Enter to Serbia
新年初走りは雨の中2km弱

2013.1.7 / Croatia→Serbia(Zagreb~Beograd) 本日移動408km(自転車2km走行) : Total 43226km走行
天気:雨のち晴 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→サンドイッチ 昼飯→お菓子 夕飯→魚炊き込みご飯 / 宿→Hostel CentralStation(ドミ11ユーロ)

(English)
 I left from Zagreb. I entered to Serbia by bus today.



 <地球の走り方ページ>と<こいつぁ美味かった料理の紹介ページ>の更新を残してしまったのが心残りなのだが、バスの切符を買ってしまっていたので、本日、出発。まぁ、両ページとも、一応更新すべき国々の外枠だけは作っておいたので、あとは、移動しながらちょっとづつ中身を埋めていくことにしよう・・・って思ってても、移動始めちゃったら、なかなか出来なくなっちゃうんだけど。

 さて、外は小雨。大晦日・元旦は天気がよかったザグレブも、ここんところずっと天気はぐずついている。冬のヨーロッパが、チャリ走りに向いていないのは、寒さじゃない。基本的には曇か雨(もしくは雪)という悪天候が、よろしくないのだ。寒いだけなら、チャリ走り、がんばるんだけどねぇ。

 もともとは、クロアチア、ザグレブの後もチャリで、セルビア→コソボ→マケドニア→ブルガリアと、トルコのイスタンブールまで走り抜けるつもりだったのだが、どうせ、この地区は、夏の北欧攻めのあと、いい時期にもう一度来ることだし、このまま、今の悪天候の東欧を走り続けなくてもいいんじゃないか、それよりも、ここは一気にワープして、楽しみにしている西アフリカに少しでも早めに入っちゃったほうがいいんじゃないか、と思いまして。とりあえず、情報収集やらいろいろやりたいことがあるから、トルコのイスタンブールには行かねばならないので、予定通り、トルコには行く。ただ、寄り道は省き、セルビア→ブルガリアとバスワープして、トルコに向かうことにしたんです。

 結局一週間もお世話になっちゃった宿を出発。とりあえず、バス停までは、チャリで走るので、小雨の降る中、新年初走り。2kmも走らないうちに、バス停に到着。

 切符に記されていたナンバーのゲートに自転車を停め、荷物を解体。そして、公共交通機関モードのパッキング開始。手馴れたもので、3分もあれば、パッキングは終了できる。そんなオイラの様子をみていたバス待ちのおじいさんが「おお、いいね。キミは、ヨーロッパを自転車で周っているのかい?」と話しかけてくれたので、バス待ちの間、そのおじいさんとしばし談笑。

 さて、バスが到着し、荷物を下の貨物ゾーンにいれてもらうことになったのだが・・・荷物料金が別途必要という。う~ん、そんな気がしていたのだが、クロアチアのお金、クーナは、昨日、全部使い切っちゃっていたんですよねぇ。一応、ユーロなら持っていたので、「ユーロで受け取ってもらえませんか?」と聞いたところ、OKとのこと。6ユーロ支払い、無事乗車。

 予定通り9時に走り始めたザグレブからのクロアチア道、ここからは、ひたすら平坦な道だった。山があるのは、海岸沿いの方だけで、内地は、まっ平ら。チャリで走りやすいけど・・・結構退屈な道だったかも。ここは、バスワープしても、後悔しない道だった。

 で、このバス、クロアチアを抜け、セルビアの首都ベオグラードまで一気に行ってしまう国際バスでして。途中、当然国境があるわけですよ。普段、陸路国境は自転車で越えることが多いオイラ、パスポートスタンプが必要な国境をバスで越えるのは、久しぶり。そういえば、バスの場合は、国境はどうするんだっけ、一旦降りて、イミグレに並ばなきゃいけないんだっけ・・・とか思っていたら、国境の手前で、バスの補助員のおじさんが、乗客みんなのパスポートを集め始めた。どうやら、一括して手続きしちゃうようだ。オイラたち乗客は、バスで座ったまま待つだけ。う~ん、ラクだな、こりゃ。

 しかし、この仕組み、謎なのが、イミグレごとに、一旦パスポートを客に返すところ。国境を越える時には、出国手続きと入国手続きの二回の手続きがあるのだが、出国手続き前にパスポートを回収し、スタンプを押した後、一旦客にパスポートを返してくれたんですよ。で、再び入国手続きの時に、もう一回パスポートが集められるという、この二度手間・・・一旦集めた後、両方の手続きをやってから、返してくれればいいのに。

 ま、とりあえず、国境はこんな感じで、楽々通過。いよいよセルビア入国です。セルビアに入ると、なんかビミョウに雰囲気が変わった感じにはなったのだが、基本的には、見慣れた東欧風景が続く。

 で、あっという間に、ベオグラードに到着。予定よりちょっと遅れて15時着。さて、まずは宿を探すか、と、走りモードに戻したファニーバニーにまたがり、ベオグラードの街を走り始めたところ・・・すぐに<ホステル>と書かれた看板を発見。入ってみたら、ドミ部屋で一泊11ユーロという。ちょっとビミョウな雰囲気を感じたのだが、まぁ、どうせ、一泊だけだし、ここでいいかとチェックイン。

 宿に荷物と自転車を置き、すぐに明日のバスチケットを買うために、再びバスターミナルへ。ブルガリアのソフィア行きバスチケット・・・ユーロで買えるとのことで、30ユーロ支払って購入。ふ~、宿もバスも、ユーロで支払えてよかった。一応今日明日の分の食材は、手元にあるから、スーパーに寄る必要もない。セルビアでは、セルビアのお金ディナールを引き下ろしたり、両替したりしないですみそうだ。国の移動でメンドクサイのが、この<現地通貨>なんですよねぇ。国を出る時には手元にその国のお金が残らないように、逆算して支出を考えなきゃいけないのが、ホント、悩ましい。

 さて、その後、ベオグラードの街歩き。川辺にある街で、なかなかいい雰囲気なのだが・・・なにしろ、寒すぎた。今日は太陽が出ていたはずなのに、あちこちに残された水溜りの水は凍ったまま。何日か前に降ったであろう雪も、溶けずに残っていたりする。いやぁ、寒すぎて、観光って気分に浸れませんよ。道行く現地の人たちは、完全防寒。

 日が暮れて寒さが更に増したので、早々と宿へ戻り、暖かい夕食を作って食べることに。この宿、一応キッチンもついているのだが・・・不思議なことに、キッチンに水場がない。「水は・・・?」と、管理人に聞くと、「バスルームにあるよ」との返答。ほお、そうきたか。なかなかひねりがきいているな、セルビアのホステル。最初に感じたビミョウな雰囲気の正体はこれだったか。ちなみに、バスルームとキッチン、かなり離れている。