Arrived at Istanbul
イスタンブールも寒かった

2013.1.12 / →Turkey(~Istanbul) 本日 自転車12km走行 : Total 43244km走行
天気:雨 ネット:1
朝飯→スープ 昼飯→チャーハン 夕飯→酢鳥 / 宿→Tree of Life(ドミ8ユーロ)

(English)
 Today I arrived at Istanbul.



 真夜中1時過ぎ、真っ暗になったバスの中、映画<ソルト>の後半を半分寝ながら見ていたら、突然車内が明るくなり、バスが停まった。どうやら国境に到着したらしい。バス補助員のおじさんが、皆のパスポートを集めだした。ブルガリアの出国手続きは、オイラたち乗客はバスを降りることなく、終了。

 その後、トルコのイミグレへ。今度は乗客全員、バスを降りて、窓口へ行き、各自でパスポートを窓口のポリスに手渡す。入国処理は、まとめてやってくれるようで、パスポートを渡した後、待ちタイム。で、外で待っているのは寒くてツライだろうということで、乗客は一旦全員バスの中に戻らされる。で、席に座っていたら、バスの補助員のおじさんが、スタンプが押されたパスポートを、みんなに配りはじめた。なんだよ、まとめて処理するなら、ブルガリア側みたいに、集めるところからまとめてやってくれればいいのに・・・と思ったりしたのだが、まぁ、この辺はルールみたいなものがあるのだろう。非効率でもしょうがない。

 とりあえず、スムーズにトルコ入国・・・かと思いきや、なぜか、またみんなバスから降りていく。え?パスポートは返してもらったのになぜ?と思っていたら、どうやら、税関の荷物チェックが始まるらしい。しかも、全荷物を検査するということで、バスの下に入れていた荷物を全部X線の検査マシンのところへ、各自で運んでこいという。みなさん、コロコロの付いた旅行バックを身軽に持って、検査マシンのところへ行くのだが、大荷物のオイラは、身軽にってワケにはいかない。。あぁ、こういうのが一番めんどくさいんだよなぁ、と思いながら、全荷物を運び込む。もちろん、オイラは最後尾。

 テントポールが武器に見えたのか、テントを怪しまれ、しばし尋問。みなさんすでにバスに戻ってオイラ待ち。テントを取り出し、これがただのテントであることを説明し、ようやく開放。再びバスの下の荷物入れに荷物を詰め込み、バスに乗り込む。これで、ようやく正式にトルコへ入国。

 バスはイスタンブールに向けて出発。その後、順調に走り続けるバス。バスの明かりは消され、オイラたちはスヤスヤと睡眠。

 で、朝5時半に再びバスの明かりが灯った。ようやくイスタンブールに到着。バスの外に出ると・・・相変わらず寒かった。数日前に雪も降ったのか、溶けていない雪が道脇に残っている。イスタンブールはもうちょっと暖かいと思っていたのだが・・・やっぱり、ここも寒いのかぁ、とちょっとガッカリ。

 さて、まずは、宿に向かって移動しなければならないのだが、周囲はまだ真っ暗。移動は明るくなってから、ということで、しばらく、バスターミナル脇のカフェで時間をつぶすことに。昨日の晩飯はお菓子ですませてしまったので、腹が減っている。ということで、ドマテス・チョルバスというスープと、パンをオーダー。ミネストローネ風のドマテス・チョルバススープは、モロッコのハリラを思い出させる優しいお味。うん、なんか、トルコは、モロッコを思い出させるなぁ、ってのが第一印象。

 で、スープも美味かったのだが、一緒に頼んだ、ゴマつきリングパンがめっちゃ美味かった。これ、シミットというパンで、トルコの名物らしい。これは、マジウマ。パンはイマイチだったモロッコとは大違い。うん、やっぱり、トルコは、モロッコとは違うんだなぁ、ってのが、第二印象。

