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今更ですが、打楽器の基礎とはなんぞやを知りました(ダラブッカ修行5日目)

2013.1.25 / Turkey(Istanbul) 本日 自転車0km走行 : Total 43244km走行
天気:雨のち晴 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→豆のスープ 夕飯→野菜炒め / 宿→Tree of Life(ドミ8ユーロ)

(English)
 I stayed in Istanbul.



 <ワテ>と<ダブルワテ>は、昨日の晩のうちにマスターできたので、朝飯を食べ終えたら、ちょっと暇になった。ツリーオブライフに置いてある漫画も、読みたいやつは、読んじゃったことだし・・・せっかく昨日、食生活を変え、マンネリ化してきた日常を打破したところなので・・・打破ついでに、とうとう重い腰を上げて、ビデオ編集を始めることに。

 ソフトを立ち上げ、モロッコ、エッサウィラ編からの続き素材をタイムラインに並べる。やりはじめると、楽しくて、時間を忘れてやっちゃうんですけどねぇ・・・なぜか、やりはじめるまでが時間がかかる、このビデオ編集。とりあえず、エンジンはかかりましたので、これから、続々アップしていきますよ~・・・とは言うものの、ま、今は打楽器修行モードがメインなので、いつものように、一日3本仕上げとかは、無理。多くて一日1本ペースくらいかな・・・

 そうそう、いつもなら、編集し終え、レンダリングをしている間が、暇な時間となってしまうのですが、太鼓修行中の今は、レンダリングの最中に、太鼓フレーズの練習をすればいい。うむむ、なんという充実した時間の使い方。無駄な時間がまったく無いではないか。

 さてさて、映像を一本仕上げたところで、時間となったので、レッスンへ。本日は、久々にナイル師匠に教えてもらう。

 まずは、<ワテ>と<ダブルワテ>の復習から。で、オイラが叩いていると、ナイル師匠が、弦楽器のサズを取り出して、リズムに合わせて曲を弾きはじめた。おお、なるほど、この<ワテ>や、<ダブルワテ>のリズムは、こんな感じで楽曲と混じることになるのか、と、ちょっとした驚き。そうそう、リズム練習って、リズムだけタンタンと叩いていても、面白くないことはないんだけど、なんかモノ足りないんですよ。やっぱり基本は伴奏楽器なんで、メインがあってこそ意義があるんで。そのリズムが、楽曲においてどんな意味を持つのかは、実際に曲にあわせて叩いてみるのが一番。実際、ナイル師匠の奏でるサズと歌にあわせて叩いていると、このリズムの意味がより深く理解できたような気がしてきた。

 その後、本日の新しいフレーズとして、<ス・ディ>というリズムパターンを教えてもらった。このパターンが・・・これまでの基礎フレーズを総動員して、叩かねばならないフレーズだったのですよ。

 派手なプレイ好きなオイラ、これまで、「基礎はいいから、カッコイイフレーズを教えて欲しい」というスタンスで、取り組んできたんです。一応、ドラマーとして打楽器の基礎はやってきた<つもり>だったので。ジャンベも、基礎であるリズムパターンよりは、ソロフレーズばかり練習しちゃってたし。が、今日、この<ス・ディ>のパターンを教えてもらった時に、オイラがやってきた<基礎らしきもの>は、打楽器奏者として有益となる基礎なんかではなかった、ということに気付かされたのであった。

 <ス・ディ>のパターンは、カッコイイ。多分、最初にこのパターンを聞かせてもらっていたら、「それをすぐ教えてください」って言っていただろう。で、もし、その時点で教えてもらったとしても・・・<それなりに>しか叩けなかったと思う。

 最初の4日間、みっちり基礎練習を積んだ上で、教えてもらった<ス・ディ>のフレーズを叩いた時・・・<それなりに>ではないレベルで叩けるようになっている自分に驚かされた。なるほど、これが基礎練習の成果か。フレーズがよりよく叩けるための、基礎練習とはかくあるべきだったのか。

 正直ね、基礎練習ばっかり続いていた最初の3日くらいは、「こんなことをやりたかったわけじゃない!」なんて思っていたんですよ・・・

 懐かしの映画ベストキット(ジャッキー版じゃなくてオリジナルの方ね)で、主人公ダニエルが、ミヤギ老人に、空手を習い始めた最初の頃、車のワックスがけやペンキ塗りばかりやらされ、「こんなことをしていて空手ができるようになるもんか!」と憤っていたのだが、ある日突然、空手が出来るようになっている自分に驚く・・・というシーンがあったのだが、まさに、あの心境。

 いやぁ、長年ドラムを叩いている、自称ドラマーが、今更言うことじゃないんですけどね。

 今まで、どんだけ基礎をないがしろにしてきたかってことですよ。

 う~ん、ナイル師匠とジャン師匠の教え方が上手いのか、それとも、トルコダラブッカは、体系的なレッスン方法が確立されているのか・・・

 とにかく、今日、なんか目覚めました。そして、成長した自分を自覚しちゃったからには、もう、面白くて止めらないよ。来週も引き続き、教えをこうことにしよう。

 ちなみに、<ス・ディ>の<ス>とはトルコ語で、水を意味する言葉。『「バナ・ス・ベリメセ」で、「私に水をください」って意味になるよ。「バナ・チャイ・ベリメセ」って言えば、「チャイをください」、だ』と、ナイル師匠のトルコ語講座まで開かれる、ダラブッカレッスン。有意義すぎます、ハイ。

 さてさて、今日、デフというタンバリンに形状が近いトルコの楽器の叩き方も習った。これ、ブラジルのパンデイロとはまた違って、叩き方が独特。そして、フレームについている小型シンバルの使い方が特徴的。パンデイロの延長で、すぐ叩けるようになるか、と思っていたのだが、これはこれで、しっかり修行しないと、上手く叩けるようにはならないっぽい。

 デフも面白い楽器だから、マスターしてみたい。

 あ~、トルコで打楽器・・・当初の計画では予定になかったのに、どんどんハマりつつあります・・・