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ブルガリアってこんな国だっけ

2013.1.9 / Bulgaria(Sofia) 本日 自転車0km走行 : Total 43230km走行
天気:曇時々雪 自転車折りたたみ:1 ネット:1
朝飯→ハンバーガー 昼飯→タラトール(ヨーグルトの冷スープ)とケバブチェ 夕飯→豚のカヴァルマ / 宿→Sofia Internet Hostel(ドミ8ユーロ)

(English)
 I stayed in Sofia.



 昨日の晩、チェックインした時には、自転車は、宿のドアの前の手すりのところに鍵をして置いておくように言われたんで、そうしてたんだけど、今朝、入れ替わった管理人のお姉さんが「鍵をしていても、外に置いておくのは危険だから、自転車、中にいれていいわよ。というか、むしろ、中に入れなさい」と言ってくれまして。

 ということで、相棒のファニーバニーを宿内に。で、「ここに置いて」と案内されたのは、今、オフシーズンなので、客が入っていないダブルの個室。おお?オイラが泊まらせてもらっているドミ部屋より、全然いい部屋。うむむ、オイラよりも相棒の方が待遇がいいとは・・・

 それにしても、やっぱり鍵をしてても盗られる可能性はあるんだなぁ。そうそう、あのチャリダーリョウさんも、鍵をしっかりしていたにもかかわらず愛車を盗られたのは、隣の国のセルビアだもんな。この辺、ヨーロッパだからって、油断してちゃいけない。というか、ヨーロッパだからこそ油断しちゃいけない。意外と、先進国と言われている国の方が、盗難や、コソドロ系の被害にはあいやすいものなのだ。

 さてさて、外は、とにかく寒いのだが、バスワープではあるけれども、せっかくブルガリアに来たことだし、と、とりあえず、ソフィアの街を散歩。そうそう、ブルガリアって、東欧諸国の中で、オイラが唯一、訪れる前にある種のイメージを持っていた国なんですよ。<ブルガリアヨーグルト>、<かわいらしい民族衣装>、<琴欧州>・・・ま、イメージといっても、それくらいなんですけどね。で、実際訪れたブルガリアは、なんかちょっとイメージとは違ってた。首都しか来てないからとか、閑散としているオフシーズンの冬の時期だから、とかいろいろ理由はあるのだろうけど、ブルガリアってこんな国なんだっけ?って感じ。

 オイラの勝手に抱いていたブルガリアのイメージと、実際のソフィアの街が違っているので、ブルガリアに浸りきれない。このギャップを解消すべく、なんだろ、どの辺がオイラのイメージとのギャップなんだろ、と思いながら歩いていたのだが、よくわからない。

 まぁ、ブルガリアっぽい食べ物を食べれば、ブルガリア気分に浸れるはずさ、と、ブルガリアレストランへ行ってみるころに。そして、そこで頼んだのが・・・ブルガリアの名物だと、オススメされた、タラトールという、ヨーグルトに刻んだキュウリが入ってて、にんにくや香草で味付けされている冷スープ。ヨーグルトのスープって・・・と思ったものの、これが、なかなかサッパリしていてイケる。ただ、寒い冬に喜んで飲むもんではないな。暑い、もしくは暖かい季節に、飲むと、めっちゃ美味しく感じれそう。

 で、このレストラン、夜になると、生バンドがブルガリア音楽を生演奏してくれるって話を聞きまして。そりゃ、ぜひ聞きたいと、演奏が始まる夜に、もう一度このレストランにくることにして、一旦退席。

 レストランを出た後も、引き続き、ソフィアの街をブラブラ散策。そうそう、ソフィアの街の看板や案内は、キリル文字ばかり。アルファベットだと、なんとなく、内容に関して、想像がつくんだけど、キリル文字だと、さっぱり分からないので、結構困る。しかも、売店のおばちゃんとかは、英語も喋れない人が多いので、ちょっとしたものを買うのも一苦労。

 さて、夜になったので、再び先ほどのレストランへ。カヴァルマという肉と野菜を小型の鉄鍋で煮込んだブルガリア名物の料理をオーダー。料理としては、モロッコのタジンみたいな感じなんだけど、こちらのカヴァルマの方が、なんか味が濃厚な感じがした。

 で、そのカヴァルマを食べていたら・・・ギター、アコーデオン、パーカッションという三人編成のおじちゃんたちが登場。軽やかに楽器を演奏しはじめた。なるほど、コレがブルガリア音楽ですか。ヨーロッパとアラブの両方のかほりがする、なかなか興味深い音楽だった。

 そうなんだよな、料理も音楽もアラブの国が混じっている・・・実は、ブルガリア隣の国は、もう、あのトルコ。地理関係が全然頭に入っていなかった、旅前のオイラの頭の中では、ブルガリアって、完全にザッツ・ヨーロッパっていうイメージで出来上がっていたんだけど、実際のブルガリアは、ヨーロッパの端っこであるがゆえ、隣のアラブの雰囲気(トルコは正確にはアラブではないのだが)が混じっているようだ。この辺が、オイラのイメージと現実とのギャップの要因なのだろうか。

 訪れた国が、自分の抱いていたイメージと違っていたという体験は、面白い。ギャップを埋めようと、好奇心がウズウズしはじめる。