 食べ物か音楽で、<その国らしさ>を感じるオイラ。

 さて、とりあえず、美味しいものが食べられて、お腹も気持ちも落ち着いて、そのままテーブルにボーっと座って、明るくなるのを待っていたら、店のおじちゃんがチャイを一杯テーブルの上においてきた。「え?頼んでないんですけど」と、言うと、「サービスさ。寒いだろ、これ飲んで体を温めなよ」と、暖かい言葉をかけてくれるじゃないですか。おお~、トルコの人もめっちゃ優しいじゃないですか~。飯が美味い上に、このさりげない優しさ。うむむ、トルコの印象急上昇。

 やっぱり<その国の印象>を決定付けるのは、現地の人とのふれあい。

 ちなみに、トルコ、あんまり英語が通じませぬ。なので、上に書いたやり取りは、なんとなく、そんな感じのコミュニケーションだったなぁという推測に基づいたものですんで、ハイ。

 さて、明るくなってきたので、移動開始。カフェのおじちゃんにお礼を言って店をでる。目指すは旧市街にある日本人宿ツリーオブライフ。地図上で見たら、そんなに距離はなさそうだったので、楽勝かと思っていたら・・・イスタンブールの道は複雑すぎた。一方通行道は、まぁ自転車なんで逆走してなんとかなるのだが、先には階段を通らねば進めないみたいな道とかあって、参った。途中二度ほど自転車担ぎをして階段を上り下りしたりしたため、予想以上の時間がかかって、9時過ぎにようやく、ツリーオブライフに到着。

 呼び鈴を鳴らして、開けてくれた扉の中へ。受付は4階と書かれていたので、とりあえず、チャリは下において、4階へ。が、管理人さんがまだ起きていないとのことなので、とりあえず共有で待たせてもらうことに。さてさて、共有スペースには、漫画がたくさん置いてあって・・・久々の本棚一杯に並んだ漫画にクラクラ。

 さて、漫画を読みながら共有スペースで待っていたら、知った顔が部屋に入ってきた。ポルトガルのリスボンで出会っていたチャリダーのサンフィくんだ。リスボンで別れて以来、ヨーロッパはお互いに全然違うルートを走っていたのだが、イタリアとアルバニアでひょっとしたら再会できるかも、というニアミス状態があったんですよ。が、結局会えずじまいだったサンフィくん。12月はじめくらい、オイラがアルバニアに居た頃、イスタンブールに到着したって聞いて、そしてその後西に向かいますって言っていたので、ああ追いつけなかったか、会えなくて残念だったなぁ、と思っていたのだが・・・サンフィくん、ここツリーオブライフに1ヶ月沈没していたようで、まさかの再会。

 サンフィくんと再会話をしていたところで、管理人さんが起きてきたので、宿にチェックイン。荷物を置いて、シャワーを浴びてすっきりしたので、街をブラブラでもしようかと思ったのだが・・・外は大雨となってしまったので、今日は、もう、宿でひたすら漫画読み。ヤバイ・・・最初からマッタリモードだ。街観光とかは、到着してすぐ、テンションがあがっている時にやっておかないと、やらなくなっちゃうんだよな・・・

 なんて考えながらも、結局漫画を読み続けていたら、夕刻、キッチンで、管理人さんが飯の用意をしはじめた。ここツリーオブライフは、今の管理人さんがめっちゃ美味しいシェア飯を作ってくれるっていうんで、評判になってまして。シェア飯目当てで、ここを訪れる旅行者続出。オイラもその、シェア飯目当ての一人。

 そんなシェア飯、作るのは、管理人さんまかせ。オイラたちは、ただ待っているだけ。で、出来上がったタイミングで、皆が動きはじめる。テーブルを準備したり、ご飯をよそったり・・・この辺は共同作業。で、テーブルに並べられたこのシェア飯が・・・オイラの想像以上だった。酢豚(いや、ココはイスラム圏なので、豚は手に入りづらいから鳥肉で代用。正確には酢鳥)、刺身、スープ、サラダ、そしてご飯という、種類の多さにビックリ。そして、食べて、味のウマさにビックリ。いやぁ、評判になるはずですよ、この味なら。

 漫画に美味い飯・・・ああ、ここには沈没トラップが張り巡らされている・・・