Est-ce que vous pouvez m'enseigner le balafon?
こういうことをするためにフランス語を習っているのだ

2013.3.2 / Senegal(Zigunchor) 本日 自転車0km走行 : Total 43484km走行
天気:晴 ネット:1
朝飯→アカラ 昼飯→ヤッサ 夕飯→サンドイッチ / 宿→Auberge Casafrique(テント泊3500CFA)

(English)
 I stayed in Zigunchor.



 本日、日曜日。短期レッスンなので、オイラ的には日曜日でも語学レッスンを受けたいと思い、ピートゥ先生に授業をやってくれるようお願いしたのだが・・・「日曜日は休ませてくれよ」とお疲れ気味のピートゥ先生。ということで、本日レッスンは無し。

 まぁ、ちょうどいい機会なので、この四日間で習ったことを一気に総復習。授業で扱った全ての文章にもう一度目を通す。そして、習った単語はかたっぱしから暗記。

 そんなことをしていたら、あっという間に夜になってしまった。さてさて、週末の夜は大いに盛り上がるセネガル。本日もAllianceでは催し物が開催されるということでして。今日は音楽ライブ。が、まぁ、昨日のダンスがイマイチだったので、Allianceの企画ものはオイラには合わないのかもなぁ、まぁ、半額だから行っておくことにするか、程度に期待せず、見に行ったところ・・・

 いい意味で期待を裏切られた。今日のライブステージは、最高に素晴らしいものだった。メインのコラ奏者、Sekou Keitaのプレイももちろん素晴らしかったのだが・・・オイラの目を釘付けにしてしまったのは、パーカッション奏者の男の人。オープニングでいきなりめっちゃ素敵なバラフォンを叩き始めまして。もう、一瞬でオイラの心はつかまれてしまった。

 そんな彼・・・ある曲ではバラフォンを叩き、ある曲ではコンガとジャンベを組み合わせたオリジナルパーカッションセットを叩きまくり、そして、気分が乗ったら、パーカッションを投げ出してステージで踊りだす。その変幻自在なプレイを、めっちゃ楽しそうにこなしていて。

 ああ、日本に帰って、パーカッショニストとしてステージに立つようなことがあるのなら、こういうステージプレイをしてみたいな、と思わせてくれるようなプレイをする人だったのだ。

 まさに、理想のパーカッショニスト。

 熱狂のステージが終わり、観客の皆さんも満足顔で帰宅の途につく。オイラもその流れに乗って、一旦Allianceを出たのだが・・・歩きながらふと考えてしまった。「ん、理想のパーカッショニストに出会えたというのに、その人とコンタクトしないまま帰ってしまっていいのかい?以前のオイラだったらしょうがないけど、今のオイラは違うだろ?こういう出会いを逃さないために、フランス語を習い始めたんじゃないのかい?・・・そりゃそうだ。ここでこのまま帰ってしまったら、なんのためにフランス語を習っているのか分からない」と自問自答。

 で、宿に向かっていた体をクルリと反転し、Allianceへと引き返すことにしたんですよ。再びAllianceへ入り、イベント会場であるステージの方に向かって歩いていたら・・・ちょうど、演者たちが、控え室に向かうところに遭遇。これはチャンス、と、お目当てのパーカッショニストに近づき、<フランス語レッスン:お土産屋から素敵な太鼓が聞こえてきた時に、その演者に太鼓の先生になってもらうべくお近づきになる会話編>の想定会話どおりに、フランス語で話しかけてみた。

 すると、よくぞ話しかけてくれた、といったフレンドリーな反応をしていただけまして。

 これは好感触と、オイラとしては、あわよくば、バラフォンの師匠になってもらいたいと、お願いしたのだが・・・この人、実はフランスのパリ在住のアーティストだということでして。セネガルに住んでいるワケではないそうなのですよ。なので、フランスのパリまで来れば教えてあげられるんだけど・・・みたいな話になりまして。う~ん、パリかぁ・・・すぐには無理(涙)

 ま、とりあえず、その後も、会話は続きまして。で、この人は、ブルキナのボボドゥラッソという町の出身だということが判明。ボボといえば、ステファンが音楽の町としてオススメしてくれた町。オイラとしては今回の西アフリカ訪問で、ぜひ行こうと思っていた町だったのですよ。で、ボボへ行けば、素敵なバラフォンが習えるということを教えてもらいまして。

 こう書くと、あたかもスムーズに会話したような感じですが・・・実際、パーカッショニストの人は、カタコトの英語しか話せず・・・これらの会話はほぼフランス語。オイラのフランス語はまだたどたどしく、しかも、想定会話から外れて会話が進もうものなら、おたおたしてしまう、という状況ではあったのですが、なんとか、つっかかりながらも会話ができたのは、大きな進歩だったのではなかったかと。なによりも、こういう人との出会いをスルーせず、積極的にコネクトする、という意思と行動が持てたのが、フランス語を習ったことによる大きな利点だったなぁと思うのですよ。語学を習うということは、実際に喋れるかどうかは別として、<喋れるようになったはずだ>という思い込みによる、積極性という効果があるようです、ハイ。

 ちなみに、この理想のパーカッショニストさん、アダマ・ビロウ(Adama bilorou)さんという名でして。宿に帰って早速YouTubeで検索したら、ひっかかりまくり。うむむ、やっぱり名のあるアーティストさんだったのねん。


















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