Why I come back to Senegal again?
同じ場所を再訪する意義

2013.2.16 / Senegal(Kafountine) 本日 自転車0km走行 : Total 43370km走行
天気:晴時々曇
朝飯→パン 昼飯→チェブジェン 夕飯→サンドイッチ / 宿→Casa di Mansa(3000CFA)

(English)
 I stayed in Kafountine.



 ジャンベを貸してもらって、昨日から、とにかくジャンベを叩きまくり。今日も朝からジャンベを叩いていたら、チョが遊びにやってきた。英語がカタコトなチョとはコミュニケーションがビミョウなのだが・・・オイラたちにはジャンベがある。ジャンベを一緒にたたき始めたら、それだけで心が通じるのだ。

 そう、ジャンベはいろんなところで叩けるけど、セネガルでジャンベを叩くことと、他でジャンベを叩くことは意味が違う。セネガルで叩くジャンベはコミュニケーションになる。セネガルジャンベフレーズをだいぶ駆使できるようになったオイラが叩くフレーズに対して、ジャンベで応えてくれるのだ。他で叩いていても、こんな相互作用なインタラクティブ体験はできない。

 前回、ディザン師匠の兄弟子として、オイラにジャンベを教えてくれていたチョ。今回も、新しいフレーズを教えてもらったりしたので、相変わらず、先生ではあるのだが、なんていうか、今回は、友として叩いてくれたっていうか・・・前回とは違う関係性が、なんだかちょっと嬉しい。

 ところで・・・同じ場所をもう一度わざわざ訪問するというのは、この旅でセネガルが最初。もちろん、中継地として、ルート上もう一度通過しなければなかなかった場所はいくつかあったのだが、<わざわざルート上には無い>場所に戻ってきたのは、セネガルが初めてだった。

 実はセネガルに戻ることは、だいぶ迷ったんですよ。世界一周のこの旅、とにかく、知らない場所に行って見るってのが第一だ、って思っていたから。まだ訪れていない国があるというのに、一度知った場所にもう一度戻る意味があるのかと、考えちゃって。

 でも、考えても分からなかったから、とにかく来ちゃった。「もう一度セネガルに行きたい」って気持ちは消えなかったから。そしてその思いは強く残ったままだったから。で、気持ちに従って戻って来たワケだけど・・・戻ってきてよかったというのが今の思い。

 オイラにとって、セネガルは、吸収すべきものがあまりにありすぎる国。いろいろ吸収したいものを見つけたにも関わらず、前回はジャンベを習うだけでお腹いっぱいになってしまった。自分のキャパいっぱいいっぱいになってしまった。あの時には、今の段階でさらにココに居ても、これ以上吸収しきれない、溢れちゃう、って思ったから、出ることにしたんです。なので、一旦出たことに関しては正しい判断だったと思う。

 で・・・時間を経て、もう一度セネガルに戻ってきて・・・あの時に得たことが自分の中で消化されている、再びセネガルを吸収するキャパができた、それをチョと一緒にジャンベを叩きながら強烈に感じたんですよ。以前にも増して、ジャンベでコミュニケーションが出来るようになっている。うむむ、オイラは今、セネガルの次のレベルを体感している。知りたいセネガルのネクストステップを知り始めようとしているんだと。

 再訪したいと思う場所はたくさんあれども、実際に再訪して、再訪したことの意義を身をもって体感できる場所はそうそうないと思う。

 オイラにとって、セネガルはそういう地。

 勝手に<故郷>と呼んでいるけれども、実は<故郷>という言葉ではくくれない何がを秘めている地なのだ。

 そんなセネガル、カフォンティンでのカーニバルは本日が最終日。大盛り上がりの中、全てのライブが終了した。いつもなら、こういう行事を体感した後は、ああ、終わっちゃったという寂しい想いで包まれるのだが・・・今回のオイラは、早く次のセネガル体験をしたくてウズウズ気分。