42807km走行
天気:曇時々晴 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→ピザ 夕飯→ステーキ&ニョッキ(ジェノバソース) / 宿→SOBE top center(3泊分560クーナ)

(English)
 I stayed in Split.



 本日クリスマス・イブ。朝起きて、早速外に出てみると、町は、クリスマスの雰囲気でいっぱいだ。もみの木まで売っている市場では、クリスマス準備で買い物をする人たちで溢れ、旧市街をちょっと歩いてみたら、道の片隅で、賛美歌のコーラスが繰り広げられている場面に遭遇したりする。う~ん、さすが、ヨーロッパ。本場のクリスマス(イブ)の本場の雰囲気は、こんな感じなんですなぁ。

 クリスマスって、もともとキリスト教のお祝い日。基本的にキリスト教の人は少ない日本でも、クリスマスっていう行事は行われるようになっているけど、日本のクリスマスって、ただのイベントじゃないですか。宗教的バックグラウンドとかまったくなく、サンタクロースからプレゼントがもらえる日とか、恋人達との聖なる夜とか、なんか、そういうイベント日。

 じゃぁ、そもそも、クリスマスってキリスト教的には、どんな日なのかというと・・・

 キリストの誕生を祝う日ですね。実際のキリストの誕生の日は不明のようなので、キリストの誕生日として制定されているわけではなく、キリスト降誕をお祝いする日。

 で、25日がキリストの誕生を祝う日として設定されているのですが、なぜか、24日の夜が、メインのような印象がある。それには理由があって、もともと、昔は、「日没」が一日の終わりで、日没以降が一日の始まりだったらしい。つまり、24日の夜は、昔で言うと25日の朝ってこと。なので、今で言う24日の夜から<クリスマス>は始まることになり、儀礼や礼拝が行われるってワケらしいのだ。

 ちなみに、クリスマス、という名称は<クリスト(キリスト)・マス>という英語が語源のようで。マスというのは、ミサに由来する言葉らしく、儀礼という意味とのこと。

 さて、そういうことで、もともとは、キリストの誕生を祝う日ということで設定された日だったのですが、その日になぜ、プレゼントの習慣とか、もみの木が登場するようになったのかというと・・・これらは、もともと、北欧出身のゲルマン人の冬至のお祭りが、キリスト教のこのクリスマスに融合されて出来上がった習慣らしい。つまり、今、普通に街で展開されているクリスマス的なものは、<ゲルマン流キリスト教のお祝い>ってことなのだ。

 クリスマスプレゼントというのは、ゲルマンの中にあった「贈りものをしてくれる妖精」という民話にもとづいたものらしい。これにもとづいて、ゲルマン流キリスト教のお祝いでは、クリスマスの日にプレゼントを渡すようになったとのこと。で、なぜ、妖精が、サンタクロースなるおじさんに置き換わっていったかというと・・・現トルコの小さな村に、貧しい子供達にプレゼントをしていたという、聖ニコラウスという司祭さんがいて、その人がモデルになって、いつのまにか、妖精ではなく、サンタクロースのおじさんがプレゼントを渡してくれる、というなっていったらしい。

 ちなみに、真っ赤な防寒着に身を包んだ恰幅のいい髭のおじさんというサンタクロースのイメージは、なんと、あの<コカコーラ社>が作り出したものらしい。う~ん、知らなかったよ。なるほど、クリスマスの赤は、コカコーラのイメージカラーだったってワケなのか。こうして、クリスマスは、商業主義のシンボルイベントとして、世界中に広められるようになっていく。うむむ、なるほど、クリスマスって、こんな風に商業的にパッケージされ、日本に持ち込まれたんですな。もともとキリスト教のバックグラウンドがない日本にも、イベントとして、浸透していったのも、納得。

 そんなことを調べてみた、今年のクリスマス。海外で向かえる5度目のクリスマスで、ようやく、クリスマスの意味を知るとは、ちょっと遅すぎる感もあるが・・・まぁ、こういうのは、知りたくなった時に調べるのが、いいんです、ハイ。