(English)
I stayed in Istanbul.
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土曜日の本日、夜にナイル師匠宅でホームパーティがあり、その準備で忙しいから今日はレッスンなし、と言われたのですが・・・もし暇だったら、ホームパーティに来いよ、とお誘いいただきまして。それはぜひぜひ、と、トルコのホームパーティに参加してみることに。
20時に、ナイル師匠宅に行くと、キレイに飾り付けられたテーブルに、食事が並べられていた。そして、そこでは、すでに、何人かのおじさんおばさん達がテーブルにつき、談笑しながら、食事中。
さてさて、音楽好きなトルコ人のパーティに、音楽は欠かせないという。そして、ここは、ミュージシャンのナイル師匠のホームパーティですから・・・当然、流れる音楽は、生演奏。いつもダラブッカレッスンをやっている居間スペースは、音楽ステージになっていて、男の人が、バイオリンのチューニングをしていた。さらに、後からやってきたもう一人のおじさんが、台形の箱に多数の弦が張り巡らされている<カーヌーン>という、日本の琴のような楽器を持って登場。二人そろったところで、合奏をしはじめた。
二人の演奏に誘われるようにして、客(ナイル師匠のお友達?)が、どんどん部屋にやってくる。そして、皆さん席に着き、素敵な音楽をバックに、お話で盛り上がり始めた。そんな中、オイラはテーブルの片隅に座らせてもらったのだが、まぁ、みなさん、もちろん、トルコ語で会話されているので、話の内容はちんぷんかんぷん。時々、英語で話をふられ、「どこから来たの?」「へぇ、ナイルさんに太鼓を習っているのね」という程度の言葉は交わすのだが、それ以上のコミュニケーションには発展できず。ま、いいんです。オイラ的には、この雰囲気を楽しみたかっただけですから・・・と、自分を慰めるも、やっぱり、言葉は話せないのが、悔しい。
さて、話が一段落したところで、一人のおばさんが、立ち上がり、ステージ前に置いてあったダラブッカを持ちだし、バイオリンとカーヌーンの合奏にあわせて、叩き始めた。おお、トルコ人は、女の人でも、ダラブッカが上手い・・・そして、おばさんが飛び入り演奏をはじめたのをキッカケにして、食事中の皆さん、楽器の演奏に合わせて、歌い始めまして。多分、演奏されていたのは、トルコの有名な民謡なんでしょうな。みんな歌詞を知っているみたいで、みなさんで大合唱。
おお・・・トルコのホームパーティってこんな風に盛り上がるのかぁ。客も、ただ音楽を聴くだけではなく、自ら参加して楽しむ。一つの歌をみんなで合奏&歌うことで、パーティに一体感が出てくる。パーティー空間が、より密なものになってくる。これが音楽の力。こういう風景を目の当たりにすると、うむむ、日本って、音楽の力を日常に有効に取り入れていないなぁって、思わされる。昔の日本や、今でも地方に行けば、ひょっとしたら、こういう感じがどこかであったのかもしれないけど・・・
こんな感じの素敵な雰囲気の中で、美味しいトルコ料理もたらふくいただきまして。さらに・・・イスラムの国なのに、なぜか<ラク>という国民酒があるトルコ。ブドウのエキスとアニスの実から作った蒸留酒である、そのラクも飲ませてもらいまして。味は・・・まぁ、そんなに好みの味ではなかったですが、このラクってお酒、ちょっと面白い仕掛けあり、興味深かった。もともとは透明なのですが、水で割った瞬間に白濁するという面白いお酒なんですよ、コレ。。
そんなこんなで、すっかり長居しちゃって、もう夜23時過ぎ。そろそろ帰ります、とナイル師匠に言ったところ・・・「今日の会費は50リラな」と。え~、タダじゃなかったんですか。弟子から金とるんスか。「あたりまえだろう。いい音楽聴いて、飲み食いしたんだから」・・・ええ、まぁその通りで、これだけ楽しんだのだから、値段的には、妥当な気もしますが・・・師匠、弟子割引ってもんはないんですか?
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