Belly Dance
ベリーダンスはエロい(ダラブッカ修行8日目)

2013.1.29 / Turkey(Istanbul) 本日 自転車0km走行 : Total 43244km走行
天気:曇時々雨 ネット:1
朝飯→パン 昼飯→ドネールプレート 夕飯→ロカンタ飯 / 宿→Tree of Life(ドミ8ユーロ)

(English)
 I stayed in Istanbul.



 朝起きて、飯食って、日記を書いて、ビデオ編集したら、もう15時。レッスンの時間なので、宿を出発。途中で遅い昼飯を食べ、ナイル師匠宅で、レッスン開始。

 本日のレッスンも、ここんところずっとやっているアラビックリズム。どうやら、一つのリズムを突き詰めるモードに入っているようでして。オイラ的には、これはアリ。実は一つのリズムといっても、細かいバリエーションがいろいろあるんですよ。で、細かいバリエーションを叩き分けるために、より表現豊かな叩き方を教わり始めてまして。ベースとなるアラビックリズムに、ダブル打ちや、フラム、ドラッグなどの装飾音を加えることで、より複雑で、ノリのあるリズムになる、というテクニック。

 実は、オイラ、ダラブッカレッスンでは、この<装飾音のつけ方>を一番習いたかったんですよ。アフリカのジャンベって、叩き方はストレートなので、リズムに装飾などほとんど、やらない。たまにフィルインで、細かいフレーズを入れたりすることもあるけど、基本の手順は単純なものが多い。一方で、ダラブッカは、細かいゴーストビートがちりばめられてて、リズムがめっちゃ豊か。初めてダラブッカ演奏を見た時、「そうだ!目指す手打ち太鼓は、これだ!」って思ったんですよ。でも、指が細かく動きすぎてて、何やっているかサッパリわからない。リズムはつかめるけど、どうやって叩いているのかが分からない。なので、<叩き方>を知るために、ナイル師匠に弟子入りしたってのが本音だったのですよ。

 で、本日、ついに、待ちに待った、装飾音テクニックのレッスンに突入。まず、<ドブレ・アラビック>のリズムパターンに、16分の連打を入れ込むパターンを教わった。これをやることで、リズムに疾走感がでるようになる。ふむふむ、なるほど、こうやっていたのか・・・

 で、次に教わったのが、人差し指と中指を使ったダブル打ちパターン。お~、これこれ、このやり方がわからなかったんス。早速習った手順で叩いてみたのだが・・・む、難しい・・・っていうか、手が動かない。かなり手癖レベルまで叩き込まないと、叩けるようにはならないな、こりゃ。ということで、このテクニックは本日の宿題事項。

 さてさて、いつもは、レッスン後には、寄り道することなく、宿に戻るのですが・・・本日は、寄り道。ふふふ・・・今日は、ベリーダンスを見にいくことしたんですよ。

 ベリーダンス・・・中東を中心に踊られている古くからある踊り。腰から上を艶かしく動かす独特な動きをするのですが、これは、砂漠の民が、ステップしにくい砂の大地で、足をしっかりと踏みしめた上で動かしたところから始まったと言われているらしい。で、長い年月をかけ、踊り続けられてきたベリーダンス。オスマン帝国時代には、帝国の支配者スルタンただ一人に仕えるために各国から美しい娘たちが奴隷として集められ、その中で、さまざまな女性が生き、愛し、美を競い合ううち、ベリーダンスは彼女たちの魅力を訴える手段として発達していったこともあったという。ちなみに、ベリーダンスがベリーダンスと言われるようになったのは、アメリカで開かれた世界博覧会で、この踊りが披露されてかららしい。英語でベリーを意味する腹部の動きが珍しく、特徴的だったために、こう言われるようになったとのこと。

 そんなベリーダンスが、新市街から宿に戻る、帰り道沿いにある<Hodja Pasha>というカルチャーセンターみたいなところで、見れると聞きまして。朝のうちに、ツリーオブライフ近くのユースで予約チケットを買っておいたのですよ(そのユースで予約すると、5リラ割引の55リラで買えるとのことだったので)

 で、始まったダンスショーが・・・最高でした。

 このステージ、ベリーダンスだけではなく、トルコの様々な曲や踊りをプログラム形式で見せてくれる流れになってまして。

 最初に楽器隊だけで、トルコ音楽を演奏した後、男女のダンサーが登場して、様々なスタイルのダンスを披露。一曲終わると、ダンサーが一旦引っ込んで、次の曲が始まったら、衣装が変わったダンサーが登場し、その曲に合わせた別のスタイルのダンスを踊りだす。

 そもそも、音楽、ダンスともに、興味があるオイラですので、これだけでも興奮気味だったのですが・・・

 その後に続いた、ベリーダンスは、一味違った。

 音楽が一旦途切れ、真っ暗になったステージに、スポットライトが灯る。その光に照らされるのは、セクシーな衣装を着た美人の女性ダンサー。そして、始まった音楽にあわせて、妖艶に胸や腰をくねらせていく・・・この動きが、なんともいえなく、エロティック。さすが、<美>を競って作り上げられたと言われるだけあって、官能的な踊りにクラクラ。

 いやぁ、期待以上でした。

 実は、オイラ、日本に居る時、日本でベリーダンスをやっているという女の子と知り合う機会がありまして。とあるステージで、オイラがドラムを叩いて、その子が、ベリーダンスを踊るという異色なパフォーマンスをやったことがあったんですよ。で、その時から、ベリーダンスってセクシーなダンスだなぁ、って思っていて。そんなこともあったので、本場ではどんなもんなのか、と、かなり期待して見に来たワケだったんですが・・・

 ええ、期待を遥かに超える、セクシーダンスでした。

 さて、一人のベリーダンサーが踊り終わった後、同じくセクシーに腰の部分をあらわにした、大勢の女性ダンサーが登場。大人数で始まったベリーダンスに、これまた大興奮。

 ちなみに、ベリーダンスって、男性バージョンもあるんですな。男性のダンスも、艶かしい衣装を着て、挑発的なダンスだった。男のベリーダンス、なかなか興味深いダンスではあったけど、う~ん・・・男のオイラからすると、やっぱり、ベリーダンスは、女の子が踊っているのを見るほうが圧倒的に楽しい。

 さてさて、ベリーダンスは、ショー全体のステージのボリュームから考えると、あれ、これだけ?っていうくらいだったのですが、全体的に、質が高い踊りが見れたので、大満足。ベリーダンス以外の踊りも、どれも素敵だった。ちなみに、オイラ的には、踊りがない時の、楽器隊だけのインスト演奏が、かなり楽しめた。ステージ中心に座っているダラブッカ叩きの、おじさんがめっちゃ上手くて。ちょうど今、ダラブッカ修行中ってこともありまして、オイラとしては、ダラブッカおじさんに目が釘付け状態。ダンサーが登場して踊り始めても、目は、ダラブッカおじさんのまま・・・踊りを見ていないという場面もしばしば(笑)

 座席が正面席じゃなくて(ちなみに席は指定席)、正面メインの踊りが見れず、席失敗したぁ、と思ったのですが、楽器隊は一番よく見える場所だったので、結果オーライ。

 いやぁ、でも、ダラブッカは、奥が深すぎるよ。今日見たおじさんくらいに叩けるようになるのは、いつの日になることやら・・・